今日はランチタイムは、内々3人で過ごしています。と言っても今は診療所に居る医療関係者は、皆親族ばかりと言っても良い位です。偶然が重なって、今此処のシェルターに残っている人達は、多くが親族や長年親しく付き合いが有った人達がほとんどです。
それでも、その中でも、最も親しい3人が今日は一緒にランチでした。TOPで纏めているリヴェール教授とDrローソンは兄弟ですし、クランベリーチーフナースは、セージ君の双子のお姉さんの一人、Drローソンの妻のマルベリーさんと双子の一人、ミントさんの姉でもあります
いつの間にか、この国の特殊な理念を理解して、この国の国民となって、仕事を決めたら、気が付けば最も近しい間柄が役員であったり、関係者になったのです。 今日はそんな3人なので、気兼ねなく色々話が出来るランチタイムになったのです。
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リヴェール教授《いやぁ、こんなにゆっくりとランチを摂ったのは、本当に久しぶりだなぁ。やっと煩雑な事が整理できたからね。
皆も疲れただろう? ご苦労さんだったね。 それぞれ家庭もあるんだから、上手にやりくりして、休養も取ってくださいよ。僕も今のうちに休養は取りますよ。
Drローソン《大体今年はそうしようと言っていたのに、思いのほか雑用が残った
上とんでもない国際問題も出てきてしまいましたからね。
クランベリー《患者さんたちが、皆顔を合わせないように徹底していますし、たとえ問題のある国同士が会員であっても、此処は一切関りのない国と、理解していますからね。
リヴェール教授《そう、凄い格差だけれど、世界中がもっと大変な事になった時に、人類が生き残って行くのに、必要な知識のある者だけが会員ですからね。
もう、その時は皆が一斉に知恵を出し合って、対策を考えないとなりません。
クランベリー《小さな国際連合要人のサポート医療機関ですね。サナトリウムと言う事での経営ですね。今は事情が事情ですから、外来は国民だけの為で、外からは一切受け付けていないので、休むのなら今ですね。
夫も時間に余裕が出来たので、風土病の研究者も始めましたわ。コビッドの死亡者数は公式発表されたよりも、3倍は多いと仲間内では言って居るわ。
そして、それプラス変異種が出たのには、風土病も関わっているのでは?と言う事、手分けして調べて、対策の研究も始めているわ。
リヴェール教授《それは是非進めて欲しいなぁ。後は温暖化による歴史的病気
の事も、知りたいよね。
Drローソン《自然界は、ウイルスに満ちあふれているし、ウイルスや細菌の誕生は人類の誕生以前から存在していたと言われているからね。
そして、人類の誕生とともに、ウィルスと共に生きて来たのだと言われているんだよ。
クランベリー《でも、ウィルスに守られている事も有ると言いますから、巧く折り合って暮らしていくしかないのよね。温暖化が進むにつれて、パンデミックの原因の病は細菌よりもウィルスが原因と言うのが増えて来たでしょう。
リヴェール教授《その辺りの研究者は、君の両親の歴史学者達が詳しいだろね。
特にマリアンヌから聞いたけれど、お母さんのディルは医療人類学で、病気関係の研究者だろう?
今はご主人とワイス島で、夫婦で楽しみながら、研究しているそうだって聞いたよ。仲が良いご夫婦のようだねぇ。
クランベリー《もう仲が良いって言うか、子供より夫婦と言う感じなのよ。仕事も忙しい時だったので、私達の時は結構よく面倒見てくれましたけれど、ミントは10年ぶりに生まれた子ですし、又女の子って言う感じだったわ。
最低の躾けはしましたが、後は周囲の大人皆が育てた感じがしたわ。セージは又高齢出産で、即保育箱でしたからね。
男の子でしたから、珍しさも有って、可愛がりましたが、躾けは一番張り切った祖父任せよ。祖父の古臭いこだわり出で、ジェントルマンとして完璧に!の厳しい躾けだったわ。Nanがサポートして、バランス取っていましたけれどね。
でも祖父の愛情はセージには伝わっていたようで、年齢も丁度良い時だったのか、僻み
もしないでね。穏やかそうですけれど、結構腕白坊主が本音かも...。
明るい子だったのも幸いしたわね。でも此処の大学に入れるほど、勉強家だったとは気が付かなかったわ。
リヴェール教授《腕白坊主や、いたずらっ子は賢いんですよ。人とは限らず生物で、悪戯好きなのは、知能が高いですからね。
此処で一番必要なのは、ペーパーテストだけで、成績の良い学生ではないですからね。
エッセイや面接重視ですよ。もちろんペパーテストが得意な、人も必要なんですよ。
Drローソン《何人かの面接官や試験官が視ますからね。心理学者なども参加しています。此処の国に合うか合わないかも見たいのでね。
だから、入学してからの試験も、予告なしでやりますし、急な変化にも耐えられる精神
が必要です。
クランベリー《でも不思議ですよね。理屈では無く、縁ある出会いが多いのが...マリアンヌ達のグループと母が学生の時からの仲良しだったり、我が家の昔からの主治医がリヴェール達の実家病院。
早産だったセージを、取り上げた時にローソンが学生だったけれど、手伝いで立ち会った子だったり。
リヴェール教授《本当だね。それも結構数年前まで、顔見知りなのに、気が付かなかったまんま付き合っていたなんてね。
Drローソン《さて、これからの世の中は、どんどん大きく変化するかもしれないけれど、この国の理念は変えずに、時代に合わせていかなければならない事も、舵取りが大変かもしれないね。
チームワークで、支え合っていかないとだなぁ。
リヴェール教授《まぁ、悪い事ばかりでは無いでしょうし、ウィルスの様に巧に変化しながら、命を守って継続していかないとですよね。
最先端科学医療が進んでも、基本のアナログな知識を、しっかり身に着けておかないと
何が起こるかわかりませんからね。
若い世代ほど、なるべく色々な知識、最低のライセンスが取れる位は勉強して置いて欲
しいですね。人を増やすよりも、マルチな人材に育てておく方が、小さな国では都合が
良いと思うんですよね。
Drローソン《若いと言うのは、吸収力がスピーディですからね。20歳代までが楽ですね。今此処の国には10歳代が居ませんからね。
でもすでにミントやうちの息子などが、秋からはキーステージ1になりますからね。
クランベリー《今はナーサリーでは、語学の勉強メインとその他で、準備中なのね。語学は英語メインでも、子供は数か国語話す両親だったりでしょう。
育児室の保母達がすでに乳児の時から、色々な言語で話しかけていますしね。東洋人が居ないだけね。Sugarと、患者の中に東洋系の人が少数居るだけだわ。
セカンドカントリーに行けば、多言語話す人が居るでしょうね。
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そんな話をしたり、第一団からの報告の話をしたりした、ランチタイムでした。何気ない話ですが、何処でも構わず話せることでは無い話題も出てきます。
出来るだけ今年いっぱいには、皆の引っ越しが済んだら、今のこの国の外やシェルターに手を入れて、セカンドカントリーに問題が出てきたら、又こちらに戻れるように、手を加えたり、プランテーションを充実させたりになるでしょう。
近い所にありますが、海流やジェット気流その他が違うので、天候などの違いがあります。
storyteller@Sugar