新年初ゲーム対決

年越しをしてからは、ゆっくりと冬休みになりました。どうしてもの用事以外は、部屋に閉じこもりが多くなったのは、やはりシェルター暮らしになったからが原因ですが、そのお陰でこの時期に、皆普通の何時も通りの暮らし方です。

他の国とは違って、リヴェール教授の早くからの、災害その他への徹底した対策は、一部の人からは、小馬鹿にされ笑われていましたが、賛同する人も少なく無かったのです。

昨年の大気汚染を中心の、対策の話し合い後に、即シェルター暮らしを始めた人達は、皆全員感染者は0だそうです。

そんな訳で、此処の国も医療崩壊しそうな、親しい病院などの、遠隔サポートで年末までは、医療関係のスタッフは、何時もよりずっと忙しく、仕事をしていました。

しかし、いくら若くても、全て受け入れて仕事をしていては、過労になってしまいますので、きっぱり期限付きで、一旦終了して、年明けからは、なるべくゆっくり休める様になりました。
セージ君も『MRS1』作りや、プランテーションの照明作りの手伝いで、何時もより忙しく仕事をしたので、カウントダウンパーティ以降は、ゆっくり過ごして居ます。

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Mrs.Sugar《チェスやるのも随分久しぶりよね！何だか会員さんから注文が多くて『MRS1』作りが、まだ当分続くんですって？　
医療用の仕上がりの物なら、患者さんに合わせたソフトをインストールすれば良いだけのが有るんでしょう？

セージ《うん、そうなんだけれどね。一応急ぎの患者には、医療用のを付ける様にしたそうなんだけれど、ブレスレット型の注文もしていくんだって！

出来上がったら、付け替えるんだそうだよ。ハンドメイドだから、１個作るのにも時間がかかるからね。

結構な高額になるのに、会員はまぁ豊かな人ばかりだからね。それに立場上医療用を付けているのは、余りイメージが良く無いからってね。

Mrs.Sugar《それは確かにでしょうね。トップの人やその家族は人前に出るでしょうから、病気持ち？って思われるのは、マイナス印象になるでしょうからね。

はい、セージの番よ！

セージ《判っているよ。今考え中なんだよ。最近Sugarは腕上げたからね。うっかり、なめて考えると、拙い結果になるからね。

結構大胆な手を打ってくるからなぁ～。性格のまんまだよね。皆は知らないだろうけれど、見た目よりずっと大胆な性格しているからね。

Mrs.Sugar《あらっ、そうかしら？　私ちょっと本も読んで、前より解る様になってきたのよ。

たまたま、この間ネットでも、攻め方など見たのよね。それで覚えたのよ。セージは、慎重派ですものね。

でも、地味に攻めてくるかと思うと、一気に攻め落とされるからよっぽど油断が出来ないのよね。

セージ《こういう時は、本気でやらないと、相手に失礼だろう？たとえ相手がSugarであってもさ！

もうどのゲームも、ハンデを付けずに出来るだろう？　そう言えば、Sugarは今年の冬は室温も低い目設定だけれど、寒く無いのかい？

体を冷やすのは、良くないよ。体力が落ちるからね。何か上に羽織る物持ってこようか？

Mrs.Sugar《今は大丈夫よ。こういうのに熱中していると、体って熱くなるでしょう？

後でソックスと何か羽織るわ。流石のセージも最近は裸になりたがらないで、ちゃんと部屋着を着ているわね・笑

ソックスも穿いた方が良いわよ。脚が触れると冷たいもの。

セージ《判ったよ。そう言えばCOVID-19は全大陸に拡大したんだってよ。

南極大陸のチリ基地が海軍からだっけな、感染したんだって言ってたよ。凄い寒いと、菌が居ないって以前聞いたような気がしたけれど、ウィルスはパワフルなようだね。

海の中などに点在する小さい国とか、観光客も来ないような所は、感染者は居ないだろうけれどね。

一旦感染したら、医療も何も無い様な所だから、全滅だろうね。

此処だって感染者0の国だろう。極小国だし、国のTOPはリヴェール教授一人で、役員たちは話し合いはするけれど、教授が孤島の酋長みたいなものだからね。

こういう国は感染者は出にくいんじゃぁないのかな。早くにロックダウンしちゃったうえ、シェルター内に引っ越して、もう輸入もストップしているからね。

Mrs.Sugar《あっ、セージ！いつの間にか、上りなの？　もうお喋りしながらなのに...とっておきの手だって書いてあったんだけれどなぁ～。

セージ《うん、なかなかだったよ。まさかディスカバードアタックを使うとは思わなかったんで焦ったよ。

Mrs.Sugar《むっふ、本に書いてあるのを真似したのよ。そう言えば今UKは大変なんでしょう？

でも此処には、少し前に一人だけ入国した人がいるんですってね。

学校の先生になる人で、少し前に入国して、感染者ではないけれど、入院隔離していたんですって！

児童文学者で、大学の准教授だったとかって、聞いたわよ。マリアンヌのお友達だそうで、セミリタイアして“ゆっくり勉強したい”って言っていたので、頼み込んだようよ。

凄い秀才だった方なんですってよ。大学に入る前から仲が良かったそうですから、セージのMum等も知り合いじゃぁないの？

セージ《ふぅ～ん！知らないよ。子供達には、此処の中の、教職の資格持って居る人が、教えるんじゃぁなかったっけ？

Mrs.Sugar《それは普通の先生でしょう？科目に寄ってでしょうから、此処の人達は理系の人ばかりじゃぁないの？　国語や、社会科などの科目を受け持つには、児童文学者の教職の人が居ないとですから、校長先生なんじゃぁないかしら？

セージ《そう言えば、ライモンの所も、大使代理事務官の奥さんの妹が、少し前に入院したって、言って居たなぁ～。

以前も、事務官の奥さんが来る前に、代理で暫く来ていた人だってさ。

その人もDr.マリアンヌの被験者になる事と、教職を持って居るから、ナーサリーの先生に...とかって言っていたなぁ？

Mrs.Sugar《あぁ、確かゼルダさんとかって言ったと思うわ。此処が気に入って、帰国したくなかった様ですけれど、居る理由も無いので、奥さんが入国されたから出国されたのよ。

入院されたの？何処が悪かったのかしら？Dr.マリアンヌでは無くて、今は産婦人科のボスは南から来たDr.カルディと言う若い先生になったのよ。

マリアンヌは、研究したい事が有るから、セミリタイアしたんですもの。

セージ《そうだったっけね。これで俺達夫婦から、注目する相手が変わりそうで良かったよ。
俺が”絶対に嫌だ！Sugarに実験対象として、触るな“って怒ったからね。協力出来る事と出来ない事があるんだよ。

リヴェール教授が謝ってきたから、もう多分無い話だと思うけれどね。

Mrs.Sugar《マリアンヌも私達みたいに、夫が凄く若くて、妻が私のように閉経後の高齢夫婦が、最高の研究
の為の被験者の条件だったようよ。

私のように、凄く若くして閉経してしまった人は、育てられる卵子が、残っている可能性があるんですって！

現実ではインドでは７０歳代で双子を出産した人が、世界最高齢出産らしいけれど、確実な話ではヨーロッパで６０歳で出産した人がいるそうなのよね。

だから、マリアンヌは自分が研究で、確実なものかどうかを確認したいんでしょうね。
子供が大好きなのに、恵まれない夫婦が、沢山いるそうですし...。

セージ《そんなに子供が欲しいなら、養護院の子供が今、まだ沢山居るんだから、養子にして欲しいよ。
せっかく健康に生れたのに、産んだ子供を愛せないのに、無計画出産したりは、もうすでにDVだよ。

俺は養護院に関しての事は、もう手を引きたいんだけれど、修道院の方からの要望で、手を引けずにいるだけで
十分なんだ。

俺の愛情の全ては、Sugarにだけ使いたいんだからね。そんな研究素材になる為に、結婚したんじゃぁないからさ！
いくら万が一に何かの事があったら、国が面倒見るって言っても、両親に望まれて生まれて来た子とは、全然違うからね。代わりに里親が、見つからない子供が、希望した道に進める様に、成人するまでは、経済的にサポートはするつもりだよ。

Mrs.Sugar《私はそういう厳しい目も持って、引き受けた事に対して、きちんと責任を果たすセージが大好きなところよ。

まだチャラチャラしている若者が、多いと言うのにね。幼い時からの、お爺様の教育をちゃんと受け継いだのね。

それはセージが、素直で誠実な性格だからなのでしょうね。親ではなく、お爺様だったのが、よかったんでしょうね。
私も祖母に育てられたから、判る気がするわ。凄く厳しい面と、とてもやさしい所と、感情的でなく躾けてくれる
のよね。
Sage, je suis vraiment heureux de vivre avec toi à la dernière fois de ma vie.Je vais te donner un amour
plein de mains.

セージ《De cette façon, quand nous sommes en contact les uns avec les autres, l’amour déborde et me rend confus.Je t’aime à croque.

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今年も２人の愛情は変わることなく、大事に育てて行く事でしょう。今までは何とか他国へのサポートなどで済んでで来ましたが、これからはまだこれからも、徹底した予防対策を続けて行く事でしょう。

１人も、感染者を出さないと言うのが今年のテーマです。
そういう事で冬休みが終わっても、ゆっくり自分ペースで、健康維持を続けて行く事でしょう。
自給自足の研究や、代替品の研究なども進めて行く事でしょう。

                          storyteller🐑