以前から、セージ君達が、工具を使ってメンテナンスなどする時は、誘って欲しいと、ライモン君から言われていました。
ライモン君は工具など触ったのは、サイクルクラブに来るようになってからです。見たことくらいはあったかもですが、写真で見たのかもしれないそうです。工具を使う趣味も有りませんでした。
今日は。セージ君達が、サイクルルームに行くと、声をかけて置きましたら、ライモン君はすでに来ていて、掃除を済ませたところのようです。
今日はカウチで、Drターナーは仮眠を取っていましたが、その様な姿にもライモン君はすっかりなれて、そんな事にも本人は満足しています。
普通の25~6歳の、青年の暮らしにあこがれていましたので、今では誰か寝ていても声もかけずに、セージ君達と同じに、自分に出来ることがあればやるので、出て来た時は掃除をするようにしています。
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エルダー《ライモン早かったね。何時も掃除ありがとうね。
ライモン《いやいや、僕はとても嬉しいんだよ。声かけてくれたし、出来ることくらいは、やりたいから教えてくれよね。プライベートの時は、皆と同じに呼び捨てで読んで欲しいんだ。
エルダー《あぁ、そうするようにするよ。まぁ自転車には、まだ乗れないかもしれないけれど、俺とセージはメンテの仕事も有るからね。
院内や育児室の物など、ちゃんとして置かないと、危険だからね。それに手入れしたら、倉庫に仕舞って置く物も出て来たんだよ。
セージ《後はリハビリ用に自転車も使うそうだから、畳んであるのを、又何台か組み立てるから、ライモン思い出しながらやってみると良いよ。
バラしてあるだろう?その工具箱使ってよいからさ。
ライモン《えっ、僕忘れちゃったよ。あの時はセージ達が、結構組み立てる時は
手伝ってくれたからさぁ。バラすのは、割合楽だったし、ネジとか箱に入れて置いてくれたから、そこに入れるだけだったからね。
セージ《解らなかったら教えるから、そこに置いてある自転車見ながら、同じ形になるように、組み立てれば良いんだよ。
順番間違えると、ハマらない所が出て来るかもだけれど、そしたら、順番が違うから出来ないんだから、頭の体操だよ。
エルダー《ま、皆最初はよく判らないんだけれど、何回かやってたら、覚えるから、そうしたら難しい事ではないよ。覚えて置いたら、自転車乗っていて、途中でチェーンが外れたり、パンクしたりしても、自分で直せるだろう?
セージ《セカンドカントリーに行ったら、此処よりも自転車は使うかもしれないよ。大使館と他が近くになるとは限らないからね。
ライモンがそう言ったんじゃぁなかったっけ?
ライモン《うん、大使館とは離れて、僕は夫婦だけで暮らそうと思うんだよ。そう言う暮らしをした事が無いからね。
大使代理が居るから、彼らに大使館内で暮らしてもらってね。カッセルの妻の妹のゼルダは、此処の看護学校で、勉強させてもらう事に成ったんだよ。必要な職業だからね。
Drターナー《ふわぁ~。いくら寝ても眠れるよなぁ。看護師の仕事は、資格を持っていたら、邪魔にはならないし、今の時期緊急時には、どこ行っても必要とされている仕事だからね。
ただ、卒業時には、此処の学校は、修了書取るのは結構厳しいぜ。適正審査があるからな。どこでもそうだろうけれど、此処はさらに厳しいんだよ。実習していないと、仮の修了書しかもらえないぜ。
患者の情報は絶対に他に漏らさないようでないとね。特別なサナトリウム主体の病院だからね。実習に入れるかどうかだよな。
ライモン《もし、実習に出られないとしても、看護の勉強だけはしてほしいんだ
よね。後は卒業資格がもらえなかったとしても、雑用係など何か医療関係の知識を持っている者は欲しいんだよ。
性格的に、彼女は少々問題が有りかもだけれどね。どうしてもここに居たいと言うから、大使館ではキッチン担当ならって思ったんだけれど、料理は全くセンスがないんだよ。
だから、看護師の勉強させてもらったら、僕は持病持ちだし、妻や僕は彼女を使うのに慣れているからね。妻は人を使うのが巧いんだよ。僕たちの母国も微妙な位置にあるから、何が有るか巻き込まれる事もあるからね。
エルダー《夫婦だけで外の家で暮らしたいなら、工具くらい使いこなせた方が便
利だからね。管理人室に連絡すれば来てくれるけれど、知っていても良い事だよ。
普通の夫婦として、暮らすのも、此処に居る時だけだろうからね。
セージ《そうだよな、この国の国民じゃぁないんだから、何時かは帰国するだろう
からね。
Drターナー《具合が悪くなったら、ベッドが空いていれば、此処のサナトリウムに入院出来るけれど、そうならずに、元気に暮らすのが良いんだからな。
永久に大使としている訳ではないだろうから、ライモンも継承権は放棄しても大事な仕事はあるんだろう?
セージ《ドライバはプラスとマイナス。ただ、回すだけでなく押して回すだからね。ヘキサゴンレンチ、スパナ、レンチ類は色々有るんだ。
エルダー《ニッパ、コンビネーションプライヤ、ペンチ、ラジオペンチこれは
結構便利に使うよね。トルクレンチは自転車組み立てた時に使っただろう?覚えてる?
ライモン《えーと、ネジはやたらに締めれば良い訳じゃぁ無くて、締める強さを確認出来るんだよね。ハンドル部分や、ペダルの所など場所によって締め付け度が違ったよね。
Drターナー《WAhahaha、、、、。工具はまだまだ種類があるからなぁ、使わないと覚えないしな。
エルダー《そういう意味では、自転車の組み立ては結構色々使うかもしれないよな。俺たちの教室が、一番工具を使う部署かもしれないよ。
小物類を手作業で作る事など多いからね。
セージ《そうだね。ターナー先輩も教室に来たら、自分用のメスとか、ピンセットとか、オリジナルの小道具は作るようになったんだよ。
使ったら工具もメンテをして、きちんと綺麗にして収納しないとね。
ライモン《何だかそういえば、セージはメンテばかりやっているよな。
Drターナー《既製品の物でも、自分が使いやすく、カスタマイズして使う事は多いんだよ。セージは元々この学校に来なくても、カスタマイズが趣味だったそうだからね。だから欲しい物の注文も多いんだよ。
気長にコツコツと時間をかけて、満足するまで手を加えるからね。本当に、ちょっとやっただけでも、使いやすくなるのを、俺も覚えたから、医療器具も、俺は教室に行ったときは、自分の物は何かやってるぜ。
ライモンも、覚えたらきっとハマるぜ。セージは自分の妻まで、時間をかけてカスタマイズしている途中だから、他の良い女見ても、振り向きもしないんだよ。
ライモン《あぁ、そうだね。もう出来上がっちゃった良い女には、興味湧かないみたいだよ。もっと若い時から、ちょっと付き合ったレディは、誰でもが認める位の、上等な女の子たちだったのに、少ししたら皆別れてしまうんだよ。
皆、最初から約束事作ってさ。自分が振ったくせに、女性から振られた形にしてしまうから、誰も何も言えないで別れてしまうんだよ。
皆プライドが有るから、1回自分が振った男と又付き合うのはカッコ悪くみえるだろう?未練たらしく見えるからね。
プライドの高い良い女とばかり付き合って、気に入らないんだからね。
セージ《ライモンも頼みもしないのに、色々な人に紹介するからね。お前こそ本当に女好きだよな。なのに良く結婚したよね。
ミントには何度も振られているのに、プロポーズし続けるし、それなのに何人もの嫁候補とも付き合っていただろう?エルダーの事言えないよな。
だから、ライモンが調子悪いって言うと、女遊びしすぎだって、皆で居ていたんだよ。まさか、心臓が本当に不調とは思わなくて、カール達だってそう思っていたはずだよ。以前は全く問題なかったんだろう?
ライモン《ミントは今でも、大好きだよ。でも子供もいて、幸せそうだもんね。
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今日のメンバーは皆若くても、Drターナー以外は妻帯者なので、過去の遊んだ話しになりやすいのですが、時々それでも、作業しながら、サイクルルームでは色気が有る女性や、贔屓筋の芸能人などのメンズトークをすることは多いのです。
女性達もですが、特に青年男子の集まりは異性の話は、リラックスするようで!一番盛り上がる話です。今日はDrターナーは、少し疲れ気味なようで、うつらうつらして、話は聞くだけが多い日でした。
以前の様に、全員が集まってはもう少し先のようです。セカンドカントリーに行った人たちが減ったので、一緒に休みには、後継者を育てたり、ローテーションのやりくりに手間取っています。
もう少しで落ち着くでしょう。ライモン君もあれこれ見比べたりしながら、1人でなんとか自転車を、組み立てられるように、創意工夫の週末の日になりました。
storyteller@Sugar