Mrs.Sugarは実に順調に回復していきました。実は一時は意識が戻るのに時間がかかったので、心配もしたのですが、頭の傷などの回復も、年齢の割りに早く良くなって、やたらに薬などは使わなかったのが、良かったのではと思われています。
それも、的確でスピードがある、外科チームが手掛けたからでしょう。麻酔も麻酔薬を使わずに、鍼麻酔で行ったのです。必要なところには、最先端医療と、巧く使い分けました。彼らの目標は体内になるべく異物は入れないように治療なのです。それでも患者の状態に寄りますので、両面から使い分けます。
回復にはマッサージを日に3回行って、体液の流れをよくすることで、自己治癒力を高めたのです。其処で良かったのは、セージ君はスポーツマッサージ等が出来た事です。
なるべく早くに普通の生活をする方が良いと言うのが、基本の考えなのです。そういう事で、万が一も頭の怪我ですから、要観察ですが、元気になってきたので、早朝外気浴に出てきました。
💑~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~💕
Mrs.Sugar《今日は良い天気で、風もないし気持ちが良いわねぇ~。朝早くはひんやりするけれど、それが私は気持ちが良いし、朝日って元気が出るのよね。
セージ《そうだね。日没も穏やかに今日も終わりますって感じで、悪くは無いけれどね。今は冬だから、早くから暗くなってくるからね。
それも又、落ち着いた気分で悪くないよ。特に順調に回復したSugarが居るからね。何か不安がある時の、夕方から夜は嫌なものだけれどね。
セージ《やっぱりさぁ、今年は俺にとって悪くない年で研究結果も、試験も悪くなかったんだよね。迷信じゃぁ無いけれど、運ってあると思うんだよ。
やたらに調子が良い時はブレーキ踏んで、抑え気味にコントロールって、教わったんだけれどさ。なかなか巧く行かなくてね。
プライベートでSugarが、事故にあってしまってさぁ。
Mrs.Sugar《セージったら、古臭い考え方するのね。さすが年寄りっ子よね。
私も同じような事を言われて育ったわよ。
そんな考え方って、東洋だけかと思ったら、そうではなかったようね。普通にありうることだって言う事なのね。セージの国が日本と似たところがあるのかもしれないわね。
セージ《だってさぁ、当たり前の理屈だよね。社会での良い事って、一生懸命に勉強したり、研究したりした結果、良い結果に繋がったりするだろう?でも自分の時間や心の大部分がそちらに使ってしまうんだよ。
そういう時は、プライベートな事まで、気が回らなくなったり、手抜きが多くなったりするから、そちらの方に問題が起きたりすると思うんだ。
そうならない為には、そこそこにしておかないと!という事じゃぁないのかな?ごめんね。俺まだそのコントロールが上手く出来なくてさ。
Mrs.Sugar《今回の事故は、セージは全く関係ない事なのよ。たまたま私が通りかかってしまったからね。
まさかアンジェが入国しているなんて、思いもしなかったわ。でも、アンジェが様子見にイリスの所に来るなんてねぇ。まだ未練があったのかしらね?
セージ《別に嫌いになって別れた訳では無いしね。アンジェが打算的で目立ちがりやなんだよ。イリスなら何でも許してくれるって思ったんじゃぁないかな?彼女は自信家でもあるからね。
さぁ、ボチボチリハビリに行こうか!早く済ませてしまった方が良いだろう?落ちないように気を付けて乗るんだよ。なんだか危なっかしいなぁ~。
Mrs.Sugar《大丈夫よ。こうやって、バランス感覚養うのもリハビリよ。どう
せ、似たような事色々やるんですからね。
大体左右で違う事をやったり、幼稚園児がやるような、単純なゲームをやったり、図形の見分け方なんて、私はそういう仕事していたんだから、結構年齢の割には得意なの。
ちょっと、あそこでもう少し日光浴していきましょう。寝転がったら気持ちよさそうだわ。こんなに気持ちが良い日なんですもの。もう少し遅くても大丈夫よ。
Mrs.Sugar《はぁーー。今日みたいに、良い感じで晴れる日はそうは無いわよ。同じ時って有りそうでない物よ。今日は時間も余裕でしょう?
セージ《そうだね。じゃぁもう少し日光浴していこうか!あぁ~、こうしてい
るとSugarが意識不明の事故に遭ったのが嘘みたいだよ。
やたらに平和な感じでさ。空は何処までも広くってね。でも、俺たちの暮らしはまだ入り口だからね。きっとこれから、色々ある時のリハーサルなのかもしれないね。
Sugarも何か変だったら、直ぐに言うんだよ。頭の怪我は時間をおいて、突然症状が出たりする事があるそうだからね。でもさ、絶対に俺の事だけは、忘れたりしないでくれよ。
Mrs.Sugar《そのつもりでいるんですけれどね。こればかりは、何とも言えないんだけれど、私の様子次第で、アンジェは大きな罪になるって聞いたんだけれど...
一旦もう和解して被害届出さなかったら、もう事件性にはならないんでしょう?
セージ《それは一応今の状態の様子で、弁護士に頼んであるからね。巧く取り計らってもらえるようにね。
でも、どうであっても、俺はアンジェは許さないよ。ポプリさんが居るから、うっか
りしたことは言えないだろう。姪の事だとしても気まずくなるからね。
俺も良い勉強になったよ。自分さえ納得していたら良いって思っていたけれど、何処で人に迷惑かけているか、解らないものだよな。そう言えば、ミントやマルが年末に結婚式あげたいっていっていたなぁ~。一緒にあげるそうなんだ。皆忙しい仕事持って居るからね。Nanも今なら元気だしね。
💕~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~💑
暫く日光浴して、Mrs.Sugarが怪我しないように気を付けて、自転車でゆるゆるとリハビリに向かいました。セージ君は忙しい時期でもあるのですが、Mrs.Sugar第一で行こうと思っています。問題は卒業が出来れば良いだけです。
出来たら地味な研究員として、楽しみながら仕事が出来たら良いだけの暮らしを、したいと望んでいます。若いのにそれでは、もったいないとも言われましたが、ちゃんと仕事や勉強と、家庭を上手くやりくりするのは、そんなに簡単な事では無いと判ってきたところです。
何でもないような、地味な事ほど努力が必要なのではないかと、気が付き始めました。色々なライセンスを持って居るので、状況に寄って使い分けられるでしょう。此処の病院関係、研究所員などはかなりマルチな人が多いのは、医療が基本は人が健康に暮らせるように、守る仕事だと思っているからでしょう。
storyteller🐑