『2015年・晩夏』今日はイリス君のサポートも..

パーティの日はどんどん迫ってきています。かなりSUGARMAMAは上手になってきましたが、セージ君とだけ踊る訳ではありません。そのためには他の人と踊る練習もしなくてはです。

それで、セージ君はイリス君にサポートを頼みました。彼ほど適任者は居ませんからね。何しろ子供の時のボールダンスジュニア大会で、何度もタイトルを貰っている姉弟カップルチームでした。

ボールダンス以外にも出ていたようで、大概のダンスは熟せます。イリス君はSUGARMAMAに軽くでも、気安くハグしたりする時があるので、セージ君は今一つ気分が良く無いのですが、他の人よりはましだと頼むことにしたのです。

ずっと長く付き合って居るセージ君だって、SUGARMAMAの体に触れたのは、今回ダンスの練習をした時が初めてです。やたらにハグしたりしないように、しっかりイリス君に注意して頼みました。

気楽に密着するのが当たり前の、スパニッシュのイリス君ですが、流石長い付き合いのセージ君がとても大事にSUGARMAMAと接しているのは察しがついています。　　　

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SUGARMAMA《イリス君忙しいのに悪いわね！何しろこの歳になるまで、きちんとしたダンスなど、することなんてない国の出身ですからね。

パーティはやっても、お食事とお喋りのパ―ティか、ダンスパーティと言えば、ディスコダンスだったのよね！

セージ《何時でも音楽かかると、ステップ踏んだりシェイクしているから、リズム感は良いんだけれど、急に巧く踊れるかと言うと、そう言う訳には行かないからね。

ラストダンスは俺と踊るけれど、ずっと２人限で踊る訳には行かないだろう？カッコ良く踊りたいそうだからね。俺と踊らない時は、適当にお前が相手をしてくれよ。

イリス《わかったよ。俺のパートナーは、アンジェだそうだからね。それで問題は、穿きなれていない、ヒールの高いサンダル履いて踊るんだって？

何だかそれが怖いよなぁ～。クキッって捻挫とかしないかな？

SUGARMAMA《サンダルと言っても、ちゃんと足に固定出来るような、リボンで編み上げになっているのよ。それに毎日履いて、脚に慣らしているからね。
問題無く安定してきているでしょう？

セージ《イリス、MAMAの言う事はあまり、そのまんま信じない方が良いからね。突然バランス崩す時があるからさ！

イリス《えぇ～、そう言うの怖いよなぁ～。じゃぁ、最初は慎重にね。俺もペース合わせないと、怖ろしいよ。

ちょっと腰を支えるからね。先ず音楽に合わせてザックリ一緒に動いてみようか！

SUGARMAMA《失礼ね！２人共でなく、他の人とも踊るでしょう？もう毎日セージと練習したんですから、そんなにこわごわ動かないでよ。

全然リズミカルじゃぁないでしょう？万が一転びそうになったら、イリス君にしがみつくから、共倒れにならないようにね。

SUGARMAMA《そうそう、こう言うのもあったわね。フォックストロットでしたっけ？私ポルカとか踊りたいんだけれど、そう言うのはやらないんですって？

もうがっかりだわ！憧れていたのになぁ～。

セージ《MAMAいったい何時の映画観たんだい？１８００年代位に良く踊られたんじゃぁないのかなぁ～。そう言う映画だったんじゃぁないの？

イリス《あぁ、古い映画にそう言うシーンが出てくるよね。ま、ヨーロッパは未だに昔の建物を使って居たり、住んで居たりするからね。

勘違いしたんんじゃぁない？俺は何時転ぶんじゃぁ無いかって、ドキドキしてきたよ。

SUGARMAMA《意外と気が小さいのね！見て、かなり良い感じに踊れているでしょう？様になってきたでしょう♪

イリス《膝は柔らかく緩めるけれど、曲げたらカッコ悪いからね。そうそう、つま先から軽くスーっと出すんだよ。その時に腰が残らないように、姿勢は正しく.....。

そして、ターンも相手の足に絡みつかないように、添わせて動かないとね！上半身の基本姿勢がきちんとしていたら、足さばきは俺が膝でくるっと、遠心力で体を回すから！

始めたばかりなのに、結構巧く踊るじゃぁない？セージはダンス巧いからね。

セージ《巧いうまい、MAMAもうちょっとで、らしくなるよ。気持ち少し大股で動いた方が綺麗に見えるかな？却ってスピードが有った方が、体はふらつかないよ。

SUGARMAMA《任せて！こちらに回る時は、私がステップを小さくよねぇ～～～～。あららら、、、。

イリス《あっ、俺につかまって！足捻らないで・・・・・ふぅー吃驚したぁ～...。

セージ《おっとぉ！大丈夫。こちら側は支えたから、脚浮かせて！危ねぇ～。もう足が疲れて来て、動きが悪くなってきたんだよ。

今日はもうこれくらいで...。随分長く姿勢を保てるようになったよね。

SUGARMAMA《見ていると、こんなに体を使っている様には見えなかったのにねぇ～。見ているのとやるのとは大違いだわ。

まるで、オリンピックにでも出るようなトレーニングね！

イリス《そうだよ。ダンスの練習だけじゃあなくて、他のトレーニングもするんだよ。競技会に出るには、基礎体力などもつけないとだからね。

SUGARMAMA《はぁ～。ただの軽いダンスだと思ったんだけれど、私ワルツだけで良いわ。それだって、見苦しく踊りたくないしね。

Mme.シャノアールだって、踊れるんだけれど、もう何年も踊ってないからって、練習しているんですってよ！

セージ《へぇ～、パートナー決まったんだ。シャノは何時もハイヒール履いているからね。でもダンスの時は、何時ものパンプスじゃぁないんだろうね！

彼女は気合が入っていそうだからなぁ～。

イリス《あぁ、フレンチは同じ年頃だって、SUGARMAMAとは大違いで、かなりまだ情熱的だね。フレンチばかり集まっていると、結構きわどい話しているぜ。

そんな時は寄り付かないようにしないと、良い調子で、弄ばれるからね。流石の俺も熟女は苦手だよ。セージはからかわれないかい？

セージ《からかわれるのは年中だけれど、困るようなことは言われないよ。俺はイリスみたいに、親しいからって誰でも、熱烈にタッチしたりハグしたりしないからね。

SUGARMAMA《シャノ達も相手みて話をしますからね・笑　イリス君はセージとは、雰囲気全然違うじゃぁない？　

同性の単なるフレンド相手でも、濃厚でしょう？付き合って居る子が居たら、尚さら情熱的なお国柄ですものね。余りに密着しているのが、当たり前ですから、見慣れてしまって、それ程気にならないのが不思議よね！

でも、セージと比べると一歩深く近いわ。今日みたいに、ダンスの時は別ですけれどね！私セージとは今回ダンスを教わるから、初めて手にも触れたのよ。お付き合いは結構長くなりましたけれどね！
　　　　　
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SUGARMAMAから言われて、イリス君は初めて気が付いたようです。流石にセージ君も、そこまで言う事はありませんでしたが、少し嫌な感じがしていたのです。

始めてイリス君をCafeに連れて来た時に、注意をしたのですが、最初だけでイリス君は慣れてきたら、すっかり忘れてたようです。でも、今回はイリス君にも楽しい頼み事でした。

彼もダンスの相手とは言え、相手には好き嫌いはあり、割合態度に出てしまう様です。帰国でもしたら、彼こそ長男で家督を継ぐ立場ですから、ダンスのお相手をすることも多いでしょうから、誰にでもにこやかに、相手をしなくてはならないのですが...今はまだ態度が違ってしまいがちです。

SUGARMAMAの事は、イリス君もお気に入りなのです。つい態度にそれが出てしまう時があるのですが、最近セージ君が、それを好もしく感じて居ないのには、気が付きました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑