Mmeシャノアール達は開店準備

Mmeシャアノアールのショップは以前とは少し変わって、スペースはそれほど変わりませんが、間仕切りを増やし、一番奥にはアイスクリームショップも増やしたのです。

以前は冷凍庫内に入れて置いたアイスクリームを、取り出して出して居ましたが、アイスを食べる人が案外いるので、スペースを作ってもらったのです。
ソフトクリームマシーンも取り付けました。
　　　　
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Mmeシャノアール《ちょっとジャン、アンタ考えたら自分が食べたいからアイスクリームマシーン等オーダーしたんじゃぁないのかい？

ルナル《セルフィーユと何か相談していたから、何か新しい事をやるプランでも立てて要ると思ったんだけれどね。良いじゃぁ無いの。

うちは若い年齢層が来るんだから、飲み物はジュースやソーダが多いし、後はおやつに
何か食べたいと言う物を売れば良いんじゃぁ無い？

ジャンティ《そうそう、後はネットなどで頼んだ荷物の預かりなどは今まで通りだし、プライベートで欲しい文具や小物等、今まで通り倉庫から出す物の注文は伝票受付で、帳簿付けすればよいだろう？

Mmeシャノアール《まぁ、そうなんだけれどね。この店も、私は此処で店番はするけれど実質的には、いずれジャンの店にすればよいからね。

ジャンティ《だろう？俺さ落ち付いたら、経営学の通信教育を受けようと思ってるしね。もっと落ち着いてからだけれどね。

セルフィーユと今後どうするか話して居たら、セージ君がね“簿記・会計の資格取るなら、経営学を勉強したら良いんじゃぁないの。２人共小さな店でも、店を経営するんだから...。”って教えてくれたんだよ。

ルナル《流石セージ君は若いけれど、大人なのよねぇ。しっかりした考えを持っているのよね。年齢なりに可愛い所もあるんだけれど...。

ジャンティ《そうなんだよ。あいつ俺より若いんだぜ。これから大手振って遊び放題が出来る歳になったって言うのにさ。

その話した時は昨年のクリスマス前だけれど、此処でカタログを見て持っている領地の養護院へ、クリスマスプレゼントを贈る注文をしたんだぜ。以前ほど人数は居なくなったそうだけれどね。

又今回のパンデミックで、孤児になった子供も少なく無かったそうでね。閉鎖を伸ばすしかないようだよ。まさかそんなのを経営して居るとは思わなかったなぁ。

修道院が在って其処がやっているらしいんだけれど、修道女たちが歳取ってきたり成り手が減ったし、閉鎖しようとして里親探しもして、閉めようとしたら何とか継続してくれって事で、少し先延ばしになったんだそうだよ。

Mmeシャノアール《そうなんだよねぇ。好きでそんな事する家系に生まれた訳じゃぁ無いのに、セージの家は１５歳になると財産分与があって、何処かの領地を受け継いだら管理しなくちゃぁならないみたいだよ。

ま、セージの家はあんまり伝統とかあれこれややこしい事は、言わない家のようだけれ
どさ。本家だそうだから、私隊にはよく判らない仕事があるらしいよ。

長子が跡を継ぐから、双子の長女のチーフナースの姉が跡継ぎらしいんだけれどね。でも一応長男の役目はあるらしいよ。

ジャンティ《養護院なんて、今の時代でもあると思わなかったよ。絵本の中の話か、昔の話かと思っていたよ。

そんなじゃぁ、結婚しなかったとしても、遊ぶのに良い年頃になったと言っても、実際は女遊びとかしている場合じゃぁないんだね。

Mmeシャノアール《うちみたいに、普通の商売の方が、気楽かもしれないね。まぁこの国の医療関係者達も、大概が学者の家の出とか育ちが良い人みたいだね。

以前夏休みなど海外からサマースクールって言うの？講習会をやっている時に、海外から来ていた講習生や、アートカレッジの学生が、少し騒がしくてマナーの悪い学生が居たけれど、いわゆるセレブって言う、後から金持ちの子女が多かったから、偉そうでマナーはあまりよくなかったよ。

此処はビールは置いてあるから、それ飲んで騒ぐ学生などが居た時があったねぇ。それも何だか懐かしい昔と言う感じがするよ。

ジャンティ《俺が来てからは、そんな事は無くなっていてからだよな。皆ワイワイ言っても大人しいものだよね。
本当に生真面目なのばかりって感じだよ。でも、ややこしい奴や、危険人物が居ないの
は有難いよね。パリに遊びに行けないのは、嫌になっちゃうけれどさ。

でも、一生これが続く訳ではないだろうからね。戦争に巻き込まれないのや、テロに遭わないのも有りがたいよな。

学生時代の友達の家なんて、店やっていたんだけれど、近くでテロがあって、巻き込まれて店が壊されたって言ってたからね。今も何だか落ち着かない雰囲気らしいからね。

ルナル《まったくね。でも、此処でもテロのとばっちりで、セージ君とエルダー君は大怪我したじゃぁない？だから、100％安全とはいえないわよ。

この国でも若い人は、結構出来る範囲の事で楽しんで居るじゃぁ無いの。アルコールは休み前や休みの日は飲めるから、センターポイントの中のメンズクラブなどは、結構遊べるでしょう？

ビリヤードやったり、ダーツや、カードゲーム等で、盛り上がっているそうよ。ウエトレスは可愛いお嬢さんが居る様だしね。あそこの店員さんとかは、住まいが南の新しい住宅街やフラットに済んでいるから、あまり顔は知らないのよね。

ジャンは行った事無いの？セルフィーユと時々出かけていたじゃぁ無い？

Mmeシャノアール《セルフィーユはガールフレンドが出来ちゃったから、それにあいつはアルコールは家でしか飲まないで、出て行く時はメンズクラブでは無くスィーツショップかCafeみたいな店だろう？レストランもあるしね。

此処の決まりで、この辺りは此処かCafeか、地下キャンティンだけが大学病院の付属みたいになって有るだけなんだよ。
自然にCafeは役員とか、大学の学長達など大人のCafeになったんだよね。只此処は狭くなったけれど、今度はCafeと共用のテラスガーデンがあるからね。
それは天気の良い日は悪く無いよね。

ルナル《そうそう、雨など降るとちゃんと屋根がせり出てきて、今もだけれど寒い日は、温室みたいになるのよね。よく出来て居るのよ。

最新式のシェルターに使われている、ガラスみたいな壁材でおおわれる様になっていて此処はシェルターにもなるのよ。

Mmeシャノアール《ハニカム構造とか言うので、特殊ガラス？をよく見ると、蜂の巣みたいなのが見えるだろう。あれが特別なんだそうだよ。

爆撃などされても、弾力があって、跳ね返すらしいよ。私の苦手なジャンルだから巧く
説明は出来ないけれどね。

ジャンティ《本当に人には説明しにくい国だよな。最先端の物があったり、使ったりもしているけれど、日常生活はヨーロッパの国出身者から観ても、昔スタイルの暮らしとも言えるしさぁ。

ま、パリも他所の国の事言えない位、何時の時代だ！って言うような家なども少なく無いからね。半世紀は昔に戻した暮らしって言ってるけれど、Sugarさんに聞いたら“日本の半世紀前は、生活に不自由するような事は何もなかったわよ、ディスコも有ったしね。”って言っていたよな。

ルナル《それはパリも同じよね？でも、何かと英国と比べると、反対な感覚の国かしら？それから、此処はスェーデン人が結構いるけれど、北欧は又文化が違うわよね。

別に話して居て違和感は無いけれど、国が違っても仲良くなる人は何処か似ている感覚の人だし、そうでないとちょっと変わった人と言う気もするわね。

ヨーロッパは昔から色々な国の人が、ゴチャゴチャに混ざって暮らしていますからね。何処の国も今は移民が一杯居ますからね。

肌の色や髪の色や目の色が違っても、国籍が其処ならその国の人ですからね。結構差別などがある場合もあるけれどね。意識の違いで仕方が無い事情もあるのよね。その点此処は気を遣う事も無いし、危険を感じる事もないのは有難いわ。
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お喋り休憩が終わったら、残りの準備をして、早い目に今日は帰る事にしました。以
前と違って、今はCafeとMmeシャノアールの店はドアが向かい合っていて、真ん中がガーデンテラス風の共用部分になって居ます。

以前よりは少し狭くなりましたが、悪くはないですね。冬でも天気が良い暖かい時間は
日光浴しながら、お茶のみしたり、お喋りしたりできるのです。

                                    Storyteller@Sugar