今日はライモン君は、夏休み前の定期健診の日でした。検査結果を診療所で待ちながら、皆とお喋りです。
このような雑談も、Ｄｒローソン達は、色々観察して、診療中なのです。日頃家や、仕事場でどのように過ごしているかも、大事なデーターです。
ライモン君も、出来る範囲では、運動をしてバランスの良い食事と、太らない様に気を付けもしてもらわないとです。
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ライモン《何だか此処のあたりも、人が減って寂しくなりましたね。今年の終わりころに、僕たちが移動したら、此処は誰も居なくなってしまうんですか？
Drローソン《いや、一部の者は居住して、研究室も使います。プランテーション
を増やしますから、その研究関係者や、森林保護官などは此処に常駐します。
何かセカンドカントリーで、不都合が起きればこちらに戻る事もありますからね。
ライモン《センターポイントはどうなるんですか？大使館の部屋など借りていま
すし...。
Drローソン《あそこは殆どが宿泊施設と、会議室や大ホールで何時でも使える様にしておきます。
今後、終息して普通に戻れば、必要になりますからね。場合によっては、サナトリウムとは、離れて在った方が良い場合もあります。
ライモン《凄い、その慎重さが、リヴェール教授やこの国の信用になっているんですね。僕の自国も参考にさせてもらって、何も起きて居ない時から、参考にさせてもらってですね。
僕はかなり自由に、過ごさせてもらっていて、とても有難いと思います。
Drローソン《あなたの場合は、又特別扱いのVIPとして、会員になってもらいま
したからね。
Drターナー《セージの友人って言う事で、更に特別会員になったし、他の事務官の大部分も、セージの昔の友人達で、信頼できる人達だと聞いたからね。
クランベリー《ま、偶然私達姉妹もライモンの事は知って居ましたし。パーティでは、まだ若かったから、バカやっていたけれど、ちゃんとケジメが付けられる子達だと思ったので、セージがグループに入っても、安心していたのよ。
リヴェール教授《思春期や若い時は、バカふざけもするでしょうが、きちんと育
って居れば、とんでもない事はしないでしょうからね。
調べさせてもらいましたしね。
ライモン《それは、お互い様で、此方も色々聞いて、是非会員にって思ったんですよ。セージに逢えるとは思っていなかったんですが、ミントが居るのは知って居ました。
でも、変な事になってしまいましたが、最初の口利きをした、ラファエル財団の副理事長が飛んでもない事をして....。
セージやエルダー君には、どう償ったら良いか判らない事になってしまって！
Drローソン《あれは、ライモン君はやむを得ないですよ。でも気にかけてくれて
ヘリのパイロットたちを軍関係者の人にしてくれたので、テキパキと解決してもらえたので、一旦は無くした命が助けることが出来たんですよ。
ラファエル財団の副理事個人の、判断ミスですね。財団の方からも理事会のトップ役員達が来てくれましてね。筋を通した解決をしてくれましたからね。
副理事長は完全解雇と、裁判にかけられたそうですからね。
ライモン《僕個人的にも、副理事長とは縁を切りましたし、国の方からも問題人物として、彼関係者とは付き合いは無くなりました。
ま、彼もそこそこ高齢ですから、罪を償って何処かで静かに暮らして居ます。軍の方で、永久監視しています。
Drローソン《それなら、安心ですね。場合によっては、此処の役員なども顔見知りになっていますから、皆用心はしていたんですよ。
やはり何気ない行動でも、人間性が出ますからね。
ライモン《本当に僕も余りの事に、声も出ませんでした。子供の頃から知っている人だったので、気を許してしまいました。
大事な友達を無くすところでしたし、もっといろいろ人を観察する事を、勉強しなければと思いました。今は完治しているようでも、脳ですから一生要見守りなんですよね。
Drターナー《そうなんだよね。何十年もたってから、症状が現れる事もあるんだよ。特に彼の立場の人なら、もう少し用心深く、冷静な判断は持って欲しいからなぁ。
ごめんで済む問題ではないからね。結構大きな財団なんだろう？ 俺はあまり詳しくないんだけれどな。
ライモン《そうですね。まぁ中堅どころでは無いでしょうかね。実は僕もあんまり詳しくはないんだよ。領事館員のカールとかが詳しいと思うんだよ。
Drローソン《そうだね。そういう関係は事務局の者の方が、詳しいだろうね。そ
れで、ライモン君はセカンドカントリーに、僕達と一緒の時期に行くので、良いのかな？もう直ぐ検査結果が来るだろうけれど、安定はしているようだけれど....
大使館のスペースは取ってあるけれどね。
ライモン《勝手言わせてもらえば、セカンドカントリーに行く時があったら、カッセル大使補佐官一家と、他数名が先に行けたらと思っているんです。
僕が移動する時に、アレコレは余り出来ないので“先に行って準備した方が楽だ”って言われているんです。早い話、お邪魔虫なようで....。
Drローソン《いや、まぁ元気にはしているけれど、一応此処では患者でもあるからね。心配しているんでしょう。
確か、もう少し先ですが、夏休み中にリヴェール達が、一度行くと言っていたから伝えておきますよ。何でもない様ですが、移動して環境が変わるのは、時としてストレスやかなりの疲労になりますからね。
ライモン君は、セージ達と一緒の方が、安心でリラックス出来るようですからね。
ライモン《そうなんです。ただなんでもない事のお喋りで、土曜日にセージと逢
った日は、夜もぐっすりと眠れるんです。本当に不思議なんですよね。
Drローソン《きっと、何の役職も無く、プライベートな遊び友達だから、ストレス解消になるんでしょう。
君の立場は、大使館へ戻ったら、休みの日でも、何処かで大使だと言う立場に縛られているんじゃぁないですか？それは、もうやむを得ない事なんでしょうけれどね。
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皆でおしゃべりしている間に、検査結果も出て、今回も異常無しで、安定していると解りました。
それなので、講習会に出席したり、出来る運動をやったりして、夏休みは大いに休みを取りましょうと言う事になりました。
ただ、大使館ですから、まるっきり休みとはならずに、やはり当番制で、周辺国の情勢その他の情報収集など、作業が有りますから、当番制で夏休みです。
他国の事と無関心にはなれない、世界情勢です。
Storyteller@Sugar
