今日はライモン君もプランテーションに出てきました。彼の場合は、一応ライモン大使ですので、必ずしも出て来なくても良いのですが、土曜日は休日のプライベートな日なので、皆と一緒に出てきたいようです。
当たり前ですが、子供と同じで、役に立つと言う事は無く、本当に簡単作業を教えたら、教えられたとおりにです。しかし、結構真面目に聴きながら作業しています。
以前はサイクルクラブでも、汚れる事には少し神経質でしたが、今ではすっかり慣れて、汚れても良い服で出てきますし、プランテーションは、ハイドロカルチャーでの栽培ですから、泥汚れはありません。
皆の仲間に入って、普通の年齢なりの若い青年として、過ごせるのが息抜きになる様で、顔色も健康的になってきました。
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ライモン《セージ仕事が忙しくて大変そうだね。でも、此処はほぼ感染者は最後まで、出ないで終われるんじゃぁないだろうね。
何もかも倉庫内の物だけで、まかなっているんだろう？皆が普通に楽しく暮らしている時に、早くもシェルターで、不自由な暮らし始めた結果、もうこの中でも慣れたら別世界だよね。
普通に健康に暮らして居たら、病気知らずで、暮らせそうじゃぁないか？僕でさえシェルター内はどうなるかと思ったけれど、一時、国との連絡などが忙しかったけれど、それも落ち着いたら、こんなに気楽に暮らさせてもらって、凄く感謝だよ。
今日は又アレンさん達誰も来ないんだね？アルフィも彼とは随分逢っていないよね。明るくて一見チャラいようだけれど、話すと全然違っていて賢いんだよね。
セージ《あぁ、アルフィは性格も良い人だよ。凄く冗談好きだから、誤解される時が有るけれど、信頼できる人だよ。
チャラいのも、そういうキャラクターなんだよ。凄く難しい問題も直ぐに分析して余計な事は取り払って、割り切ってしまう事が出来るんだよ。
ライモン《仕事は精密な検査をする仕事だものね。細やかな観察眼とか無いと出来ない仕事だろう？
エルダー《そうなんだよ。目が凄く良いって言うか、冗談言いながら微妙な変化などちゃんと見ているんだよ。
Drターナー《ウィっす！なんだ今日は３人だけなのかい？
Drマロウ《おや、珍しいなぁ。そうか検査室は何だかミーティングをするとか、ア
レンが言っていたなぁ。終わったら今日はちょっと勉強会もだってな。
ライモン《皆さん、同じ人間とは思えないくらい勉強するんですよね。こんな世界があるなんて、僕はセージと友達じゃぁなかったら、まったく知りませんでした。
こうしてプライベートな仲間に入れて貰えたから、知ることが出来ました。そうでなかったら、只の患者で終わっていましたでしょうから、今の暮らしは無かったよ。
セージ《そうそう、俺と出会ったことに感謝しろよ。ねぇターナー先輩たちは、今日は仕事が終わったの？
Drターナー《今日はマロウも俺と一緒に泊まり番だから、此処でバカ話したら仕事に入るよ。休日当番だから割合楽なんだけれどな。
Drマロウ《そうだな。ときどき巡回して様子見て、後は交代で寝られるからな。ただ長いんだよ。月曜日の朝までだからな。リハビリ用の自転車見て置いてくれた？
エルダー《何台使いたいのかわからないから、多い目にメンテしておいたよ。使ってくれた方が良いから、俺たちのも出しておいたよ。
ライモン《リハビリに自転車に乗るんですか？
Drターナー《あぁ、オペが終わって片麻痺が残っている人も、念入りに色々なリハビリを毎日やっていると、かなり回復するんだよ。
Drマロウ《長距離歩けなくても、自転車に乗ったら外出が出来たら楽しいだろう？バランス感覚が戻ってきたらだけれどね。片足漕ぎが出来るだけでも違うだろうしな。
ほとんどが西欧人だから、自転車好きも多いからね。
セージ《ミラーセラピー用の眼鏡ゲームは、本当にゲームっぽく作って良いんだよね。補助的に使うんだろう？
Drターナー《あぁ、そうだよ。普通の自転車に乗る前は、エアロバイクを使って眼鏡をかけて、道路など走っている感覚を思い出してもらうんだよ。
ほかにはソフトを入れ替えたら、釣りが出来たりメイクをしたり，ドレスや服を着替えたり出来ているかのように錯覚させてな。
Drマロウ《案外脳は騙されやすいからな。医者やセラピストも詐欺師みたいに巧く患者を、ある意味騙して精神的に回復させるんだからな。それも、まずは信頼関係を築いてからの話だけれどね。
ライモン《考えたら僕も検査以外は、ほとんど薬の処方などなく治ったよね。後はもう自己暗示に勝手に掛かって、此処の国に戻ってきたら楽になるって思ってるからか、戻ってくると飛行機降りた途端に、気分が楽になるんだよ。
セージ《お前それはもともと勝手な性格していたし、マイペースだからな。それが今回は良い方向で、使えたんじゃぁないか？
ま、健康そうだし好きな人と結婚も出来て、良かったじゃぁないの？ライモンは長生きしそうだもんなぁ～。
Drターナー《これが一番頑丈そうで、サドルを下げたら良いんじゃぁないか？軽いしな。結局はそこそこ乗れる人の場合は、誰かが付きそう為の自転車も居るんだよ。
でも、気を付けないとせっかく治ったのに、自転車で転んで、又怪我しちゃってもな。
Drマロウ《先輩ドクターに“君達もう少し人として、勉強した方が良くないか？オ
ペの腕が良いだけでは、名医では無くて、只の迷医ですよ”って言われるぜ。
エルダー《Ahaha、、、、。 巧い事言うドクターがいるんだね。考えたらドクターとしては、ターナー達はキャリアなど、まだヒヨコと言われても良い年だもんな。
俺たちの中に居ると、年上だけれどさ。ターナーなんて、仕事以外では結構馬鹿な事やっている時があるからな。可愛いんだぜ。
ライモン《エルダー君もセージも、Drターナー達は僕の主治医ですからね。馬鹿にしないでください。本当に信頼できる医者で、将来は凄いドクターになりますよ
Drターナー《医療において最も肝要なのは「択医」、それから東洋には「養生訓」と言うのが有って、「医は仁術なり，仁愛の心を本とし，人を救ふをもって志しとすべし，わが身の利養を志しとすべからず」と言う言葉があるそうだよ。
それから「健康保持のためには男女の色恋も大事な事だ」って書かれている本を読んだぜ。まぁ、俺たちはまだまだ本当にひよっこだぜ。
勉強もして実習でトレーニングもして、更に色恋もなんてこなすには、並外れた精神力と体力が無いとな。俺には今は絶対に無理ってかんじかな。
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今日もそこそこ、冗談も交えて雑談を楽しみました。やはり話題はレディ達とは違ってこういう時は、時には又少年に戻ったかのような、話も出てきたりします。
ありえないような話を、結構真剣な顔して話してみたりもあり、立ち聞きなどしていたら笑えてしまうような時もあります。
それが楽しくて、皆サイクリングはまだ暫く出来そうにありませんが、出て来られる人は出てきます。
storyteller@Sugar
