『2015年・秋』日本に最後の帰国が予定より遅くなりましたが・・・

ついにSUGARMAMAが、日本に最後の帰国の日になりました。遠い親戚は居ても、割合短命な家系なのと、女系家族でMAMAの従妹たちは全員女で、子供が居ないので、皆付き合いがありません。

一番長生きした、母親とは縁が薄い親子でしたので、認知症になった母親を看取ったので、役目は全て果たして、移民を実現できたのでした。

彼女を育ててくれた祖母から「女は三界に家無し」と教わって育てられましたから、そのつもりで何の思い残すことはないのですが、最後の帰国旅行で、毎年行って居たバスツァーで、山の上の方まで行けるツァーだけは、もう一度行ってみたかったのです。

何時もカメラを持って、一人でふらっと出かけていたので、今回も...と思っていたのが、連れが出来てでの旅になりました。何時もは日帰り旅でしたが、今回は飛行機内で１泊、高原のホテルで１泊、そして又最終便で１泊して、午前中に帰国です。日本はやはり温暖化も進み気温が高くて、まだ秋の気候です。

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SUGARMAMA《あぁ～、此処は変わらないわね、今の所ですけれど...。気温だけは本当ならもっと寒いはずなんですけれどねぇ～。温暖化もかなり進んでいるようだわ。

セージ《結構蒸し暑いよね。これなら寒い目が好きなら、移民したくなるかもしれないよね。此処は俺の国みたいに、霧がかかっていて、風景も似ているかもだぜ。

イリス《俺の国は、長期休みくらいにしか帰らないんだけれど、もっとカラッとしていて、結構気温は高いよ。蒸し暑くは無いから、嫌いではないんだけれどね。

アンジェ《私の国は又比較できないように、気候は違いますからね。オーロラは見に行く事が出来るわ。イリスの国は行った事ないけれど、明るくて情熱的で良いでしょうね。

SUGARMAMA《以前は私は、毎年写真撮りに来ていたんだけれど、雨模様の日なんて初めてだわ。以前なら綺麗な紅葉だったのに、まだ緑ね。誰か雨女か雨男がいるのね。

セージ《俺じゃぁないよ。俺は出かける時は、雨に降られることはめったにないからね。だから傘なんて持って居ないしぃ...。

イリス《あの細長い傘は、ファッションだって言うじゃぁ無いか！、わざわざ傘を巻く仕事の人が居るって聞いたぜ。

だから、イギリス人は雨が降っても、巻きなおすのが嫌だから、雨に濡れても傘ささないで、ぬれて歩くんだってね。トレンチコートはレインコートにもなるって言うじゃぁないか。やっぱり変わって居るよな。

アンジェ《そうそう、イギリス人は少し変わっているものね。変に拘り屋だし、結構シャイな所もあって、あんまりフレンドリーとは言えないじゃぁない？

でも一旦決めたら、結構大胆ですし、セージなんてサンプルみたいなところがあるわ。

セージ《イリス、前にも注意したけれど、部屋に入ったからって、全員寝る時は同室なんだから、SUGARMAMAの事忘れるなよ。

何時もの調子で、いちゃつくなよ。お前たちなら、何やらかすか判らないからドキドキするよ。お前だけが解っていても、アンジェがそう言う所は、気遣いしない性質だと思うんだよ。

イリス《何だよ。大丈夫だって！ちゃんと約束してきたんだからさ。そうでなかったら“一緒には来るな”って言ったんだから。

そこまで馬鹿じゃぁないだろう？まぁまた後で、もう一度言っておくからさ、それよりも温泉って言うのが有るから、入りに行こうよ。

入り方は聞いたし、俺の国のティエルマスでは、古代ローマ時代からあるという、由緒ある硫黄泉の露天風呂で、混浴なんだ。

そこの泥を体に塗り付けると、肌がつるつるになるそうだよ。普段は湖水に覆われていて、水位が下がると出現するのだよ。

水着着ている人もいるけれど、何も着ないで使うのは、日本の温泉と同じだよ。

セージ《日本の温泉も、有名観光地では無い温泉は、混浴もあるそうだよ。此処は男女別だからな。水着は何処も着ないんだよ。

イリス《アンジェ、俺が来る前に注意した事覚えて居るだろうね。此処は日本なんだからさ、手をつなぐくらいなら良いけれど、あんまりイチャイチャするなよ。

夜寝る時は、日本式の布団って言うのを敷いて、皆同じ部屋で寝るんだけれど、変な事仕掛けてくるなよ。

アンジェ《あらっ、部屋の中はセージとMAMAだけじゃぁない。それに２人共寝てしまえば何も判らないわよ。温泉は家族風呂って言う、小さな温泉の部屋もあって、そこなら２人で入れるわよ。

私聞いたんだから！別料金払えば良いみたいよ。

イリス《そう言う問題じゃぁないんだよ。お前セージに恥かかせるのか？だったら“付いて来るな！”って言っただろう。言う事聞けないなら俺は外で寝るよ。

SUGARMAMA《ねぇ、セージ。イリス達２人は、２人だけの部屋に泊まりたいんじゃぁないかしら？お部屋空いているか聞いてこようかしら？

多少イチャイチャするくらいなら、見慣れたけれど、あんまりそれ以上だったら、私目のやり場に困るわ。知らない人なら見なかった振り出来ても、知った人達じゃぁね。

セージ《ちゃんと、イリスに言ってあるし、部屋は満杯だって言って居たでしょう？そんなルールが守れないなら、外に追い出してやるよ。

アンジェは少しネジが緩んでいるからな。イリスは自分は解っていても、アンジェに迫られたら負けてしまうだろうなぁ～。

ラテン民族はって、差別してはいけないけれど、俺の国の人間とは少々違うからね。って、そう言うのは何処の国にも居るだろうけれどね。

SUGARMAMA《そうね。日本人の習慣だって、大浴場の風景など、知らない国の人は、たまげてしまうみたいですものね。

街中にも銭湯と言う、温泉ではないけれど公衆浴場があるんですし、考えたらお相撲さんなんて、ほとんど裸での格闘技ですものね。

外国人や日本の若い子などは、恥ずかしくて、あのマワシスタイルには、なれない人も居るそうですからね。不思議な文化よね・笑

大浴場なんて皆が裸の所に入ったら、何か着ていた方が、きっと恥ずかしいかもね。入り方の注意のポスターが、英語や中国語でも書いてあるそうよ。

此処は冬はスキー場で有名だから、外国人を見慣れているから、きっとそれ程ジロジロ見られないと思うわよ。

SUGARMAMA《さぁて、もう部屋に戻って温泉に入って、ゆっくりしましょう。明日の朝は凄く早い時間に出て目的地に行って、数時間自由時間があって、ランチは自由にとって、午後早い目に出発よ。

明日の今頃は、国際便で別れて帰るのよ。ちょっと忙しいんだけれど、私は軽く楽しんだら良いと思って取ったツァーだったのよね。

セージ《十分だよ。まさか連れて来てもらえるなんて、思っても居なかったよ。でも此処は日本らしくなくて、気候や風景は俺の国と似た感じで、悪く無いよ。あの都会は、今一つ魅力的ではなかったかなぁ～。

イリス《俺の国とかには無い風景だよ。ヨーロッパは古い建物が価値があるから、あんなメタリックな超高層ビル群なんて、ないものなぁ～。

アンジェ《地震て言うのも有るんでしょう？凄いのがあったでしょう？あれは田舎の海の側だったからでしょうけれどね。

SUGARMAMA《あらっ、途中通ってきた銀座なんて、海のすぐ側なのよ。ヨーロッパの高級ブランド品のビル群になっていたけれど、昔はもっとしっくり落ち着いた老舗が有って、とても良い所だったのよ。

直下型地震が来たら、都心の銀座辺りも、あの大地震と同じ状態になるでしょうね。地下深くまで、地下鉄路線が走っていますから、どうなってしまうのかしらね。

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そんな話をしながら、宿泊ホテルに向かったのです。そして、何とか無事に次の日を迎えましたが、集中豪雨になってしまいました。彼方此方散策は出来なかったのですが、ゆっくり雨に濡れる景色を見て、時間通りに飛行場について、セージ君達はアメリカへ向かいました。

SUGARMAMAとアンジェは、ドイツ経由の飛行機で、帰国したのでした。又皆と逢うのは、行きがふっているかもです。いよいよ上の学年も中盤になりますが、スキップして入学したセージ君が、一番若い学生のようです。今年は学生は取らなかったのです。

又逢った時に、アメリカやカナダの様子を聞きたいと思っています。超特急の最後の帰国でした。今の国の方がずっと暮らしやすく、SUGARMAMAにとっては、人生最後に暮らしたいのは今の国です。

思い出は色々有りますが、全然センチメンタルジャーニーでは無い旅でした。

　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑