セルフィユ君とハーブの世話と収穫に...。

今日はセルフィーユ君もMrsSgar達と一緒にMmeシャノアールの店にやってきました。スパイシーな香りのスコーンを焼いてみようと思っているのです。それで、この庭ではスパイスを植えてあるので、取りに来たのです。今は小麦粉ではなく大麦や、蕎麦粉など使って、小麦粉代わりに使った物を研究中なのです。

真面目に食を預かる仕事をして居る者は、色々試しに作っているのです。セルフィーユもパテシィエの学校時代の、知り合いなどに聞いたりして、勉強しています。思っていたよりも小麦粉の代用品になるものがあるようです。

何れ此処より北にあるセカンドカントリーに移り住む可能性も考えたら、それでも育つ材料を考えなくてはなりません。温室内でも栽培できる物と、寒さにも強い物と両方です。

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ポプリ《それでね、この間オーツを引いて作ったビスケットは美味しかったのよね。

セルフィーユ《クローブ、カルダモン、ナツメグ、シナモンとジンジャーがイケるらしいって思ってね。色々やってみているんだ。

MrsSugar《そうよね、いくら５～６年分の食糧の貯えは十分あると言っても、今の様子では、それから先は？ってなりますものね。
亡くなる前に代替品を考えて置かないとね。そう言えばライ麦とか大麦？は土地が悪い寒い地方でも育つって聞いたわよ。

Mmeシャノアール《そうそう、昔は確か大麦とかで、パンを焼いていたんじゃぁないかしらね。小麦粉が出来てから、食べなくなったけれど、確か混ぜてバゲットとか焼いていたって聞いたように思うよ。

Mmeシャノアール《アンタ、ロリ―って言ったっけ、パートでパン焼きに来ている人、大きなパン屋の娘だって言うんだから、聞いてみたら？

彼女が知らなくても、親にでも聴いてもらったら解るんじゃぁないのかい？一緒に仕事しているのに、そう言う事は話さないのかい？

ジャンティ《本当だよ、セルフィーユも、俺の従兄だけあって、変な所気が回るくせに、馬鹿なんだよ。今はガールフレンドが出来かかりだから、女の事ばかり考えているんじゃぁないのか？

Mmeシャノアール《ジャン、アンタよりはましだよ。セルフィーユはもう前から、色々研究しているからね。まったく、此処の国に居ると、秀才ばかりが多くてさ。

後はアートカレッジの芸術家崩れって言うのか、かなり個性的な連中だから、やたらに平凡な小市民に見えるジャン達は、馬鹿みたいに見えるんだよ。

もっと積極的に何でもやったらどうかい？ただ真面目に働いていたら何とかなるって言う時代ではなくなって来たようだよ。

MrsSugar《そう言えばそうかもしれないわね。大体が今の若い子って、アートの学生もやたらに、普通な感じがするわ。お利口さんと言うか、私が学生の時代の方がもっと、活気があったって言うか、無茶な事やったりする若者が多かったように思うわ。

ポプリ《まぁ、あの頃は又逞しくエネルギーを、何かで発散しないとって言う時代だったのよね。今は科学が発達して、何でもあるのが当たり前なので、一部の国を別にして、あんまり拘らずに、何でも程々で辛い思いなど巧くよけて、スルーする風潮があるんじゃぁないのかしら？小さなころから賢くてね。

Mmeシャノアール《そうそう、思い切り怒ってやっても、突っかかってくる子はほとんど居なくって、シラァ～としているんだよ。
ま行儀が良いって言えば、行儀よくなったと言うか、覇気がないっていうか...。良いのか悪いのか、何とも言えないけれどね。
で？セルフィーユは要る物を自分で、居るだけ採って行けばいいよ。

セルフィーユ《大麦や、ライ麦の事は調べてもらうよ。そう言えばパテシエの学校の授業で、歴史もやるんだけれど、聞いたかもしれないよ。ろりーに聞いたら解るかもしれないよ。それがOKなら、理事長達に言って、栽培出来たら良いからね。

蕎麦も手がかからないで、丈夫だそうだからね。クレープは試したら香ばしくて美味しく出来たよ。

Mmeシャノアール《あらっ,Sugarはまだ食べていなかった？私達は休みの日に試食したんだよ。コーンスターチだったっけ？それと混ぜたとかってね。

ジャンティ《薄く焼いたのより、気持ち厚い目のが巧かったよ。色々好きなもの巻いてって言うか挟んでね。俺は半分に折って食べたんだよ。

MrsSugar《日本だったら、お好み焼きって言うのがあるのよね。私は結構蕎麦は好きだからそば粉で作った事有るわよ。オートミールも好きですし...。ライ麦って言うのは食べた事無いと思うわ。サリンジャーの小説で名前だけ知っているだけね。
後はてんぷらって言う料理も、小麦粉では無くて、蕎麦粉の天ぷらが、色は黒っぽいんだけれど、美味しいのよ。

ポプリ《まぁ、サリンジャーなんて、懐かしいわね結構若い時には読む本よね。確か自国では発売禁止になっって、他国で出版されて暫くしてから、自国で発刊されたのよね。確か若者の性描写が掛かれているからとか言う理由でね。今思うと嘘みたいね。

今はまだ有るから、小麦粉使っていますけれどね。使った分減っていくんですから、作り足して行かないとですものね。私も家で色々作ってみようかしらね。

そうそう、私昔の教師だった時の友人が、今は家に帰って確か農業もやっているって本業は牧畜なんですけれどね。聴いてみましょうか？北欧みたいな気候何でしょう？

MrsSugar《そうだって聞いたわよ。アイスランドよりは暖かいって聞いたけれどね。セージが“トナカイでも飼ったらいいんじゃぁ無いの！食べても美味しいそうだよ。チーズやヨーグルトも出来るんじゃぁないのかな”って言うから、笑ってしまったのよ。

『ルドルフ』なんて名前つけたら、食べられなくなってしまうじゃぁない？ラップランドより気候は良いそうですしね。

島の方が此処よりもシェルターもちゃんと準備されているなら、地上で安心して暮らせるじゃぁない？又此処に入国した９～１０年前の様に戻れるじゃぁない。

Mmeシャノアール《そう言われてみれば、そうだねぇ。温暖化はここの国だけでは解決しないけれど、気が付かない内に、何となく今の方が近代化した暮らしになってしまったものねぇ～。なんだろうこう言うのって...。

一つは東京オリンピックに向かって、TVが他の国のTVも観られるようになったのが、一番近代化したんだよ。何ヶ国が字幕付きで観られるだろう？

以前はスィスのTVだけで、あとはPCでだったものね。

MrsSugar《そうそう何時の間にか人も増えて来て、ファミリーが増えて来たのよ。私も、シャノも一人暮らしだったでしょう？
その後ポプリさん達がやって来たりして、帰国しないで住み着いた人も増えたのよ。

ポプリ《本当に！講師の契約が終わったら、帰国するつもりでしたのよ。でも此処のCafeを知ったら、何となく居心地よくなってしまったのよ。

此処でミントさんなどともお付き合いが広がって来て、居着く気になったんですよ。帰国するよりも、楽しく暮らして居ますものね。

ジャンティ《俺なんか呼びつけられちゃってさ。仕事辞めたって言ったら“ルナルと手伝いに来てみない？嫌だったら帰れば良いから！”って言うから、どんなところか来て見たら、何だか居ついてしまったんだよね。
休みの日は飛行機で２～３時間で、パリに遊びにも行けて、便利だったんだよ。

Mmeシャノアール《セージが此処の大学に来るって決めた様に、若い者でも波長が合えば良い国なんだよ。私はパリも嫌いじゃぁないけれど、一度も戻っていないからね。煩い観光客も居ないし、のんびりしているしね。

第一入国手続きの日に、Sugarと出逢ってしまったからね！あのまだ何も無い様な頃も楽しかったよね！１０年なんてあっという間に過ぎたね。

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今日も皆でスパイスやハーブの手入れもしましたけれど、お茶飲みもして、楽しく過ごしました。セルフィーユ君は一足早く戻りましたので、今からポプリさんとMrsSugarももうひと仕事する為に,Cafeに戻りました。

Cafeでは、パン焼きパートのMrローリーとMrsサフランが留守番していました。今ではまだ暫く、Mrs.サフランも店番も出来る様になりましたし、却って半日パートが元気で居られる元のようです。

                     　　　　　　　　　　　　　　　  storyteller🐑