週末の金曜日の夜からは、もうすっかり外の家で過ごす様になりました。特に寒い季節は大き目な天窓からの太陽の光が、良い塩梅に暖かくて、明るい部屋にしてくれます。
シェルター内の家も、よく出来ていて、自然光に近い中で暮らせていますが、天然ものと言うのとは少し違います。今日も２人はとても怠惰な休息日を満喫しています。
この自然感の中での時間に、あくせく何かするなんて、もったいないと言う気になるのです。シェルターで暮らさなかったら、こんな気持ちは解らないで暮らしていたでしょうね。
更に明日はどうなるか判らないような世の中です。新種のウィルスも出てきて、今までにないくらい、凶悪なものだそうで...とセージ君は聞きましたが、MrsSugarには知らせないでいます。出来るだけ普通に暮らしたいからです。
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MrsSugar《ねぇ、こんなにゆったり過ごしてしまって、よいのかしら？食っちゃ寝、食っちゃ寝で過ごして居るわ。
セージが言う通りに、ベッドとPCなどするデスクと大きなTV,本やゲームだけで暮らして居るなんて、家事さぼりまくりで、罰が当たりそうね。
死んだら天国に行けずに、地獄に落ちるわね。
セージ《良いんじゃぁ無いの。Sugarと一緒に落ちるなら、地獄でも何処でも俺は良いよ。だって、週末は休息日だぜ。
普段一生懸命、仕事や家事をやったら、週末は休むのが当たり前だろう？
MrsSugar《そうなんですけれどね。私もセージと結婚したら、すっかり洗脳されたみたいだわ。でなかったら、日本スタイルの暮らしが何処かに残っていて、せわしない暮らしから、抜け出せないでいたかもしれないわ。
２人で暮らす様になって、ゲームやる楽しみも出てきたしね。
セージ《俺は時々やる、ハチャメチャパーティの日が、大好きだよ。思い切り行儀悪く、下品に過ごす時って、ストレス解消だよね。
Sugarがすっかり、アルコール好きになったのも、びっくりしたけれど嬉しいよ。あのパーティに関しては、シャンパンなど飲んだ方が、精神は開放されるね。
ロッジだから、何処の家にも迷惑かけずに、騒げるのが良いよなぁ。シェルター内は、防音がシッカリされているとは言われるけれど、やっぱり周囲に迷惑掛けそうな気がするからね。
MrsSugar《セージが楽しんでいると、私も嬉しいわ。私は若いセージと結婚して気も若くなれたし、とても優しくしてくれて、夫婦ってこんなにも愛がいっぱいな関係なんだって、初めて知ったのよ。何でそんなに優しいの？
セージ《別に普通の事だろう？大好きで一緒に居たくて結婚したんだから。愛していたら、もっと幸せになって欲しいって思ったら、優しくなるじゃぁないか！
それにSugarにも、俺の事を愛して欲しいからね。嫌われたくないと思うから、優しくなるって言う自己都合もあるかもしれないね。
MrsSugar《あぁ、そう言う考えもあるわね。そうかぁ、じゃぁ、自分の配偶者に感謝もしないし、やってもらって当たり前って、威張りくさっているのは、別に自分の事を愛してくれなく無くても良いって思っているのかしらね？
だから、外に愛人を作ったりするのかしら？それとも、絶対に自分は愛されていて、大事にされていて当たり前だって、自信があるのかしら？
MrsSugar《ま、いいわ今の私には、関係ない話ですものね。あのね、これは本当の話なんですけれど、昔日本の有名な政治家の愛人に、元芸者さんがいたんですって！芸者さんて知っているでしょう？
セージ《ニッポン、ゲイシャ、フジヤマは有名だからね。他の事は知らなくても、それは知っている人多いんじゃぁ無いの？昔の着物着て、ヘァスタイルも昔のスタイルでさ。
MrsSugar《そうそう、まぁプライベートパーティの、プロのコンパニオンかしらね？それで、そう言う人と不倫関係になって、愛人にしたんですって。本当に愛していたら、妻になるよりも、愛人の方が幸せだって言われていたとかって話だったのよ。
絶対に表には出ないで、政治家が亡くなった後も、ずっとお墓参りなどしていたんですって！で、そう言うのが美徳みたいに思っている人も、いるのが日本のカルチャーかしら？
若い人は違うかもですけれど、でも政財界のトップの人などは、普通の事として、黙認されていたのよ。最近はメディアが小うるさく突っつきまわすから、ややこしい話になっているけれどね。
セージ《で、Sugarはそう言うのはどう思うの？
MrsSugar《うーん、私はそう言う芸者が居る街で育ったから、まぁそう言うのでトラブル起こさなければ、男の甲斐性って言われていたから、そんなもんかと思っていたわ。
妻を十二分に満足させているうえでの事なら、多分妻も割り切れるんじゃぁないかしらね。でも一般の小市民は許される事では無いと思うわ。
妻に“誰のおかげで、今の暮らしが出来ているんだ”とか、共働きでも妻の方の負担が大きいのは、今でも結構多いようですしね。なのに不倫するなんてね。
でも離婚しても、昔の様に周囲から変な目で見られなくなっただけ、日本も進歩したのかもしれないわ。
その時と比較してしまうから、セージはとっても優しいから、不思議な気がしたのよ。私もこんなに夫を愛しく、大好きになったのは初めてですし、歳は若い夫でも尊敬しているわ。結婚するのがこんなに幸せな事だって、初めて知ったのよ。
こうしてくっ付いて居るのが心地よいなんてね。
セージ《Je suis si heureux de t'avoir rencontrée. Pour moi, c'est encore juste comme si c’était un rêve.Je ne fais que penser à toi.
MrsSugar《Je suis toute séduite par ton sourire.Je t’aime comme personne ne t’a jamais aimé.Tu es le plus gentil mari au monde.
セージ《Tes lèvres sont plus douces que le miel.Je me rappelle de notre premier baiser comme si c’était hier.Lorsque tu es blotti tout contre moi, mon coeur déborde de joie.
MrsSugar《週末だけでも、外の家で暮らせるようになて、余計にこんな時間が持てて、幸せだって思うのよ。セカンドカントリーに引っ越したら、外で暮らせるのよね？
セージ《そうだってさ、気候は此処の国よりも寒いんだそうだけれどね。小さな島で、他の国とは離れているからね。そこでも地下シェルターは此処よりもよく出来ているようだよ。もう何時引っ越しても良いくらいに、準備しているそうだよ。
此処のシェルターに住み始めてから、彼方此方手を入れたり、色々やったから、余計にセカンドカントリーは良い物になっているようだよ。
そう言えばさ、この間ネットで見たんだけれど、大学の研究室で睡眠について、調査した結果が出ていたけれど、俺達みたいに１０～１１時頃に寝るのは、一番体内時計に合っていて、心臓と循環器の健康には良いんだってさ。
俺達だけでなく、割合皆同じような時間に寝ているみたいだけれど...。休みの日は昼寝しているしね。
7〜9時間の睡眠時間は当たりだよ。だから、２人共心肺停止を経験しても、きっと今生きて元気にしているんだよ。今年もあと少しだから、無事に年越ししようね。
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そんな話をしたり、実にくだらない話もしたりして、休息日を十分楽しみました。こんな日が１日でも長く続くように、セージ君は何時も心から願うのです。
しかし、そこが凄い年齢の差のせいか、MrsSugarはあっけらか～んと“なるようになるのよ”のサンプルみたいに過ごして居ます。そんなのを見ているので、セージ君も即それもそうだねと言う気分になるのです。
大きな事故で、生死の間を行き来した経験も、余計に肝が据わったような気がしています。ただ新種凶悪ウィルス亜種の事は、注意しなくてはと思いました。
storyteller🐑
