『2015年・秋』突然セージ君が帰ってきました。

秋の研修旅行から、そのまま実家に帰るかとも思って居ましたら、意外に早くに、こちらに帰国してきました。ミントさん姉妹も２～３日内に実家に帰ると言っていますから、一緒に帰国する事になるでしょう。

いたずらっ子な所も有るセージ君ですから、今日帰国とは言っていなかったので、誰も知り居ませんでした。更に後ろ向きで、まったく気が付いていないSUGARMAMAに、忍び足で近づいて、珍しく軽く肩に触れて、頭に頬を寄せて挨拶です。パーティで踊ってからは、軽くタッチなどに抵抗が亡くなったようです。

SUGARMAMAもは、ちょっと吃驚ですが、嫌な気分では無かったので、そのままセージ君のするままにです。本当なら、仲も凄く良いし付き合いも長い相手ですから、西欧人であれば、もうとっくにそんな風になるのは、不思議は無いのですが...。

SUGARMAMAを平気で抱きしめてKissするのはミントさんと、Mme.シャノアールだけです。ポプリさんは、まだ軽く肩に手をかける位に気を使ってくれているのです。でもやっと最近は、SUGARMAMAもハグを返す様になりました。

今回はセージ君は凄く自然にだったので、近いうちにSUGARMAMAも、忘れなかったらハグしてくれるようになるでしょうが、元々Mme.シャノアール達ほどは、ハグなどはしない国なのが、SUGARMAMAは助かります。
　　　
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セージ《今日はセージ君はSUGARMAMAの後ろから入ってきたので、目が合った皆に軽くウィンクして、黙っている様なジェスチャーをして入って来ました。

SUGARMAMA《ねぇ、それで何日くらい皆休み取るのかしら？せっかく誘ってくれたけれど、私は此処で気ままに過ごすわ。

だってね、時々で良いから、パンやビスケットを焼いて欲しいって言われているのよ。

セージ《・・・・・・・無言で様子を見ているセージ君です。

ポプリ《クスッ！Sugarちゃんたら....

SUGARMAMA《ン！どうしたの？わぁっ！吃驚した。セージったら、もういたずらっ子なんだからぁ...。

セージ《ただいま。普通に帰ってきたんだけれど、気が付かないみたいだから、ちょっと吃驚させようとおもってね。

SUGARMAMA《研修先からそのまま実家に帰ってから、戻ってくるって言っていなかった？その方が国には近いんでしょう？

セージ《そう思ったんだけれどね。一度整理する資料などもあるから、こちらに帰ってきたんだよ。実家には暫くは戻らないから、少し帰るだけにしてね。

結構スケジュールは詰まっているんだよ。ミント達がもう帰ったかと思ったらまだ居たんだね。

SUGARMAMA《何も無くて元気に帰って来れて良かったわね。ほら銃乱射事件とかが、学校とかで有るってニュースとかで見るでしょう？

映画みたいにギャング同士と言う訳じゃぁ無いって言うしね。

ポプリ《本当ですよ。ニュースはよく見ていたのよ。偏見持ってはいけないけれど、普通の家にだって、当たり前に銃がある国でしょう？結構家族間の誤射もあるようですしね。

セージ《ま、知らない所だから、研究会に出席する者は、宿舎があるから、イリスと同室で泊ったよ。別に観光したくもなかったしね。

必要なゼミや勉強会やを目いっぱい参加して、後はネットで受講できる申し込みをして来ただけだよ。別に観光などの、歴史的なみたいところも無いし...。

ミント《セージは前から、サボテンと只やたらに広いだけの、大自然って興味ないのよね。程々の広々した風景はUKにもあるしってね・笑

夏には何年かバハマに行っていたけれど、まぁプールで泳いだり、程々狭くて細々して居る所の方が、良いみたいよ。その内皆で又行くと良いかもね。

SUGARMAMA《そうよね。私も西海岸へ滞在して居た時には、ちょっと町を出て、何処かに行くにはハイウェイを車で移動するんだけれど、草原では無くて、土の砂漠？だったわ。映画で見るまんまよ。

あのゴビ砂漠とかサハラとは違うのよ。西部劇に出てくるのは砂漠では無いわね。何て言うのかしらね？下は乾いた土だったから...。

カナダはどうだったの？私は気候はきびしいけれど、行きたかったのは東側だった
のよ。ブリザードとかあって、凄いんですって！

セージ《う～ん、のんびり穏やかな所だったけれど、特にこれと言った魅力は無かったかな。あっ、でも2校勉強会に参加して、申し込んできたよ。

だから俺は、2ヶ国で5校遠隔受講できるようにしてきたんだ。講習会の連絡はメールで来るからね。後はヨーロッパの、大学などもこれから、時間を見つけて行ってみて申し込んでくるつもりだよ。

ポプリ《まぁ、PCでだとしても、体力も精神力も要りそうですから、若いうちだけね。お勉強に終わりはないでしょうから...。

出かけて行くよりも、楽でしょうからね。それに受講生の中でも、不思議と人柄って解っていて、お友達も出来るでしょうしね。

此処の授業自体が、結構密な授業でしょう？更にセージ君、Cafeのアルバイトもしていますしね。

マルベリー《此処の大学は、確か2年間で３～4年分の授業を終わらせて、残りはもう実習が殆どだそうですよ。途中転入生は、ですから大変みたいですね。

セージ《あぁ、医学部なんてまだ大学生で、これから大学院と言う時期には、他の国の大学と比べたら、もう立派にドクターになっているらしいよ。年々研究課題が増えてくるし、新しい病気なども出てくるそうだものね。スペシャル授業をやっているんだって！

ミント《そうそう、Dr.マリアンヌから、Mum達は“ここへきて研究に参加しないかしら？”って、誘われているそうよ。ほら歴史的病が温暖化で、再発する可能性が大きくなって来たから、らしいわよ。

マルベリー《氷の中に閉ざされていた菌とかが、再生するものが出てくる事もあるんですって！太古の絶滅した生命体は、氷河になったり乾燥したり色々で、絶滅と言うけれど、私達が知らない感染症で、一気に絶滅したかもとも言われているんですって！

セージ《考古学もミステリー小説みたいで、面白そうだよね。なぁんて、うっかりDad達の前で行ったら、引きずり込まれそうだよね。

俺は医工学が面白いよ。人の体も面白そうだけれど、医学部は工学部以上に、ずっと頭良くないとだし、対人間だから、ストレス溜まりそうだしね。

性格の良い患者ばかりでは無いだろうしさ、特異体質で死んじゃっても、裁判になる事も少なく無いそうだからね。人は勝手だから、やってらんないよなぁ～。　　　　　

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暫く皆と話をして、セージ君は部屋に帰って行きました。数日内に、ミント姉妹が帰国する時に、一緒に帰国する事にしたようです。やらないとならない事は、一応一区切りつけたようなので、後は自分ペースでの研究課題などやらなくてはです。

Cafeも適当に開けたり、休んだり気ままにすると決めましたが、それも誰も気にはしないのです。やって来て閉まって居たら、又来れば良いし！で済むのです。腹を立てるほどの事ではないのですから...。大事なことに関しては、きっちりこなしますから、他は緩くてもよいのですね。

　　　　　　　　　　　　　　　　storyteller🐑