今年最後の日曜日.冬休みに入ります。

此処。W・W・R（Wannynwonderland）国は他の国と違うのは、夏休みだけ出なくて、冬休みもたっぷり長期休
みがあるのです。それはこの時期も長期休みにして、じっくり勉強をするためにある休暇です。

夏休みも、気候は本来とても爽やかに暑いので、無くても良いようですが、他に祝日みたいなものが無い、療
養所(病院）なので、かなり労働時間が長いので、緩く過ごせるようになっています。

長期休みでも、普通の日でも皆自分ペースで、休んだり詰めて仕事をしたりもしています。自分の仕事は自分
で計画立てて、自発的に研究開発したり、又は頼まれ仕事もあります。

その様な訳で、今日は今年最後の日曜日で、クリスマスも終わりましたし、のんびり過ごして居ます。

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Mrs.Sugar《ねぇセージ、新しいLDEが付いたプランテーション見て来た？　私が行くベリーとハーブ園は一番早くに取り付けてくれて、他も作る作物に寄って、電球の色の調整や、照らす時間が違うんだそうよ。

だから、お休みになっても、当番で電気を切ったり、点けたりしには行かないとなのよ。何となく観察もしてね。

セージ《他は見に行かなかったよ。どうせ俺達は何処かのプランテーションか、何か手伝いはするからね。

その時に観れば良いだろう？　理事長と森林管理人とモリアーティが回って取り付け作業をするって言っていたよ。

その内呼び出しがあるだろうね。もう何か植えてあるから、やっぱり冬休みでも、当番で出て行くんじゃぁないのかなぁ？多分ね。

Mrs.Sugar《まぁ、セージったら計画立てるの好きなくせに、そう言う所は適当に済ませられるのね。

本当に約束した事だけは、凄く几帳面にきっちりやるけれど！でも、良い性格だと思うわ。　

優しいし、厳しいし、私も見習わないとって思うんだけれど、一家に一人いたら良いわ～ってね。

私はこれからも、セージに甘えっぱなしになるんじゃぁないかしら？覚悟して置いてね。

セージ《もちろんだよ。Sugarは毎日なるべく楽しく暮らして居てくれたら、それで良いんだよ。

Sugarも仕事に出て行ったら、皆が手を抜く処を、拾ってやっているだろう。

十分に仕事はやって居るんだから、家に帰ったら我儘言ってくれて、構わないんだよ。俺はこうして、出来るだけ家の中では、寄り添ってくれたら、嬉しいんだよ。

この暮らしを守る為には、仕事や勉強も、必要であれば一生懸命やるつもりだよ。

Mrs.Sugar《私もセージの事は、前よりもずっと大好きになって行くわ。

普通はもう倦怠期って言う、慣れ合ってしまって、愛情の濃さも薄くなってくる感じになるのが、多くの日本人だと思うんだけれど、セージは益々好きになって行くわ。

セージ《ありがとう。俺もあまりしつこくならない様に気を付けるよ。何時も何か物足りないのが、長続きするそうだからね。

プランテーションの手伝いが入ると、２人は別々だから離れている時間が少し長くなるけれどね。

でもこの国だって、それなりに緊急時なんだから、出来る事はやらなくてはね。１ヶ月以上離れて暮らして、皆がよく解ったんだよ。

中高年の人達が大切な存在だってね。ジャンなんて、本当に笑えちゃったよ。

何時もシャノに怒鳴り散らされていて、ふくれっ面していたのが、凄いしょんぼりしちゃってさ。

“煩い婆が居ないから、羽伸ばして女の子とデートしまくるんだ”って最初は言っていたんだぜ。

Mrs.Sugar《それで、デートしたんじゃぁないの？そう言えば、新シェルターでの暮らしなど、ゆっくり聞いたことなかったけれど、どんな風に暮らしていたの？

セージは１人暮らしだったから、シングルルームだったんでしょう？此処もだけれど、ファミリータイプの部屋と、シングルはブロックが違ったんでしょう？

セージ《そうだよ。大きなシェアハウスみたいかな？此処と同じで、学生寮みたいに、コンパクトなシャワールームと、キッチンが付いている部屋でね。

南の方の人も混ざっていたから、知らない人共知り合いになったよ。共有の大きいキッチンやランドリールームやダイニングリビングもあるから、色々な人と知り合って、一緒に食事したりね。

ジャンなんて、両側の部屋が女の子だからって、最初はご機嫌だったんだぜ。

それが日にちが経つにつれて“シャノはどうしているかなぁ～”何て言っちゃってさ。

雑貨屋に仕事で行けば、ルナルと一緒だから、仕事はそこそこ何時もの様に忙しいんだけれどね。むしろCafeが無かったから、雑貨屋が忙しかったかもしれないよ。

やたらに広いキャンティーンよりも、狭い所の方が好きな人やカップルが居るだろう？雑貨屋は何時も混んでいたよ。

Mrs.Sugar《あぁ、此処もだけれど、部屋は男女別ブロックって訳ではないのね？じゃぁ、知らない女の子と
お友達になるチャンスもあるのね？　

独り者は、結構楽しめたんじゃぁないのかしらね？セージ君も、本当なら年頃ですからぁ、しばしシングルライフが楽しめたでしょう？

一杯モーション掛けられたんじゃぁ無いかしら？黙って居たら、妻帯者だなんて思えないものね・Ahahaha、、、。

セージ《Sugar、何だよ嫌な言い方だぜ。何か言われたからって、俺は鼻の下を伸ばしたりはしないよ。

そりゃぁ、共有部分で食事の時に、女性と隣り合わせてしまう時だって、あったけれど！

全く変な気持ちにはならなかったからね。ときめきもドキドキも、全く無くて無反応だったよ。

たまたま隣に座っていたのが、女だってだけでね。馴れ馴れしく話をすることも、無かったしね。

ラッキーな事に、アルフィやジャンとかが、近くの部屋だったから、彼らと話す事が多かったしね。

結構仕事も、皆が忙しかったんだよ。ベンチやカウチは端に座って、くっつかれたら嫌だから、クッションを隣に置いたりして居たからね。

直ぐに馴れ馴れしくしてくる女性って、少なく無いだろう？

Mrs.Sugar《やっぱり、セージと親しくなりたい人が居たのね・笑　そうだと思ったわ...。

そんな時間を過ごす事等、ほとんどなく来たんだから、ちょっとくらいなら、話位は楽しめたでしょう？

それが普通の年齢ですものね。

Mrs.Sugar《だったとしても、許してあげるわ。１人で部屋でしょんぼり過ごして居る方が、健康的じゃぁ無いですものね。私はそれほど躍起持ち焼きでは無いわよ。

セージ《ターナー先輩達と、休みの日は過ごす事も多かったからね。前みたいに結婚してからは、年中ターナー先輩と過ごす事は無かったしさぁ～。

先輩が休みの日は、部屋に泊まったりしたから、ゲイじゃぁないかって思われたりはあったよ。

万が一で、このまま元の様に、一緒に暮らせない事になるんじゃぁないかとかね。初めて悪い事ばかり考えたよ。

ターナー先輩は最初から、女は面倒くさいからって素っ気ないし、俺も意識して、親しくならない様にしていたよ。

作業の邪魔になるから、エンゲージリングしていないだろう。夜一人で部屋に居ると、寂しくて泣けてきそうになるから、ターナー先輩が部屋に帰ってくる時は、連絡くれた
んだよ。

先輩が優しく“絶対に何だかの方法で一緒に暮らせるようにするから、安心しろ”って言ってくれたら、却って何だか泣けてきちゃった時があって、もう自己嫌悪だったよ。

何だって俺は、こんなに女々しくて、だらしがないんだろう？ってね。そんな気持ちになる自分も泣けて来たんだ。
Ma vie a beaucoup changé depuis que nous nous sommes connus.Je voudrais que tu m’aimes.

Mrs.Sugar《Sage, bien sûr, je ressens la même chose. Quand tu me regardes, mon cœur est rempli d’amour.Tu es le plus gentil mari au monde.

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結局セージ君は、最後には愛の言葉を囁いたり、時々気が向いた時にはMrs.Sugarの方から、少々とってつけたようなフランス語で愛を囁かれたりに、胸がときめいてしまい、調子よくMrs.Sugarのペースに収められてしまうようでした。

もう今の様に、家の中ではベッタリくっついて、過ごして居る時は、とても穏やかな気持ちになったり、雑談の中の馬鹿な話から、アイディアが沸いて、仕事に繋げて行くのです。

凄い歳の差だからこそ、将来の為に有ると便利な物を、思いつきます。自分が若いから、Mrs.Sugarの老後を看られると思っていましたが、思わぬ巻き込まれ事故で、若い自分が、先に死んでしまう事も有ると言う体験もしました。病気をするかもしれませんしね。

まだ、もうこのままこの国はシェルターの中での、年越しを重ねてでしょう。島の話がどうなるかは、ちょっと皆が期待していますが...

　　　　　　　　　　storyteller🐑