Mme.シャノアールが何時もの伝票を受け取りにやってきましたら、SUGARMAMAはまだ部屋に居て、窓枠によじ登って箒を振りまわして居ました。何事かと思ったら、時々やらかしてしまう様ですが、風で伝票などを窓の外に飛ばしてしまったようなのです。
今日は又中途半端な枝にひっかかっているのが、パティオから見えました。それを見たMme.シャノアールは、大きな声でセージ君を呼びました。まだ部屋に居たようで暫くしたら服を着て下りてきました。時々風が通り過ぎると、窓から何か飛ばしてしまうのですが、まったく気にしてはいないようです。
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セージ《何だよ！大きな声で喚くなんて、何事かと思うだろう？
Mme.シャノアール《だって、アンタSugarがさぁ、又伝票を変な所に飛ばしてしまってさぁ、取ろうとして窓から乗り出すんだもの！
セージが居るなら、呼べばよいのにさぁ。“大丈夫よぉ、取れるから...”って言うんだよ。同じ事何度もやっているみたいなんだけれど、窓は締めたくないみたいでさ！
SUGARMAMA《だって、ほらもう少しで届くと思うのよ。何時も自分で取っていたんですから！わざわざ呼ぶほどの事は無いでしょう？セージだって手を離せない時だってあるでしょうからね。
セージ《MAMA、直ぐに呼んでくれっ！て前にも言ったよね？窓開けていると、結構風の通りが良い時は、紙などは窓から飛ばしちゃうんだよ。
今行くからもうやめてよ。怪我してからじゃぁ遅いからね。痛いの嫌いだろう？
Mme.シャノアール《本当だよ。怪我したりすると、大騒ぎするんだからさ。そのくせ平気で危なっかしい事やるんだからね。
私なんて高い所苦手だから、窓から身を乗り出すなんて、考えただけで目が回るよ。
セージ《こういう時わぁ、直ぐに呼んでくれって言ったでしょう？人の頭は意外と重いんだから、腕の力もないんだし、バランス崩したら絶対に全身打撲か骨折だよ。約束したでしょう？俺が居ない時は、帰って来てから取るからさ！
SUGARMAMA《でもぉ、もう少しで取れそうだったのよ。そんなオーバーに騒ぐこともないと思って...。シャノがオーバーなのよ。
もし落ちたとしても、木の何処かに引っかかると思うのよ。でも、もしとも思わなかったんだけれどね。そう思ったら呼んだわ！
Mme.シャノアール《もぉ～セージ、ちょっとSugarのお転婆ぶりは、言ってやって頂戴よね！本当に結構大胆に危険な事やるんだからね。前から私は気になっていたんだよ。
セージ《今取るから待ってくれよ。これ１枚だけかな？ホレ、箒の先でちょっとね！
Mme.シャノアール《其処の細い枝の先だよ。結構中途半端な場所だろう？下からは高いし其処の窓からは、Sugarだとかなり乗り出さないと、届かないと思うのよ。
SUGARMAMA《セージ君気を付けてね。そうやって乗り出してしまった方が、危険だと思うのよ。まぁ捕まっているけれどね。私はそこまで乗り出したりは、しなかったわよ。
Mme.シャノアール《ありがとう。じゃぁ貰って行くからね。うちの伝票と一緒に事務局には提出しておくよ。
もうSugarには、セージお尻ぺんぺんしてやっておくれ。まったく本人は自覚無しでケロッとして、何時も生返事なんだからね。
セージ《Ahahaha、、、、。あぁシッカリ、お仕置きしておくよ。じゃぁ伝票は宜しくね。
Mme.シャノアール《わかったわ。ありがとうねセージ。じゃぁSugarも又ね。
SUGARMAMA《シャノって口は悪いけれど、女らしいのよね。高い所苦手だって言うし、なかなか美人でセクシーだし、何て言うの？そうそういい女って言うのかしらね？きっとその内、素敵な彼が出来るんじゃぁないかしらね？
ね、セージ君そう思うでしょ！何時も流石フランスのマダムだわ！って思うのよ。フランス映画とか見ると、出てくるじゃぁない。若くは無くて熟女だけれど、恋人にしたら素敵な人って！
セージ《ね、セージ君じゃぁないよ。前にも重い物とか、今みたいな時とかは、男の仕事だから、呼んでくれよね。いない時は、帰ってくるまで待って居て欲しいよ。その為に俺は此処に居るんだからさ。
SUGARMAMA《出来そうにない事は、遠慮なく頼むわよ。でもこのくらいの事なら、ちょっと工夫すれば何とかなる事だから...。
いちいち洋服着て出てくるのって、面倒でしょう？
セージ《裸で出て来ない方が良いだろう？あれっ？何で俺が部屋で、裸で居るの知っているんだい？ あぁ～覗いたんだぁ～。
エッチ！まぁMAMAに見られたからって、別に良いけれどね。それに、セージ君でなく、セージで良いからね。こうして暮らして居るんだから、家族みたいなもんでしょう？ 今度やったら、もう本当に厳しくお仕置きだね。
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セージ君は怒りながらも、SUGARMAMAのやんちゃ娘のような所が、可愛く感じてしまうのです。やはり、結構勉強が大変だったけれど、此処の大学に入って本当に良かったと思うのでした。
しかし、本当に危険な事をやられるのは、ひやひやするので、絶対にやらないで欲しいと切望するのでした。だからって、口煩く言うのは、嫌なのですが...。今の最高の暮らしは、手放したくないので、皆買った振りもしないと、口煩くなってしまいそうです。
storyteller🐑
