セカンドカントリーの報告会

今日はセカンドカントリーに出て行った第一団から、カントリーの中の様子の写真と資料がメールで届いたので、皆で観賞会です。

こういう内部の事は、国内ネットワークを使ってです。一般のネットでは、個人名やその他は暗号化されているので、個人情報はサイバーに狙われて漏れる事は無いのです。

最近ますます世界の情勢が、ハッキリしないので、早い目に移動する人は予定よりも早くに移動と検討中なのです。周辺国の様子によって、合間を縫って病院船で移動です。

中身は時には最先端医療も、場合によっては扱う病院ですが、建国を決めて間もなく、会員制サナトリウム病院の国として登録してしまったのです軍隊も警察もなく、警備員だけの国です。

警備員も会員の国から、選ばれた者が所属なので、月日が経つうちに、皆親しい友にもなり、色々な国の輪が出来ています。

　　💕～～～～～～～～～～～～～～～～～～💖

Drターナー《何だセージが資料を読むことになったのか？

セージ《そうなんだってさ。此処に座ったのが運の尽きだよ。まったく直ぐに俺は使われるんだからなぁ。こう言うのって、あんまり好きではないんだよ。

エルダー《セージは目につきやすいんだよ。それに声がかけやすい雰囲気なんだよ。穏やかな雰囲気だから、誰が見ても適任者って感じなんだろう。

Drターナー《別に写真見ながら、資料を読むだけだから、いいじゃぁないか！

メィス《むふふふ、そう言うのって、もうセージの宿命みたいなもんよ。子供の時からじゃぁないの？本人の意思とは関係なく、人の世話を焼かされたりね。

ほら、小さなセージが大きな体の癖に、泣きべそかいたイリスの手を引いて、家に送ってくる時からなのよ。

セージ《あれだって、イリスがやられて泣いているの見たら、見なかったことには出来ないだろう。絶対に勝てないくらい大きい奴だって、一発くらい返しておかないと男として、納得出来なかったからね。

流石に相手も、あんまり酷く殴り返しては来なくて、却って関わりたくないのか、逃げていったからね。俺は好きでそうなる訳じゃぁないんだよ。

あんまり詳しい記憶は無いんだだよ。メィス達から聞いて詳しくなっただけでね。

エリオット《さぁて、じゃぁ壁に写真その他を貼ったけれど、後は番号順にセージ君資料を読んでください。

ルネ理事長《皆さんも遠くの人は、後でゆっくり近づいて見てください。まずはフェリーが唯一１ヶ所ある港に入る所からです。

外からは港があるのは分かりにくくなっていまして、かなり巧みに船を操れる人でないと、狭い岩場の間を通て、ギリギリの岩穴の中に船着き場があります。

リヴェール教授《入ってしまえば中は方向転換出来る設備がありまして、船は停泊するとターンテーブルが回転するようになっています。

これは、電動なのですが、万が一の時は、大昔の様に何人もの人で手動で回転させることも出来ます。

Drマリアンヌ《ちょっと、緊急治療室が、船から直ぐの所から入れるのね。ストレッチャーで細い廊下と部屋を通り過ぎる間に、除菌される様になっているのね。

エリオット《そうですね。船が特殊で、セリ上がって船体の下の方の、特別な出入り口から、出るんだったよね。

何だい一見普通のフェリーみたいだけれど、船の下は潜水艦見たいでもあるんだね。一応高速フェリーなんだそうだね。

ルネ理事長《そうです。基本飛行場は無くて、救急ヘリポートだけあるように見えるんですよ。その下が病院になっているのですが、病院の屋上は、庭園になっているのです。いずれプランテーションにするかもしれませんがね。

リヴェール教授《この島は周囲に岩が沢山ある無人島だったので、引き潮になると水位が下がって、太陽光線がかなり入ってくる特殊ガラスの天井になっているんですよ。

上から見ても浅瀬になるだけですし、岩だらけの海鳥も居る小さなサナトリウムが有るだけにしか見えません。

後は森林の中に、小さな家が見え隠れする以外には、何にもない島に見えるのです。地上には、小さなコーチが走るだけで、後は此処と同じ自転車と徒歩だけの島国です。

道路は舗装するかどうか検討中です。雨は降りますが多くは無いかもしれません。全面的にこれは利用します。真水ですからね。

Drマリアンヌ《あらっ、湧水が有って渓流が有るって言って居ませんでしたっけ？

エリオット《セージその先の資料を読んでごらん。自然環境についての調査表があるだろう。整理して書かれていたはずだよ。

セージ《えーと、ブナやシラカバの黄葉がきれい。起伏のない平坦な森林が散在。蔦も多いので、９月頃から秋が始まると赤く染まってきて、四季があります。

夏が短く秋から春までが長いのですが、雨が多くはないので、雪は降りますが凄い積雪は滅多にないようです。湧水があり湖が一つありそこから小規模の渓流があり、海に流れ込んでいるそうです。

島の北側に高山が有りますが、標高２０００メートル弱くらいと書かれています。へぇー最高じゃぁないの？誰か秋に行った事有りますか？本物はどうでした？

ルネ理事長《あぁ、１０月に行った事あったけれど、赤く紅葉する樹は少なかったけれどブナだったかな？森林は黄色くて綺麗でしたよ。常緑樹も針葉樹もあるしね。蔦が結構あって、真っ赤で綺麗だったしね。

リヴェール教授《寒いけれど、風が無ければ冬でも日向は暖かくて、気持ちが良いし、まぁ此処とそれほど離れては居ないからね。

と言ってもすぐ側ではないけれどね。高速フェリーで３０分～１時間だったかな？

セージ《後はエア-アンビュランス、ヴェMarkが２機有るんですよね。それが2機分のポートが屋上にあります。

Drマリアンヌ《これは、特別注文して作った物なのよ。胴体の前後にローターが付いている救急用のエアアンビュランスと、小型のがもう一基此処にあります。

今後は防犯もかねて、感染症その他終息した後は、それを使って必要な物を空輸するか、フェリーで運ぶ予定です。

エリオット《あまり大きな広場は無いんだよね。森林の整備をしてあるから、道路は完備しているから、徒歩か自転車がメインで、後は1時間に1回右回りと左回りのコーチが走っているんだよ。

ルネ理事長《よほどでない限り、絶対に健康だね。緩い山道を歩いて、湧水が有る山の上の方まで散歩に行けば、かなりの運動量になりますしね。

リヴェール教授《しかし、山道はやはり、トレーニングして置かないと疲れるねぇ。
森林管理人の人達の元気が良い事。健康診断も最高数値だしね。チーフの方は僕達世代の、植物の生態学者の登山家だった人などが居るからねぇ。

植物のDrとか獣医学科出身者とかが、森林管理人たちですからね。彼らは楽しんで仕事していますよ。“９０歳までしごとしたら、残り１０年はリタイアして、老人らしくチェスなどして暮らすかも”とか言ってましたけれどね。どうですかね。

セージ《すげぇ、プロフェッショナル集団だね。きっとホームズみたいに色々と自然を見て観察推理をするんだろうね。樹木と自然の物は言葉を話さないからね。
そうか、その道の研究者ばかりが居るんだね。楽しそうだね。

Dr.マロウ《あぁ、俺なんかは人間のDrだけれど、患者は症状を話してくれるからなぁ。後はセカンドカントリーにはデンティストが常駐して居るんだよ。

今までは定期的に来てもらっていただろう？でもセカンドには常駐で歯科関係者が2名居るんだよ。デンティスト兼技工士だそうだよ。

Drマリアンヌ《それでは、次は皆の住居？病院から見ていきます？壁にも簡単な写真や説明が書いてありますけれど、研究室や、院内その他の様子動画でも取ったんでしょう？

エリオット《はい、何枚分か添付されてきました。じゃぁ、セージの資料の読み上げ分が終わったら動画を見ますか？

ルネ理事長《時間が有ったら、見てみましょう。皆からの質問もあるでしょう。これから皆が暮らしていくところですから、外の家やプランテーション、他の暮らしの設備とかまず終わらせましょう。

リヴェール教授《そうだね。まずは暮らしが1番ですからね。動画で撮ったものは又の時でも良いのではないですか？
💖～～～～～～～～～～～～～～～～～～💕

今日は皆の質問に答えながら、壁1面に貼られた写真など見て、セージ君が資料を読むのを聞いて半日が終わりそうです。

動画は教授達がチェックして、ジムにでも集まって、大スクリーンでみんなで見ても楽しいのでは？と言う事になりそうです。TOPの人達が学ぶのにも、楽しむことにも貪欲なのです。

マルチ人間が当たり前の国に、進化していますが、だからと言って粗雑になる事はありません。軍隊や警察など、守ってくれる者が居ない中立国を貫くには、人数制限などの都合その他で、マルチになるのが生き残る条件だと、思っているからのようです。

週末の午後など娯楽かねて、ピクニックの様にして、セカンドカントリーの最先端とアナログな極端なセカンドカントリーを、皆で見ても良いのでは？になるかもです。

　　　　　　　　　　　　　 　 storyteller@Sugar