『2015年・初秋』帰国すると言うアメリカ人研修生に又迫られて...

Mme.シャノアールの店にセージ君はCafeで注文した、小麦粉類が何時届くか確認しに行きました。Cafeでは、SUGARMAMAもセージ君も留守にするので、預かって置いてくれるように伝えに行ったのです。

その他Mme.シャノアールの休み予定も聞いてくるように、頼まれたのです。何もかも輸入品に頼っている国なので、相手の問屋その他が、長期休みに入ると言う事もあるのです。日本とは違って、休むときはしっかり休みます。
　　　
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Mme.シャノアール《わかったよ。私も今のうちに帰国するつもりだし、後は適当に半日くらいは、店開くかもだけれど、気候次第だね。
パリより此処の国の方が、過ごしやすい陽気かもしれないしね。なに？Sugarは帰国して何処だったか、最後に行きたいところが在るとかって言って居たものね。

セージ《うん、俺も研修旅行に行くつもりだったからね。今後に遠隔講習など受けるのに、必要な手続きなどするために、出かけてから、国に帰ってくるから、暫くは留守なんだ。

大学院生A《そうだよ。もう君達も忙しくなる頃だから、必要な事は今のうちにやって置くと良いんだよ。

大学院生B《あぁ、他国の大学のゼミとかも受けに行くのも悪く無いぜ。

アメリカ人講習生B《ちょっとセージ、アメリカの大学のゼミを受けると良いわよ。ヨーロッパより費用がやすいし、優秀な世界中の科学者の、勉強会などにも出席出来るわよ。なんなら、希望講座が有ったら、私が口きいてあげるわよ。

人気教授の講座は、早くに締め切ってしまう場合もあるのよ。

Mme.シャノアール《セージも、Sugarと一緒に日本に行くんだって？イリスも一緒について行って、帰りにそのままアメリカに行くんだってね？イリスが昨日言っていたよ！

大喜びしてさ、何、あのはねっ帰りのガールフレンドまでも、一緒について行くんだってね？

セージ《クスッ！そうらしいね。さっき聞いて、吃驚したよ。

大学院生A《何だ、日本に行くのかい？結構この辺りよりも、気温は高い国だそうだぜ...。

大学院生B《俺行ったことあるよ。家族旅行で何年か前にね。田舎が良いんだよ。東京は凄い高層ビルがあって、何でもオートメーションでさ。やたらに忙しそうに、人が一杯歩いているんだよ。都会はまるで、蟻塚みたいに見えるんだぜ。

だから、都会はそんなに魅力的ではなかったかな？地方の田舎が良かったぜ。まるで東京とは違って居てさ。同じ国とは思えない位違うんだよ。
でもな“ハグしたりKissは外や人前ではしないように！”ってコンダクターから注意があるよ。

アメリカ人講習生B《何それって？変な国ね。でもアメリカに行くなら、うちに寄りなさいよ。姉も喜ぶわ。スパニッシュのあの彼も一緒なら、ダンスパーティで歓迎するわ。沢山踊れるじゃぁない。此処のパーティみたいに、静かではなくもっと華やかよ。

アメリカ人講習生B《ちょっと、セージに言っているのよ。聞いているの？私の両親も喜ぶわ。そうよ、うちに泊まっても良いのよ。部屋は十分にあるしね。

セージ《ありがとう。気持ちだけで十分だよ。俺達はもうスケジュールが決まっているんだよ。なるべく短期間で、用足し済ませて、帰国したいからね。

遊びに行く訳ではないんだよ。悪いね。

大学院生A《おやおや、もったいないお誘いなのに、興味なしだな。ま、この国の者に華やかなパーティの誘いはそれ程魅力的ではないんだよ。

大学院生B《以前もパーティの時に、君には言っただろう。君の国の人みたいに、フレンドリーでも無いしね。付き合いが悪いんだよ。

エルダー《俺も今のうちに帰国して、居る物を荷作りして送るつもりだよ。後は特にまだ決めて無いんだ。俺も海外研修行かないとならないんだよなぁ。今後行くチャンスが無い国に行っておくのは良いアイディアだね。

アメリカ人講習生B《ねぇ、セージあなた本当にチャーミングよね。そんなエプロンしていても洒落て見えるわ。　雰囲気が素敵だし、若いからかえってセクシーで可愛いわ。本当に国にくるなら大歓迎するから、都合つけて我が家に止まらない？

日本に行くなんて言うのは遊びでしょう？パーティの時の、あの日本人についていくんでしょう？断ってアメリカに早くに来たら。絶対に満足させるわ。

Mme.シャノアール《アンタ、何て言ったっけ？アメリカの学生さん。セージには、もう運命の人がいるんだから、いくら迫っても無駄だよ。

余りべたつくと、彼を怒らせたら怖いからね。いい加減にしておきなよ。

セージ《えっ！運命の人かい。ま、いいや。それより君あんまり、くっついてくるなよ。アメリカからのお客さんだから、調子合せてはいるけれど、もう限界近いんだぜ。俺は人間が出来ていないからさ。

イラッ、としたら、女だからって加減が出来ないんだよ。

大学院生B《そうそう、まだ彼は若いからね。何とかなると思ったら大間違いだぜ。

アメリカ人講習生A《もう貴女止めなさいよ。見苦しいわよ。それ以上絡んでいると、恥かくのは貴女よ。アメリカの評判を落とさないでよね。

勉強や共同研究などでは、心証を悪くしては、困るのよ。注意されて来たでしょう？噂のセージ君と出逢うとは思わなかったけれど...。

アメリカ人講習生B《癪だけれど、セージは姉達が言う以上に、本当に絶対に落ちないセージなのね。運命の人が居るとは思えないけれど...。

確かにまだ凄く若いでしょう？　バハマで出逢った頃は、更に本当に子供っぽかったけれど、それでも人をひきつけるオーラが強い子だったわ。

将来有望視して、賭けていたそうだけれど、これで一緒に帰国したら、私が賭けに勝てたのに！

Mme.シャノアール《アメリカは金持ちが多いし、大きなカジノもあるから、賭けるのが好きなんだね。でもね、既にアンタは、人を賭けの対象にするなんて、失礼極まりない話だよ。

セージは紳士的に接しているけれど、もういい加減にアンタがアメリカの評判を落としたね。セージ、アンタもう行きなさい。旅行から帰って来たら又逢いましょう。

アメリカでは気を付けるんだよ。代表で来ている女子学生が、この調子じゃぁね。何があるか判らないからね。

セージ《あぁ、じゃぁシャノも気を付けて...。又ね

大学院生B《まったく、明るくてフレンドリーで、商売上手な国民性だと思っていたけれど、少々難ありだね。デリカシーーに掛けるぜ。君もまだ若いお嬢さんなのに...。

彼はまだ未成年者だからね。一つ間違ったら君の態度はあらゆるハラスメントだよ。

Mme.シャノアール《まったく、アメリカ人が全て、こういう訳ではないだろうけれど、父親も大学関係の、セレブの家の娘さんだろうけれどねぇ...。

セージ《じゃぁね。シャノ。まったく色々な女性が、ヨーロッパにも居るけれど、アメリカ人は一味違うよなぁ～。やっぱりウェスタンとハンバーガーの国だよな。

研究会に行ったら、本当に気を付けないとだよな。イリスなんて、コロッと落とされてしまいそうだから、注意しておかないとだよ。

アメリカ人講習生B《何よ。ヨーロッパ人は、皆気取っちゃってさ。上品ぶったって、いざとなったら、本音は同じくせにさ。まるで私一人が下品みたいじゃぁない。

大学院生A《あぁ、怖い怖い。自覚が無いのが怖いよな。

大学院生B《君はまるで、この国にハンティングに来たみたいだね。でも残念でした。男は皆誘惑には弱いけれど、此処の国では、ま誰も話には乗らないだろうね。

君達みたいにセレブではないけれど、何が宝かの基準が違うんだよね。でも、君達が
十分セクシーで魅力的だとは思って居るよ。でもそれだけさ。

この国にも君の国には居ないような、素敵な女性は沢山居るからね。

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流石に大学院生の学生達は、経験年数も違うようで、巧い事茶化しながら相手をしているようでした。セージ君は用事が済んだので、さっさと引き上げていきましたが、帰り道にはちょっと下品に一人で悪態をついたりして、ガス抜きをしてから、Cafeに帰って行きました。

このようなやり取りは、Mme.シャノアールの店では、たまにある事で、アートカレッジの学生なども、少しアルコールが入ると、羽目を外したりする、雰囲気があります。

しかし気取っている訳ではないのですが、Cafeではこのような事はありません。店の雰囲気もフランス人の店は、開放的なのでしょうね。国際カラーもあるでしょう。

　　　　　　　　　　　　　　storyteller🐑