『2017年春』散歩の時にシェルターの入り口辺りに・・・

今朝は雲が多い日で気温は低いのですが、風が無いので帰りに図書館で本を借りようと散歩に出てきました。
Mrs.Sugarも子供向けの本なら判るので、英語の読み物や、日本語の本が何かあればミステリーなど借りて来ます。本を読むと眠くなってしまうんですけれどね。

セージ君は色々読まなくてはならない本が沢山あるのです。今日は日光浴にはなりませんから、適当に大学病院等の周りを歩いて、最後に図書館に....のコースで歩いていきました。

今日のお散歩はシリアスな話と、何気なく万が一の時の現場チェックで、まだ見たことが無いと言うにMrs.Sugarにシェルターの入り口を見に寄りました。
そんなつもりではなかったのですが、何となくそんな風になってしまいましたが、備えあれば憂い無しで、万が一の時の話をしながらの散歩になりました。

図書館によって、セージ君は沢山の脳関係の本とその他を借りて、Mrs.Sugarは、数冊ほどのミステリーを借りて帰りました。Mrs.Sugarは本を読むと眠くなるので、多くは借りませんでした。
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Mrs.Sugar《話には聞いていたけれど、何れ私達が生きている間に、シェルター
に入る様な災害や、争い事などがあるかもってね。
まだまだそんな事は無いでしょうけれど、世界中に異常気象が増えて来たわよね。何だか備蓄品とか、その他の管理はし始めていると聞いたわ。

セージ《あぁ、シェルターは地下だから、異常な天候不順もあるかもしれないのが、予想よりも早くに来ているからね。一時避難にしても、利用する可能性は、以前より高くなっているって聞いたよ。

それで、今朝は思い出して、Sugarに場所を教えて置こうと思ってね。緊急放送が有ったら、まずここへ逃げ込むんだよ。
そんな時は自分以外の事は考えないで、逃げるんだよ。探すのは後からで良いからね。そして、場所を決めたらじっと動かないんだよ。俺が探すからさ。両方で探すとなかなか逢えないからね。絶対に覚えて置いてくれよ。

Mrs.Sugar《わぁ～結構下の方に入り口もあるのね！そうよね。日本人はあんまり災害対策ってしっかりしていない国民だと思うわ。

何処よりも、台風や地震があるって言うのにね。もう東京に住んでいたら、地震は遭っ
て当たり前で、子供の時から机の下にもぐる練習はしたりしていたのよ。
でもそこから先は無かったような？校庭に集まって家族が迎えに来るのを待つだけだったと思うわ。

セージ《俺達は、サバイバル的な事も学校でも習ったし、家でも具体的な事は教えられたよ。プールも只泳ぐだけでなく、服を着たまま泳いだり、浮かんでいる方法などね。水が無い時の水の作り方とか、小さい時にサマースクールで習ったしね。

Mrs.Sugar《何だかシェルターの中で音がしていない？遠くの方？下の方？

セージ《仕上げ工事もしているらしいよ。病院が巧くそのまんまシェルターに、部屋ごとに移動出来る様になっているらしいよ。
元々検査室とかその他は地下に在るだろう。倉庫とかもね。手を入れて何時でも使える様にしているそうだよ。

Mrs.Sugar《もうずっと前から、地球は氷河期に向かっているから、天候不順とか異常気象は起きるって、私が子供の時の理科の先生から聞いたわ。

今思うと、優秀な先生だったわね。戦争体験の話も、その先生からだけ聞いたわよ。
授業は初めの方に短くして、半分は黒板に絵をかいて、こう言う武器や戦闘機が有
ったって言う話よ。

うちはね、偶然誰も戦争に行っていなくて、戦死者が居ないのよね。もっと長引いた
らどうなのか判らないけれど、でも東京でも山の方の田舎に疎開をしたと言う話だけ
で、防空壕だったと言う地下壕が残っている家は在ったわね。
危険だから近寄ってはいけないって言われたわ。

セージ《第二次世界大戦の話は、少しだけ聞いたけれどね。沢山あった植民地を手放して、確か戦後すぐにインドや東南アジア、香港などが植民地じゃぁなくなったんだよ。でも日本の事は、聞いていないような気がするよ。

Mrs.Sugar《でも此処はリヴェール教授達仲間が大学時代に、こういう国を作る話が冗談のようにし始めて、本当に真面目に考え始めたんですってね。
もう一つ候補地が上がっていて、そこはもっと北の方の小さな島の様ですけれど、そこは一応手に入れてあるけれど、実際は此処が気候も良いから、此処にシェルターから作
り始めたんですってね。

セージ《あぁ、最初は５～６人で始めた建国プロジェクトだったのが、少しずつ現実化してきたら、仲間に入りたい人が増えて来て、２０人位が会員として、話を進めてきたんだそうだよ。

いわゆる文化人ばかりがメインだすだけれどね。実家を継いで、財界の人になった人も居るらしくて、余計に実現が進んできたそうだよ。

Mrs.Sugar《やっぱり、ヨーロッパの人達って、良いか悪いか判らないけれど、考える事のスケールが大きいわね。歴史的遺産にしても、全然違うじゃぁない。
お金儲けは上手かもしれないけれど、アメリカとは少し違うわよね。アメリカだって独立した国でしょう。

セージ《ま、俺は知識として知っているだけで、今は目先の自分の幸せが一番大事なんだ。目標でもあったしね。
今年こそはスタートから試験の結果はまぁまぁ順調だし。でも気になるのは、俺が社会的な方向で巧く行くと、Sugarにアンラッキーがあるような気がするんだよ。

きっと“巧く行っているからって、調子にのるなよ”って言われているような気がするよ。だから、素晴らしい結果よりも、地道にコツコツとやるべきことをこなせば良いって思うんだ。

Mrs.Sugar《セージったら、若いのに、随分地道な考え方なのね？それも悪くは無いのかもしれないけれど！私と早くに結婚しちゃったから、これから自由に遊べる年齢が来ると言うのに、良いのかしら？って思ってしまうわ。

だって、ここの国はあいまいだけれど、セージの国は２１歳からアルコール飲める成人
なんじゃぁないの？セージはまだ先でしょう。

セージ《いいんだよ、一応公の場所での決まり事でさ。俺の家では１５歳頃に遺産分けするし、パーティなど連れて行かれるのも、その頃だから半分はもう大人なんだよ。１８歳で成人扱いされる場合と、１６歳の場合とで親の考え次第だよ。

Mrs.Sugar《他の人にも聴いたけれど、結構ヨーロッパは色々な国があるから、それぞれよね。

セージ《そうだよ。俺なんて若い若いって言われるけれど、ちゃんと１８歳過ぎの成人してSugarと結婚したしね。一番結婚はしそうにない俺が、一番早くに結婚しちゃったし。世の中何があるか判らないものだよ。

でもSugarに出逢って結婚して、俺は一番の宝を手に入れたと思っているよ。だって、俺の暮らし方としては、一番上等な俺として暮らす事になったからね。
一応俺なりに、よく勉強する道と職業に向かっているし、俺の中にこんなにも全ての愛情が、湧き出てくる部分があったんだって解ったしね。

だから、何時も“Sugarありがとう”って思うよ。お守りみたいなものだよ。

Mrs.Sugar《ま、じゃぁ私でも人の役に立ったって言う事ね。人生終わり近くになって、素敵な凄く若いパートナーに恵まれて、私も始めてこんなに人を愛せるんだって、判ったのよ。

愛ってやっぱり愚かな所も有るかもしれないけれど、素晴らしいものなのよ。色々な愛があるけれど、夫婦って色々な愛情全てを使うでしょう？

素敵なのは、全く他人なのに、やはり夫を愛し続けられるって言う事ね。

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味気ない様なシェルター見学の散歩でしたが、図書館に向かいながら、今日は結構真面目に相手に感謝して、愛情が素晴らしい事を確かめ合ったのです。

きっと、リアルにシェルターを見たからかもしれません。日頃はシェルターがある事は安心ですが、あんまりリアルに使う事は考えてはいませんでした。

此処を作ったリヴェール教授達が、先見の明があったのに、乗らせてもらっただけでした。しかし、年々大気汚染の進み具合などが、早まったりしていますから、エコな暮らしなどは、しっかり身につけねばと話したのでした。

　　　　　　　　　　　　　　　　storyteller🐑