アニーもちょっと仲間入り

日本よりも北にあるこの国も、晴れた日は雰囲気が春らしく、穏やかな光感じる様になりました。このようなシェルターは、最先端を取り入れて、どんどん開発して、暮らしやすいように改善されています。研究所内では、人の暮らしに関しての研究開発も入っているので、サナトリウムにも適した建材野開発もやっていたのです。

今皆が暮らしているのは、以前のシェルターの先にある、新シェルターの方に移動して暮らしているので、更に快適になっています。直接空を眺めたり、森林の木々は眺められませんが、感じられるような壁面材になっています。

ですから、Cafeの庭はプランテーションが増やされたので、庭らしく作られて外の席でもお茶を飲んだりも快適ですし、間接的に日光浴も出来るのです。

用足しにやってきたアニーは、MrsSugarが居るのを見ると、少し休憩で、お茶を飲んでお喋りに加わりました。
　　　　
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Mmeシャノアール《まぁ～。良い塩梅の気候になったようねぇ～。日光浴には最高じゃぁないの！日焼けはしたくないけれど、水着で日光浴したら、きっと気持ちがよいでしょうね。

ルナル《本当に、出ないと、うつ病にもなるし、ホルモンバランスがくずれたりするっていうじゃぁない。外の空気吸ったら、もっと気持ちが良いでしょうね。

Mmeシャノアール《でもね。外にいたら、やっぱり気を付けていたにしても、不安で落ち着かない状態で暮らさないとならないだろうし、ウィルスだけとは限らず大気汚染の色々な濃度が高くなっているんだろう？

此処で暮らす様になったから、こうしてお喋りも出来るし、色々な問題からは、守られているんだからね。私は本当に此処に移住して良かったと思ってるわ。

ジャンティ《本当だよな。俺なんてまさか此処でこうしているのが、最近ニュース観ると、不思議な気がするよ。

“シャノの手伝いをしても良いか！”って、ちょっとした気分で来たら、いつの間にか居着く気になっちゃってさぁ～。

“何も無いじゃないかぁー”って文句言って居たけれど、今じゃぁ“安心して暮らせているんだから、良いじゃぁないか”ってね。“外に居ても大した遊びしていなかったし！”って思うようになたよ。

MrsSugar《それは、私だって最初は駄目元で申し込んだのよ。公用語はブリティッシュイングリッシュなら、何とかなるかってね。

PCは使えるし『年齢はギリギリの50歳前後の高齢者まで...』ならまだイケるって思って、辞書引きながらエッセイ書いて、書類提出したのよ。不便な暮らし全然問題ないですしね。

Mmeシャノアール《そして、全てOKで入国審査待ちの時に、Sugarと隣り
合っての列と言うのも、運命の出会いだったね。

すっかり意気投合しちゃってさぁ。長い待ち時間も、苦にならなかったね。その時から私は“此処で一生過ごすわ！”って、実感できたのさ。
今は元気でも、もう40過ぎた頃から、先が見えたからね。

ルナル《何、今日は年寄りくさい事言っちゃって！いつもは“あたしだって
もう1回くらい花を咲かせなくちゃぁね！”って言っているのに。

アニー《Sugarみたいな場合もありますもんね。Sugarなんて、何の意気込みもなく、あれあれって思っているうちに、セージに捕まっちゃったのよね。

まさか！とも思ったけれど、当然そうでしょう！とも思ったわ。
見かけより扱いにくいセージには、これほどピッタリの相手は居ないわ。私も大恋愛した訳ではないけれど、大好きになった相手の、エルダーと結婚したなんてね。

MrsSugar《アニーは、エルダーの女性関係知っていたのに、何の問題もなく付き合い始めたのよね。
でも“誰と居る時より、自然に仲が良い同士ねぇ”って思ったわよ。結婚するとは思わなかったけれど、してもお似合いの夫婦だわ。

ルナル《エルダー君は凄く綺麗な顔して居るし、まるでモデルみたいだから、心配にならない？

アニー《う～ん、浮気したら、私もするからね。それで、お相子て割り切れて夫婦として続けられるなら、結婚するって約束なのよ。
でも、一緒に暮らしてみて解ったのよ。彼はとてもやさしくて、男らしく、自分の言った行った事は責任持つ人だってね。

ジャンティ《はいはい、ご馳走さまで...。もし浮気する事になったら、俺で良ければ何時でも相手になるよ。

MrsSugar《そうね、ジャンティも最近男性的になってきたし、パリジャンですものね。ルナルとよく似て来たのよね。何同士って言うのか判らないけれど、親族だってわかるわよ。

MrsSugar《アニーも結婚してから、凄く綺麗になったわよ。幸せそうですしね。皆此処の人達は、良い顔している人が多いんじゃぁ無いの。

Mmeシャノアール《そうなんだよ！それはさ、基本的な生活が、しっかりしている人ばかりに、絞られたからじゃぁないのかい？

セージとエルダーの事故で、厄落としになったみたいでさ。あれ以来、教授達も他の病院関係者も、なんだかピタッと収まったって感じがするよ。

ジグソーがハマって、出来上がったみたいにね。

アニー《そうね。エルダー達の事故にはビックリしたけれど、外には出られない特別室での治療をしているから、私たちは“心配かもしれませんが、最高のメンバーで治療していますから、普通に暮らしていてください。

教材用に撮影はさせてもらいますよ。”って言われたので、言われた通りにしていたわ。だから、ずっと特別の生検治療その他をしているから、暫く皆が外には出られないんだわって思っていたのよ。

ルナル《事故が遭って、来客をかばってセージ君達が怪我したらしいとは聞いていたのよね。此処では、特殊な治療法などやっているとは聞いているから“そうなんだ”って思っていたのよね。

Sugarさんなんて、本当に普通通りでしたしね。

ジャンティ《でもさ、その事故の話から、これだけ完璧でも何か起きてしまうん
だなって思ったよ。100％は無いんだってね。

皆そう思ったんじゃぁないのかな？だから、益々教授達が、セカンドカントリー等に引っ越すとか、話が急に変わっても、みなもう解っていたかのように、普通に移動したりしているんだろうね。

必ずその後しばらくすると、パンデミックやテロや、国交問題やが追いかけて来るように起きているものね。移動先には完全に準備されているから、身の回りの個人的に大事な物だけ持っていけば良いんだものな。

MrsSugar《ですから、きっとターナー教室の、セキュリティエンジニアのセージの親戚の、シムノン君などは、ウィルスの事だけでなく、色々な調査などやっているのでしょうね。詳しくは説明されても私はわからないし...。

アニー《そうそう、エルダーも言っていたわ。ランサムウェアみたいなセキュリティ関係も、仕事だけれど、色々な国と情報交換したり、調査する内容の資料とか持ってくるって言って居たわ。

エルダーとセージもライセンスも持っているから、場合によっては、彼のサポートに入る事も出て来るかもって、言っていたわ。

MrsSugar《結構呑気そうに見えるけれど“一生分くらい仕事は沢山有って、失業することはなさそうだよ”って、言って居たわ。

だから、特別の時以外は、やたらに急ぐ事はないそうよ。自分ペースで、上手に熟していけば、失敗も少ないし、休憩するのも仕事のうちなんですって！

Mmeシャノアール《そりゃぁそうだよ。急かして仕事やったら、雑になるものね。経営者がバカだと、やたらに怒鳴り散らして、仕事やらせるけれど、却って無駄が多くなるのさ。人は巧く使わないとね。

アニー《そうよね。私もこうして、急ぎの仕事が詰まって居なければ、行先さえ言
ってくれば、寄り道できるのよ。こうしている時に、知らない人と知り合って、お客さんになってくれたり、外注さんになってくれたりね。

ブティックも、繁盛しているわ。私もオペラ座の仕事を早くに見切りをつけて、此処に戻ってきてよかったわ。

ルナル《アニーさんはもったいないみたいよね。お給料もパリの方が良いでしょうし踊るのもショー関係の仕事は嫌いではなかったのでしょう？

なかなか勤められない所じゃぁなかったの？

アニー《でも裏側は綺麗な仕事では無く、人間関係も神経使うし、才能だけでは無い仕事だって判ったのよ。傍で観ていてもウンザリする事も有って、深入りする前にやめて良かったわ。

アンジェみたいな性格なら、巧く世渡りするでしょうけれど、パトロンが居ないと、なかなか生活が成り立たなかったりね。

その気になれば、もっと高級な衣装のオーダーもあるのよ。此処の患者さんは各国のVIPでしょう？でも、ミントは“そのような人がプライベートではくつろげる服を！”てね。

ジャンティ《アンジェって、ポプリさんの姪の美人女だろう？悪いけれど“私って綺麗でしょう？”って言うのが鼻につくよ。

イリス君と同棲していたんだけれど、解消して、パリに行ったんだよな。

確かに、目につくくらい美人で派手だから、言い寄られたら悪い気はしないだろうけれどさぁ。側に居たら疲れそうだよな。

俺もボチボチ考えないと、結婚しても良い歳になるからなぁ～。別に結婚はしなくても良いんだけれど、まずは相手を見つけないとだし、お互いが愛し合わないとって言うのが、難しいんだよな。

考えたらアベックになれる相手見つけるのって難しいよなぁ。

MrsSugar《クスクス、アベックってフランス語だから、此処で聞くと普通だけれど、日本では古い言葉って笑われるわ。今ではカップルって言うようになったし、又言い方が変わっているかもしれないわね。

和製外国語？カタカナ語反乱で、皆も以前TVで日本の放送見て居たでしょう？字幕付きで...あっ、アニメとか放映しているから、今でも観る時があるかしら？

３年離れていたら、もう日常会話が判らなくなっているかもしれないわ。極端だけれど世界中の言葉を日本式にアレンジして話すからね。料理も世界中の国の料理が食べられるけれど、本場の味とは違って、日本人向きに変えてあるわ。

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暫くお喋りして、MrsSugarもアニーも、それぞれ仕事に戻って行きました。こうした時間の後は、結構テキパキ仕事が良く進みます。

交代で誰かが休憩に、センターポイントまで、出かけたり図書館へ行ったりと抜け出します。
セルフィーユ君も、センターポイントのラウンジにスィーツを食べに出かけました。ラウンジには、ホテルのパテシエが居るので、今では友達付き合いが始まっているので、スィーツ話等をしに行って楽しんできます。

                       　　　　 storyteller@Sugar