ミントスタジオに服の注文したい人と仮縫いをするレディたちを連れて、ライモン大使がやってきました。ミントスタジオに全員が入ると、狭いので作業がはかどりません。
仮縫いなど順番にスタジオに行く事にして、ライモン大使が同伴してやって来ました。特に大使代理の妻のMrs.スーザンの妹ゼルダが、少々ほかのレディたちには、抑えきれない突拍子もない事を言う性格なのです。
唯一独身なので、以前大使代理が来られない時に、姉のMrsスーザンのサポートで来て以来、帰国するはずでした。此処の国には程よい年頃の独身男性がたくさんいると知って、帰国取りやめて秘書のサポートで居残っています。科学者ばかりなのに、様子が良い男性が多いと目を付けたのです。
ライモン大使が監視していないと、他の人の言う事はどこ吹く風なのです。
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MrsSugar《皆さんスタジオを御贔屓にしていただいて...ただタイミングが悪いとかなりお待たせしてしまうんですよね。
ミント《そうなんです。手縫いの仕上げが多いものですから、どうしても時間がかかるんですよね。元々はSugarが肌が弱かったので、縫い目などが当たらないように仕
上げたり、素材を選んだことから始まったんです。
MrsSugar《始めた頃はCafeがメインで、空いている時間に作り始めたら、注文されるようになりまして...。
ライモン《でも、セージが“家ではホームウェアを着て、それも別に近くに行くくらいなら、そのまま出歩いてしまう”って言うから、僕も欲しくなって買ったら、もう病みつきになってしまってね。
Mrsフェンネル《私もペアであるからと聞いて、買ってもらったのよね。本当に仕事中以外は、すっかりホームウェアで過ごしているわ。
そうしたら、皆が欲しがって、見に来たらドレスなども素敵なので、オーダーしてしまったのよ。
ライモン《これからは、プランテーション作業も教えて貰って、セカンドカントリーには、大使館の中庭では自家栽培してみようと思っているんだよ。
MrsSugar《あらまぁ、大使が農作業をやるんですか?
ライモン《これからは、僕たちが先頭に立って実行しないと、言うばかりでは国民はついて来ないでしょう。食糧難は、想定している以上に早くやってくると思うんです。
そして、文明が進んだ為に、僕のような先天的な不都合な内臓障害など持った子供が生まれる可能性が大になると思っているのです。
目に見えない電磁波などの電波も、人の体に影響を、及ぼしているでしょうからね。
ミント《ライモン、あんた随分大人になったものね。セージもだけれど、パーティ会場でたむろして、悪ふざけしていた時のイメージの方が強いわ。
ライモン《あれは本気だったんだよ。今でも妻には言っているけれど、ミントの事は憧れているし、大好きな女性だよ。
本気にしてくれなかったけれど、何度もプロポーズしたのに、何時もひらひら手を振って“10年経ったら考えてあげるわ”てね。
Mrsフェンネル《10年経ったら、ミントさんは結婚して、子供もいたのよね・笑でも、お会いしてライモンが、一目ぼれした気持ちがよくわかるわ。
ゼルダ《確かに、私が見ても凄く魅力的だわ!憧れてしまいますわ。さすがセージ君のお姉さんだわ。
Mrsフェンネル《ゼルダ、とんでもない事はしないでね。国際問題になるわ。第一MrsSugarに失礼ですよ。ごめんなさいね。
Mrs.スーザン《もう昔から、人の物ほど、欲しがる子だったんですよ。それで、どれだけ喧嘩したことか...私が結婚したら、夫が防波堤になってくれて、ホッとしたんですよ。夫はゼルダのタイプではなく、苦手なタイプですからね。Ohoho、、、。
ゼルダ《私だって好みのタイプがあるのよ。本当に、カッセル事務官ときたら、ニコリともしない気難しい人なのよ。私の事は大嫌いなのよ。私は気にしないけれどね。
スーザンは私にあてつけがましく、苦手なタイプの夫と結婚したのよ。
Mrs.プリメル《Ohoho、、。ゼルダみたいな性格の人には、苦手な人が居た方が宜しいんですよ。何でも自分の思い通りになると、思っているんですからね。
でも此処の大使館の中は、大人しくしているしかない唯一の所のようなので、暫く預か
る約束をしたんですよ。
此処の領事達ライモン様の友人でもあるのですけれど、皆ゼルダの話に乗る人は誰も
いませんのよ。彼女にとっては初めての経験だと思いますわ。
ミント《当然ライモンは一番に言い寄られたんでしょう?で、見事に降られて、そ
の友達の領事達にも振られて、一番ワクワクして狙いを定めたセージには、今まで体験
した事が無い位、冷たい目で見られたのね。
あいつは、穏やかで明るくて、結構心は広い子なのよ。でもね、若いからふしだらな
事には、興味がないわけではないと思うけれど、注文が凄く多い子なのよ。
MrsSugar《悪いわね。なんだか知らないけれど、妻になる条件の矢が私に当たってしまったのよね。
その為に彼は、色々なラッキーを手に入れたそうですけれど、物凄い辛い目にも遭った
んですけれど、そんなに手が掛かったものは、“絶対に手放さない”って言うのよ。
見た目とは違う部分も沢山ある夫だったのよ。私は気が合うから、幸せですけれどね。
ライモン《そんな訳有りで、暫く預かっているんだよ。だから、必ず誰かと一緒
にしか、外出しないからね。極端に言うと、年中シーズンが来ている犬のようだから
放し飼いでなく、リード付き、口輪付きなんだよ。
MrsSugar《まぁ、随分可哀そうな言い方だわ。とてもチャーミングな人ですから、大モテなんじゃぁないかしら?
Mrs.スーザン《でも、ライモン様が言うのも、当たりの部分があるんですよ。大使館員の男性たちは、普通の男性よりも、分別があり、人を見る目もありますから、自分にマイナスになる人と関りは持ちませんわ。
ですから、私はお願いしたんですよ。ハッキリ言える人達ばかりですからね。ゼルダは勘違いしているのよ。自分が思ているほど、上等な男性からは、プロポーズはされていないのよ。
ゼルダ《スーザンたら姉なのに、意地の悪い事ばかり言うんですからね。私に知性が無いから、それなりの人からしか、相手にされないんだって言うのよ。
秘書の仕事だって、問題なくやり熟しているわ。
Mrsフェンネル《でも貴女はそこまでよ。男性も馬鹿ではないですからね。遊び相手にしても、真剣な関係になったり、配偶者には選ばないわ。
ミント《流石、ライモンが選んだ奥様ね。結構見る目は合ったのね。
Mrs.プリメル《ライモン様は、此処でセージさんと出逢って凄く変わられましたのよ。元々賢い方でしたけれど、更に考え方が変わられましたわ。
継承権放棄されて、自立心も出てきましたし、勉強家になられました。
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そんな話をしながら、皆のんびりスタジオから呼ばれる順番を、待っていたのでした。国では、新種のウィルスも広がりつつあるので、此処での体験をライモン大使から情報を得ながら、対策を強化しているようです。
同じ考えではない人たちも、かなり意見を取り入れるようになって、真剣にとr組んでいるようです。徹底して必要以外の外出をしないと言う事で、感染拡大が抑えられているとちゃんと数字に表れて来たそうです。
ライモン大使は感染拡大は、人災が一番の原因だと思ったのです。どう考えても、ネズミや蝙蝠が元々の原因だったかもだけれど、後からは人が媒介して広がったのだと思ったからです。
storyteller@Sugar