サイクルクラブは休憩室

先日リハビリに使いたいと言う自転車を整備して、ジムの側のリハビリルームへ運んで行ったので、サイクルルームを大掃除しました。

今日はそのためにエルダー君とセージ君はサイクルルームに出てきました。今日は2人きりなので、掃除が済んだ後は、ラジオで音楽聞きながらのんびりお喋りしました。

エルダー君と2人きりだと、かなりプライベートな話をしたり出来るのです。仕事場で毎日顔を合わせて、手は忙しいけれど、おしゃべりは適当にしますが、他の人達もいるので、話題は選んでです。　　　　
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エルダー《折りたたんだ自転車は、隣の倉庫の中に置きっぱなしでも良いのかなぁ。使うようになったら、出してくるけれど...。

今ここはなるべく置いていない方が、メンテを頼まれた時はスペースが有って、良いんだよな。

又自転車に乗りに外に出ていける様になるには、何時になるんだろうな？感染症に関しては、それなりに各国収束へ向かったような感じだったのにね。

今度は争い事が勃発したし、そうなると彼方此方の国が、まるでほころびが破けたように問題が出て来るからなぁ。
此処は少し離れているけれど、どんどん人の気持ちがささくれてきて、トラブルってでてくるからね。

セージ《もう戦争なんて、しなくなる時代になるかと思ったよ。昔は年中どこかで内乱みたいなのも多かったけれど、歴史を見ると、そう言うのは無くなってきて、今は一番の問題は大気汚染のような事とか、天候異変かとかと思ったよ。

それが戦争とかテロの為にも、使うシェルターになるとはね。そんな兆候も感じられて教授は早くにシェルターで暮らすことにしたのかなぁ。

テロとかの問題は出て来たけれど、皆が不安がってもいけないので、解っていても言わないだけだったのかもしれないね。

ハッキリしたことは判らなくても、教授は妙に感が良いだろう？オリンピックの事に関しても、集まっても目につかないようにしたんだよな。

他国の役員達などと、さりげなく多くの人が、自然に集まる事にするには、オリンピックは悪くない利用法ではあったよね。　でも急に取りやめて、時期を変えてライモンの国に集まったから、テロが起きってしまったけれど、最少人数の被害で済んだしね。

そのままだったら、感染症と熱中症にもやられていたよ。

エルダー《しかし、その最小被害者が、俺たち2人って言うのも何だかなぁ～。狙われたオッサンは、何処だかの国の財団の副理事なんだろう？
何で狙われたんだろうね？　身代金目的だけなら、ランサムウェアが今はメインだろう？よく判らない兵器で狙われるって言うのは、なんだったんだろうね。

セージ《最近はスナイパーに狙われるんではなく、ドローンだとは思わなかったなぁ。遠隔操作で、確実に遠方から狙える兵器にしちゃうなんてね。

そうそう、あの副理事長は、集まりに出席した時に、帽子にGPSをピンでとめられていたんだそうだよ。それで正確に狙われたらしいよ。

エルダー《セージは早くに異変に気が付いたから、助けに行ったのにセージに狙われたって思って蹴り飛ばされて、ヘリの外に出てしまったから、セージが被害者になってしまったんだけれど、セージはよく気が付いたよね。

セージ《何か小さな黒い物が飛んでいるのが見えたんだよ。トンボでも飛んでいるのかって思ったけれど、それにしては違うような、でドローンかな？ってね。

それも何で飛んでいるか変だなぁ～って思って見てたんだよ。

そうしたら、何か細い筒が出て来たんで、武器じゃぁないかって思ってね。嫌な感じだって気が付いら、体が勝手に危険を知らせるんで駆け込んで、立っている理事長を床に押し倒したんだ。

途端に腹を思い切り蹴られたんだよ。“危ない！”って言っても伝わらないと思ってね。ヘリの外に吹っ飛んだのと、銃の弾が飛んできたのとバッチリ合ってしまったんだ。彼は“誰かに狙われるかも”って予測をしていたのかもしれないよな。

でなかったら、押し倒されたら、そのまま転がりそうじゃぁ無いかと思うんだよね。ヘリのパイロットも一般人ではなく、軍のパイロットや付添人も軍の人だったようだし。

だから、即状況判断して、病院へ連絡入れてドローンを打ち落として、回収したんだそうだよ。

エルダー《ライモンさえ、あいつの国の軍の者が、回収して行ったのに、詳しい内容は知らされていないんだよ。

セージと友人関係が有るから、判ったら黙って居ないで話すだろうからね。

エルダー《元々あまり感じが良い人ではなかったし、此処の国の役員会員に、なりたがっていたようだけれど、教授は認めなかった人みたいだよ。

ライモンの国とは関りがあっても良い国なので、ライモンは入院させたけれど、口利きはあの副理事長だったけれど、入会は断ったようだし俺たちの事で、もう縁は切ったようだよ。

セージ《あれからもう３年くらい経ったんだけれど、あれは悪夢だったような気がするよ。一度死んだ俺よりも、助けてくれて的確な止血をしてくれたエルダーが、腰骨の骨折で後遺症が残っているだろう？

エルダー《傷はもうほとんど問題なく、どんどん綺麗になってきているし、ただ年寄りみたいに、腰で天気予報が出来るぜ・笑

天気によって変な感じがするだけだよ。歳取ったら寒い日など、痛く成ったりはある場合もある人もいるかもだけれど、何でも無くても高齢者は、何処か痛かったり、何かはあるだろうからね。

セージ《俺は高齢になったら、ボケるかなぁ～。脳をやられたから、後の傷は貫通しちゃっているから、生き返ったからダメージは案外少ないみたいだよ。

そういう場所を撃たれていたみたいだよ。でも、即死になる位置だったのと、出血が酷かったそうだからね。

俺はさぁ、普通ならSugarをちゃんと看取って、２人一緒の墓を作ったから、そこに安置しないとだからね。死んでいる訳にはいかないんだよね。

エルダー《お前若いのに、墓の事まで考えて居たのかい？嘘みたいな奴だなぁ。そんな事若いのに早々するから、セージが入る運命に、なっちゃったんじゃぁないのかい。

セージ《だって、今まで通りなら、火葬にしたら、粉骨して一部を別々の入れ物に入れて置かれるんだけれど、俺はSugarの骨粉と混ぜてもらうんだ。

そうしたら、Nanが“良い考えよね”って昔からの、墓を作り直したんだよ。残りの骨は庭園や菜園のの肥料に使ってしまうんだよ。

採れた野菜や、綺麗な花等の一部になって、リサイクルされるのさ。

エルダー《俺の国は、毎月医療保険みたいに、墓の費用は教会の会費として支払うんだよ。そうしたら、後は火葬費用とかその他は無料だったと思うよ。
一応親族の墓地はあるんだよ。

セージ《何だよ、２人して今から墓地の話かよ。でもこのままこの国の国民で一生終えたら、此処は共同墓地だってさ。

火葬して、灰はほんの一握り好きな壺に入れて、ロッカーに入れて、残りは森林などに肥料として撒いてしまうんだよ。有効利用だよな。
It's  my life, it's now or never～♪I ain't gonna live forever🎵
I just want to live while I'm alive....

でも、俺Sugarが死んじゃったら、女々しく毎日泣いて暮らすかもしれないって、思う時があるんだ。Sugarと話したんだけれど、今回のパンデミックも、多分西欧では、かなりの数ワクチン打ち終わっているし、無症状の人なども感染して、抗体が出来ているものとして、もうとりあえずは解禁状態なんだろうね。

今のうち万が一の為に、医療関係者は休養とって、もしも又になった時の準備が整ったんじゃぁないのかな？どうやっても犠牲的に感染者は再感染もいるようだし...。

過去の感染症の例からしても、ある程度の拡大の後は、徐々に皆が抗体を身に着けた人が生き残ったんだろう？

エルダー《今の歌アメリカのロックバンドの歌だろう？でも好きな曲なんだ？

セージ《うん、Sugarが好きで聞いていたのを聞いて、この曲俺も好きになったんだよ。今日初めて俺たち事故の話したね。２人きりの時しかあけっぴろげに、誰かがいたら、笑いながら流石に話しにくいからね。

皆興味はあるんだろうけれど、何となくまだ気軽な話題には、出来ないようだね。俺の頭の中にとどまっている破片があるからかな？ジョークにして話して居たら、突然死んじゃったりして...。

エルダー《今お前ズバッと怖い事いうなぁ。そりゃぁ、俺たちの周囲の者は、大体は知っているだろうし、何か遭ったら！って思っていると思うよ。

セージ《うん、でもさ俺は何処か障害が残って、それも最も辛い障害で、助かりたくはないな。死んでしまったら、それが俺の時期なんだよ。

だって、何でもなくても俺は時々思うんだよ。ずっと先の何歳であっても、Sugarに置いていかれたらってね。意気地がない、女々しい考えかもしれないけれどね。

どんな状態であっても、生きて居なくてはって理想論だよ。Sugarは“任せて、私プロだったから...”って言ってくれるけれど、俺はそうなったら凄く辛いと思うんだ。

エルダー《うん、俺もそれは分かるよ。障害も限度があるよな。意思疎通が取れないようなだったら...て思う時があるよ。

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今日は２人で延々と事故の時の話、入院中の話などを話しました。お墓関係の話も、早い目に好きな時にアートカレッジの工芸室で、自分の好きな骨灰の入れ物を作る事に決めました。

どんなデザインのにするかなど笑いながら、被害者同士、命拾いした２人なので、近いうちに作りに行こうと話したのです。

セージ君の母国も、国の独自の教会がありますし、エルダー君の国も国民の大部分が自国の正教会の会員です。
結構以前も他の人達と、葬儀の話をしたりするのはよくある世間話で、若くてもきちんとその時を受け入れる、心構えは出来ているようです。

自分の一生は、早い時期から考えて居る若者は少なくありません。
                      　　　  storyteller@Sugar