より良い暮らしとは何か？

リヴェール教授の部屋には、今日予定のないTOP役員が集まって、軽い気分ではありますが、今後の国の暮らし方などが、より良く楽しく暮らせるには、どの様にすれば良いか検討会です。

リヴェール教授は居ないのですが、Drマリアンヌや、ルネ理事長、事務局会計のパルム等です。横ではリヴェール教授個人的、ITセキュリティエンジニアや国中のすべてを管理したり、情報処理のコンピューターエンジニアも作業しています。

教授が居ないので、とてもラフな検討会なのですが。チョクチョク集まって、意見交換をしています。
安全に暮らしてはいますが、何が起きるか判らない時期ですし、現在最先端技術も使ったシェルターで、暮らしてはいますが、100％はありません。

シェルター内で暮らしている事自体安心ですが、ある意味不健康です。このような避けられない時期で、更に地球環境が良くなるとは思えない中で、病気にならずに健康な暮らしをするには、どのようにするのが良いかの検討会です。
　　　　
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Drマリアンヌ《どう？パルム、それにクローブやジョルジュ等の目から見てこうしたら良いとか、色々あるでしょう？

出来るかどうか解らないけれど、私達だけで話していると、医学面ばかりで考えてしまうのよね。

そうでない考え方も有ると思うのよ。皆を観ていて、気が付いた事などでも何でも良いのよ。

ルネ理事長《僕はね、植物が好きだから、結構このシェルター暮らしは気に入っているんですよ。狭い空間ですからこそ、壁面で野菜その他の栽培を考えられましたり、出来る壁面は見て歩くのも楽しい。

特殊プラスティックの壁面にしたからこそ、多少太陽の光も取り込むことができましたしね。

パルム事務局長《そうですね。それは僕も気に入っているんですよ。家が最初の時みたいに、暗く無くて、明るいグリーンに囲まれていますからね。
半透明ですから、プライバシーは守られていますし...。

ミレーユ特別研究員《電磁波は、３つ口のコンセントを使っているから、アースの役目も果たしているんでしょう？

クローブITエンジニア《電磁波の影響は今の所、どうですかね。電磁波はゆっくりと身体に影響を及ぼすため、判りにくいんだけれど、一応ここでも人体に影響有る物として考えてはいますが、現状のままで大丈夫ですかね。

ジョルジュ上級研究員《電磁波予防観葉植物も多く植えてありますし、後は皆コンセントは抜くようにしていると思いますが...

ルネ理事長《壁面プランテーションなどは、電磁波に対しても一番好評だね。

パルム事務局長《設備費はかけただけの事がありますよ。セカンドカントリーは、此処よりさらに充実したシェルター付きにしましたし、外の家で暮らしても、どの家も地下にシェルターに逃げ込めるような、通路に出られる様になっているからね。

Drマリアンヌ《子供も出来るだけ一人にしないようにしていますし、ナーサリーでは、ちゃんと訓練しているわ。

今はセカンドカントリーに行って、落ち着いた頃に出産するように、バースコントロールもするように、皆に伝えてあるわ。
でもお産だけは、早産と言う事もあるし、出来てしまう場合もありますからね。

ミレーユ特別研究員《私はなるべく早く子供が欲しいわ。どんどん高齢出産になっていきますからね。

ルネ理事長《第２団で行きますか？子供はこの国では、特に宝ですからね。皆もう少し出産してくれても良いのですが！

まずはカップルが、出来てくれないとですなぁ。

パルム事務局長《妻は産む気満々ですからね。でもこればかりは、欲しいからと言っていても、出来ない時は出来ないですしね。

ジョルジュ上級研究員《うちもそうですよ。即出来る場合もあるでしょうし、でも世界的傾向で、子供が生まれない夫婦は多いようですよ。

クローブITエンジニア《そうかと思えば、全く無計画に子供を産んで、育てられない人も居て、養護院を締めたくても、締められないと困っているって言うしなぁ。

パルム事務局長《あぁ、セージ君の話ですね。ライモン君の国や、大使館事務官達の小国も、少子化で困っていると言うので、調査して確実な家庭に里子が決まって、もう閉鎖出来るところまで行ったんですよ。

所が又戦争孤児が増えて、やむなく何人か引き受けたそうですよ。暫くして落ち着いたら、里親探しをするそうです。その間に英会話と教育はしっかり身につけさせてね。

直接セージ君は手を出す訳ではないのですが、資金的には予定外に出費が多くなるでしょうね。

ジョルジュ上級研究員《成人や家族持ちは、引き受けないそうですよ。移民は問題も多いので負担が大きいのだそうで、まだセージ君は引き継いだ時は、１５歳でしたので、一旦数年前に整理してと里親探しをやって、一旦閉じたかったようなのですよ。

北欧とかでも、そのために税金が多額に使われて、自国の福祉が圧迫されたりも有りますからね。気の毒ですが、自国優先にしないと！と言う場合もなんですよ。

難民は全員では無いですが、勉強もしないし、言葉も覚えないし、仕事もしないで、福祉だけで暮らして、スラムが出来たりして、犯罪も増えてきたりは確かなんです。

しっかり学んで、立派になっていく反対の人も、もちろん居るのですけれどね。

Drマリアンヌ《ハァ、難しい問題が有るのね。セージがやっている修道院の、幼い子供だけの養護院と言うのは、賢い選択ね。

若い時から古い家系の長男は、色々学んでいるでしょうからね。西欧は年中何か問題を抱えていて大変よね。

パルム事務局長《この国からは、何処の国への支援も、医薬品と遠隔サポートの
みと決めていますので...。

でも、会員が各国の知的財産保有者ばかりですから、以前のように巻き込まれテロが起きないとは限りませんからね。

ジョルジュ上級研究員《此処もギリギリの人数での国ですから、巻き込まれて若
い生命の損失は大きいのですよ。

幸い、助かりましたが...子供と高齢者を、第一に守ると言う国もありますが、此処では子供と若い世代を守ると言うのが、一番になっていますからね。

Drマリアンヌ達世代の人達が「私たちはこれから、先高齢化に向かうだけですから、若い人の生命を優先して欲しい」と言う人がほとんどです。

Drマリアンヌ《そうね、私達世代のDr達も結構いますから、皆で今、次の世代の３０歳代のDrには、詰込みで勉強してもらっているわ。

側で見守りしながら、一歩退いての治療よ。それが終わったら、自分がやりたい研究を進めるわ。今後役に立つ事の研究よ。

感染症は現在０数であっても、カップルが成立して、出産が増えてくれないと困るのよね。でもあと数年は、かかるでしょうね。

付き合っているカップルが、結婚するとは限りませんからね。普通に両親が揃って子育て出来る家庭で育つ子供が欲しいわ。

そうであっても、途中で病気などで、片親になってしまう場合もありますけれどね。その様にならないように、国民は健康で有って欲しいのよね。でも、なるべく多くの人が、皆が幸せな一生が送れるようになるには、どうすると良いのか、なかなか判らない物よね。

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多くの高齢に向かう世代が、超高齢者になる事が幸せとは、思って居ないようです。今と同じ状態なら別だけれど、人の手をたくさん借りないと、暮らしていけない状態だったり、楽しく笑って暮らせるなら別だけれど、その保証が無いのですから...と。

署名もしたようで、若い世代優先のノートを提出したそうです。そして、後はボケ防止に、手仕事やプランテーション作業。公開講座などに出席して、脳トレして、ボケ防止をしましょうと、声を上げ始めているようです。

しかし、署名して超高齢化対策を考えて居る、此処の高齢者なり立ての人達は先の事は判りませんが、皆気が若くて、若い時ほど体力はなくなる一方でも、まだまだ、健康に楽しく暮らすことに積極的で、努力をしています。

そして、Drローソンの様に、変わらず時間が有れば、各家庭を回て往診して、見守りをしています。部屋の様子、何を気に入って食べる暮らしをしているかを、雑談交えて話す事で、体の異常の早期発見につながります。

                     　　　　　   storyteller@Sugar