夏休み気分が抜けて来て、人の出入りが多くなりました。

今日は又大使館員と、リヴェール教授達がバッタリCafeで、出逢いました。偶然ですが先日と同じ顔触れです。特に大事な話がある訳ではないので、一緒に雑談です。

ジョルジュ夫妻も来ていましたが、帰るところでしたので、少し話をして引き上げていきました。

入れ替わりにリヴェール教授達です。皆適当に相席でお喋りして、気を使うことなく、帰る時間が来たら、さっさと引き上げていきます。

Cafeにはそれが可能な雰囲気があるのです。元々、お構いなくのCafeでしたし、それが気に入ったお客さん達が来ていたのです。

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カッセル事務官＼それでは、今後起きうる災害については、又別のグループで対策を考えて居るのですね？　言いわれてみれば、色々な原因が考えられますね。

地球上で起きている色々な事の原因は、例外を除いて、地球自体に原因があるかもしれないと言う考えも、有りうると言う事ですね？

ゼルダ＼簡単に言えば、今やる事はどうにもならなくなる前に、身を守るシェルターの開発など考えて、作るのが良いという事ね。

それから後のことを考えるのが良いというのが、此処の国の考えなのね。

ジョルジュ＼まぁ、まだ他にもいろいろな考えが出ていますから、それは科学者たちが研究してもらって、又皆にも協力してもらわないとです。

次の世代に、なるべく沢山の物を残して、生き延びていく道を探さないとですね。

ミレーユ＼この国は落ち着くまでもう少しかしら？各自足元を固めるように、勉強なり開発途中の物の見直しをしたりする、１年にしたんですよ。

順調でしたけれど、立ち止まる時も必要だと、教授や姉のマリアンヌは申しておりました。ではまたお会いしましょう。私たちは帰りますので...。

カッセル事務官＼絶対には有りませんからね。今日は良い話が聴けました。ありがとうございます。

ゼルダ＼私も女性達と、やるべきことを話し合いますね。そして、姉が来るまでに、色々準備しておきませんとね。

少しでも世の中の役に立つように出来る事を考えて、大事なのは実行だわ。

ライモン＼やぁ、カッセル、ジョルジュさんから、良い話が聞けていたようだね。

カッセル事務官＼はい、おかげさまで、僕達も後で帰ったら早速話し合いましょう。

ゼルダ＼もう、やらなくてはならない事が、いくらでも出てきましたわ。この国は一見穏やかですけれど、考えて実行しようって思える気分になる、パワフルな国でもあるんですね。素敵だわ！

カール事務官＼ゼルダさん何だかエキサイトしていますね。

ワイス事務官＼刺激を受ける話が聞けたようだね。

リヴェール教授＼良い刺激を受けたなら良いですね。きっとジョルジュ達も同じでしょう。

Dr.ローソン＼そう言えば皆さんの国でも、シェルター工事始められたんですか？

ワイス事務官＼僕の国ではかなり進みましたよ。もう緊急事態と言う事でね。異常気象は始まっていますからね。

材料はこちらの国で、開発された新しい材料を利用させてもらっているので、申し訳ないくらいに早くに取り掛かりましたから、かなり進んでいます。

リヴェール教授＼それは良かったですね。あの材料の開発も、中で暮らしたから、スピードアップして開発したんですよ。

どうするのが一番良いかは、暮らさないと解りませんからね。

カッセル事務官＼流石にこちらには、優秀な技術者が揃っておいでですね。就労システムも良いですから、一番大事な心身とも健康な状態の、管理が出来る様になりますし、研究暮らしが好きな人が集まったんですね。

ゼルダ＼若くて魅力的な方が多いですわよね？ライモン様のお友達も！

ライモン＼セージの事かい？彼は関わったら駄目だよ。妻帯者だからね。第一ゼルダは、ボーイフレンドを探しに来たんじゃぁないだろう。

問題は起こさないでくれよ。君はMrs.スーザンが来たら、帰国するんだからね。

リヴェール教授＼研究者や医療関係者ばかりですからね。のんびり話していても、仕事がらみの話題が多いですね。

普通の家庭を希望されると、夫婦中は巧く行かなくなりますから、皆よく話し合って居ますよ。後は独身者が多いですね。“両立が難しいので...”ってね。

それは良い事ばかりではないのですよ。ま、カップルで居る人は、ほとんどが同業者同士が多いですかね。

カッセル事務官＼僕たちの仕事も、普通の企業とは違いますから、理解してくれる相手を見つけないと、結婚生活はなかなか難しいですよ。

カール事務官＼僕は同じ職場だった職場結婚ですから、仕事への理解はありますよ。でも結婚となると又それだけではないですからね。

ワイス事務官＼そうですよね。僕は又ライモン様の、婚約者候補になった女性でしたから、幾ら素敵な人と思っても、話が合う人でしたが、付き合えるとは思いませんでした。

でもライモン様は友人でもあったので、気が付いて“気にしないで付き合えば良いよ”って言ってくれたんです。

ライモン＼そりゃぁそうだよ。側に居ればわかるし、親たちが勝手に決めた婚約者の中の１人だったからね。

プリメルは料理のプロでさ、美味しいもの作ってくれるのは魅力的で、仲も良かったけれど、ガールフレンドになる相手には思えなかったからね。

ゼルダ＼プリメルさんは、お料理がプロっというだけでなく、何でしょうスペシャルで美味しいのよね。

カッセル事務官＼あぁ、お陰で皆で食事の時間は、大満足ですよ。

ライモン＼今僕の国の方には、何時ラファエルが“ＯＫ”と言っても良いように、準備はしているよ。小さな国でも、同盟国、協賛国全員が集まれるくらいの、スペースもあるからね・笑

此処よりは大きい国だからね。軍隊もあるし、日ごろから警戒態勢はかなり厳しくしている国だよ。それでも用心に越したことはないからね。

カッセル事務官＼一応昔は徴兵制でしたし、現在も希望者は軍事訓練を受けるようになっています。

攻撃することは無くても、守らないとなりませんからね。

ワイス事務官＼ライモン様も、これでも１年間は皆と同等に、軍事訓練をされたんですよね。普通は２年間なんですが、ライモン様は残り１年間は、一般人とは違った訓練があったのですよ。

リヴェール教授＼此処では一切そのような訓練は有りませんが、救命救急に関しては軍隊並みの訓練は受けていますよ。

幾つかの病院で、研修を受けていますしね。攻撃する対象は病気などです。この異常な陽気は、今までには無かった病気などが、何時発生するか判らない可能性があります。

又はもう消滅したはずの病気が、出てくる事もあるでしょうしね。異常気象ではなく、こういう気候が通常どおりなのでしょう。

カッセル事務官＼病気は恐ろしいですよね。感染症などは流行ったら、本当に恐ろしいですね。

西欧は陸続きですから、あっという間に、蔓延する可能性が有りますからね。

ライモン＼僕はこの国に居る限りは、元気に過ごせるような気がするよ。本当に皆が明るいんだよ。明るいからって、騒がしくないんだ。

無口な人も居るけれど、暗い人ではないし、貴重な国だね。いくら小さいからって言っても、それなりの人数が居るから、何かトラブルはあるとしたら、恋愛問題くらいかな？Ahahaha、、、、。

カッセル事務官＼それは健康な人間なら、誰かを好きになるのは、普通の事でしょうからね。時には常識的に行くとは限りませんからねぇ。

十分に気を付けるようにしましょう。

ゼルダ＼でも、好きになってしまったら、仕方が無いでしょう？ライモン様気を付けてね。

ライモン＼君に言われたくはないね。今は、僕には愛する妻が居るからね。

リヴェール教授＼Ahahaha、、、。男女の中はトラブルさえ起こさなければ、野暮な事は言いませんよ。

しかし、情熱のままに未婚で子供が生まれるのは、良い事では無いと僕は思っています。

子供は皆に祝福されたカップルから、望まれて生まれるのが、幸せなんですよ。そうそう、皆さんの奥様方にも、セージの関わっている児童養護院の里親探し、大変協力していただいてありがとうございました。

不思議なもので、乳児であっても３ヶ月過ぎくらいになると、よく観察していると、相性の良い人ご夫婦が解るようで、態度や表情が違うんですよ。

そうすると、自然に良い顔になるのか、子供が気に入ったご夫婦もその子を選ぶんですよ。幾ら仲良く見えても、喧嘩が多い夫婦は選びません。

ライモン＼あれは、僕はセージに協力出来て、嬉しかったよ。セージには昔から、結構良くしてもらっているからね。

僕も何かお返し出来たら！って思っていたんですよ。数組残っただけで、すべて良いファミリーに出会えて良かったよね。

実の親でなくても、子供にとっては愛されて、幸せになれたら一番だものね。

ゼルダ＼そうなんですってね。赤ちゃんだから、猶更感じるものがあるのかもですね。

カッセル事務官＼では、僕たちは大使館へ戻りましょうか。

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セルフィーユ＼そうかぁ～...。セージ君は児童養護院も自分の持っている土地に在ったんだね。そんな事までやっているなんてさ、俺達とはやっぱり違うよな！

Mrs.Sugar＼私も最初聞いてびっくりしたんですけれど、もうその様に教育されて育ったから、当たり前の事だと思っていたみたいよ。

ポプリ＼何だかシェルターに越してから、色々不動産やそのほかを、整理したんですってね。最低の自分が暮らす家と、庭だけ残して・・・。

全部そこで働いていた人たちに、退職金代わりに寄贈したんですって？

Mrs.サフラン＼私も息子から聞いたんで、詳しい事は解りませんけれど、セージ君が受け継いだ州だけ、土地など自分の物なんですってね。

そして退職金と言う事で、もらうと税金とかが違うらしいんですよ。

Mrs.ローリー＼教育されたと言っても、いったいどういう教育受けたら、あの若さで色々出来るようになるのかしらね。

ポプリ＼そこがあの国の階級制度が、皆の意識には残っているからなのじゃぁないのかしらね。

もっと若かったセージ君が、何処で今の状態が考えられたか判らないけれど、育ちとか、何か有るんでしょうね。

遺伝子のせいかしら？そうかと思うと、彼は年齢通り若々しくて、無邪気なところもありますしね。

Sugarちゃんはもともとセージ君と仲が良かったから、結婚しても楽しそうで良かったわ。

Mrs.Sugar＼そうなのよね。セージと話していると、年齢の差なんて、滅多に感じることはないわよ。

何時も優しくて楽しいし、尊敬できるくらい色々な事を知っているのよ。

ポプリ＼そうよね。こむぎさん達にも以前聞いたことあるわよ。日本の同じ世代の若者達とは、かなり違うってね。

日本の若者はまだ親がかりで、とても子供っぽくて、西欧人の高校生達より、幼い感じがしたりが多いそうね。極端に優秀だったりすると、海外に流出してしまうようよ。

反対にこちらの若者の方が“ずっと無邪気で楽しそうに、遊んでいるようにも見える”って言っていたわ。

Mrs.サフラン＼そう言えば昨日、Sugarさんプールの後一人で、何処かに行ってしまったそうで、皆心配していましたけれど？

大概は誰かに、長時間出かける時は、何処かに行くと言っていくのに、昨日は誰にも言わずに消えてしまって....。

Mrs.Sugar＼あぁ、あれね！でもちょっといなかっただけでしょう？図書館に寄って本借りて帰ろうかと思ったら、マテリアル研究室の人に逢ったのよ。

それで、端切れが物置から出てきたから、気に入ったのがあったら、くれるって言うから見に行って、もらってきたのよ。

セルフィーユ＼ちょっとだけのつもりだったんだろうけれど、駄目だよ。寄り道する時は誰かに言っていかないと、皆が心配するよ。

そう言う寄り道って、結構すごく時間を食うんだよ。

Mrs.ローリー＼あらぁ～、セルフィーユも言うようになったじゃぁない。

Mrs.サフラン＼Ohohoho、、、。本当に段々私達が、言われる番になってきたのね。セルフィーユ君も、息子のエルダーと同じ年ですものね。

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昨日は、セージ君は怒りたかったかもですが、只頭をコツンとしただけでした。代わりにマダムシャノアールや、ジャンティ君にセルフィーユと同じように、散々注意をされましたが...。

その後は、2人はいつものように手をつないで家に帰りました。
前のようにセージ君にもたれて歩いたり、肩を回して歩くのは当分できません。一人でバランスよくきちんと歩く練習です。

セージ君のしょんぼりした表情に“手ぐらいなら繋いでも良い”と言われたのです。この国ならはでの、ちょっとした家族へのケァの心使いの様です。