Mmeシャノアール逢も長期冬休みを...

今日は荷物を取りに、セルフィーユはMmeシャノアールの所にやってきました。此処では栽培していない、ハーブとその種を注文してあったのが、３ヶ月ぶりで届いたのです。Cafeを皆に頼んで、休憩がてら、荷物を取りにやってきたのです。

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Mmeシャノアール《荷物はそこにあるだろう。何、種も頼んだんだって？又ハーブ入りの焼き菓子でも作るのかい？　アンタも好きなんだねぇ。

ルナル《セルフィーユは昔から、調理やお菓子作りは好きだったじゃぁない。よく手伝いって言うより、自分が中心になって作りたがっていたじゃぁないの。

そうだ、何だかこの数年、クリスマスをみんなまともにやっていないから、今年は何か作るんだろう？

セルフィーユ《うん、クリスマスらしいビスケットを焼いて、日頃お世話になっている常連さんや、研究所の教室にプレゼントするて言うからね。多い目に焼こうと思っているんだ。

ジャンティ《この間作ったガレット・デ・ロワは美味かったよ。新年なんだから、焼いたら？フランス人なら皆喜ぶぜ。

ルナル《あらっ、そんなにも作ったの？なんでジャンティが食べたのよ。

ジャンティ《なんかテスト的に作るから、試食しに来いっていうからさぁ。仕事が終わってからCafeに寄ったんだよ。マグノリアも来ていてさ。

あの日はお菓子でお腹いっぱいになって、夕食は流石に食べなかったよな。

ルナル《冬休みは長い目に取るなら、Sugarさんスタイルのハーブビスケットは何時も好評よね。日持ちするしね。
クリスマスプディングも１ヶ月位持つわよね。UKの人も多いでしょう？

Mmeシャノアール《ま、セルフィーユも好きな事だから、工夫して作ってみたら良いんじゃぁないの。せっかくSugarが、好きにやって良いって言ってくれているんだからさ。どうせSugarも、パンを焼きに出てきたりするだろうからね。

自分たち分は、そこそこで良いんだろう。今年は無事に過ぎて行っているから、きっとセージなども一緒に、パン焼きやスコーンなど焼きに出てくると思うよ。
あそこはファミリーが増えたから、結構大量にパンや、スコーンや作るんじゃぁないの？

セルフィーユ《そんな日は俺も手伝いに出てきたいなぁ。Sugarさんは時々、思わぬ物を作ったりするからね。
やっぱり勉強になるんだよね。異文化の人達から話を聞いたりするのもね。

Mmeシャノアール《で、アンタ小麦粉では無い物の、代用食を作るんだって言ってたのは、出来たのかい？今年はヨーロッパなどでも、小麦は不作だそうで、凄い値上がりしているようじゃぁないか？

セルフィーユ《うん、大麦とか、けっこう使えそうでね。Sugarさんがオートミールはよく食べるんだよ。
だから“家でオートミールを使って、パンケーキみたいにしても美味しかったわよ”って言っていたからね。ビスケットみたいにしても、結構イケるんだよ。

ドライフルーツを入れたりもね。それから、なんだっけ？日本の『おせんべい』って言うクラッカーみたいなのも作ったら、なかなかイケるんだよ。

ただそれはソイソースが少し残っていたから、作ってみたんだけれどね。プランテーションが安定して、上手く出来たら、何とかなるんじゃぁないのかな。

Mmeシャノアール《そうそうアンタ、セージが居る時は、少しは気を遣うんだよ。セージは本当にSugarの事好きでしょうがないようだからさ。

でもきっともうかなり、Sugarも慣れたから、自由に過ごして居るだろうけれどさ。微妙な雰囲気の時もあったからね。セージは優しいから、自分の方が我慢しようとしているようだけれど、それでもSugarは１人で、自由にして居たい時もあるようだしねぇ。

ルナル《あらっ、どう見てもあの２人は愛し合っていて、問題はなく巧く行っているでしょう？

ジャンティ《うんうん、最初の頃はセージ君が、かなりジャパニーズスタイルに合わせていたみたいだけれど、我慢強いよなぁ。最近結構密な関係になってきたみたいだけれどさ...あんなに愛せる人が居るなんて羨ましくなるぜ。

だから、もうSugarさんファストで居るんだろうね。フランス人なら、もっとこう情熱的に愛情を返して欲しくなるよ。

セルフィーユ《でも、仕方が無いんじゃぁ無いの。その国の習慣て、あるからね。俺は学校に行っている時、日本人の学生が少し居たから、話した事有るけれど、カップルになった人も、結局巧く噛み合わなくて、別れちゃった人もいたぜ。

結婚して日本に行った女の人も、マナーが厳しくて、疲れ果てて別れて帰国した人もいたよ。男がフランス人で、日本で暮らした方が、まだ巧く行くようだけれどね。

Mmeシャノアール《ま、正直Sugarも、あんまり愛されてしまうと、重荷に感じた時もないでもなかったようだけれどね。フランス語で愛の言葉を囁き合う様になって、気が楽になったみたいだよ。
Sugarは英語も不完全だけれど、まぁ通じるじゃぁない？だから気を遣う所があるでしょうけれど！

でもフランス語で教えた愛の言葉は、大雑把に意味を教えて丸暗記だからさ。セージは自由に使いこなして居るから、思った通りに言っているだろうけれどね。
Sugarはぼんやりしか判らないから、どんな風に囁かれても、返事するには、使い勝手が良い言い回しを教えてあるのさ。

少しくらいピントがずれていても、セージは都合よく理解して満足していると思うね。

ルナル《みたいね。シャノの手にかかったら、Sugarさん達が巧い事行くようにしているでしょうからね。シャノも相手によっては、態度が違うじゃぁない。好きじゃぁない人には、あんまり親切にはしないものね・笑

ジャンティ《そうそう、けっこう相手みて、話し方が違うからね。それが上手いんだよなぁ～。

セルフィーユ《セージ君の方も、ミントさんが元々Sugarさんと、仲が良いからね。強い味方だけれど、敵に回したらミントさんは怖い相手だよ。

女て怖いからなぁ...だから、俺はガールフレンドとして付き合っても、その先の結婚までは考えないようにしているんだ。

何れ一緒に暮らしたとしてもね。皆が親族になると思うと、中に入った俺は考えるまでもなく大変そうだからなぁ。面倒な事は沢山だよ。今が一番良いよ。

冬休みは適当に一緒に過ごしてさ。今年は皆がゆっくり休もうって言うんだから、Cafeも休みだよ。

病院も基本休診で、入院患者と救急以外は休みだってさ。センターポイントは曜日を決めて、週の半分は休業みたいだよ。

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こんなに国中が皆でゆっくり休むなんて、何年ぶりかの事です。もう移民を入れ始めた、最初の数年だけで、病院や研究所や大学も、セージ君達が最後で、大学生も結構沢山居ましたし、大学院生も多かったので、いったん募集はストップしたのです。

新たに新入生募集よりも、在校生をシッカリ育ててと言う事に、切り替えたのです。大学で儲けないで、却って内容が濃い勉強をさせて、見どころのある学生には、投資して育てる事にしたのです。

ですから、試験は不定期に突然やりましたし、精神が弱い学生は、いくら試験の成績が良くても、高い月謝はらったのに、ドロップアウトしていきました。最後まで楽しんで学んだものは、すべて無料で大学院まで進み、自分の研究以外に色々な資格を持った者が、研究員になったり、医療関係者になったのです。

TOP役員のリヴェール教授が、とても穏やかで優しい人ですが、自身にはかなり厳しく、時にはストイックに過ごしていますので、皆それに気が付くと信頼して、自分達も...と自然に影響を受けてしまう様です。
尊敬もしていますが、自分にはとても出来ないと思わないのが、此処の国民の良い所です。見習って自分なりに心がけたら、同じような人間になれるんだと思っています。

又は得意分野で、役立つようになろうと思う様です。

そのリヴェール教授夫妻が“今冬は皆リラックスして、適当に冬休みを十分取りましょう”ですから、楽しく過ごす事ばかり話して居ます。軟禁状態みたいに、基本はシェルター暮らしですが...それでも、楽しく暮らせる方法を見つけて、過ごす事でしょう。
                      　　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑