今日はモリアーティ研究員が、診療所に呼ばれました。何事かと思い当たる事が無いモリアーティ研究員でしたが、サポート先に断って出て行きました。
診療所には、健康診断の時以来行った事は無く、此処の診療所は全く初めてですし、Drマリアンヌの後を引き継いだDrカルディが婦人科が専門ですし、南病棟の方の医師でしたから、猶更初めてです。
新診療所はこじんまりしていますが、明るく落ち着いた部屋でした。やはり自然光が入って来るのは、雰囲気が違うように感じます。このまま緊急時以外は、何とか外の世界と繋がったまま過ごせたら良いのにと思わずにはいられません。
💕~~~~~~~~~~~~~~~~~~💖
モリアーティ《どうも、失礼します。何かわたくしに御用だとか...
Drマリアンヌ《久しぶりじゃぁ無い。何時逢ったかしらね。どう?若い子に囲まれた教室は?元気が貰えたかしら?
Drローソン《何時からだっけ、今の教室の手伝いに行っているんだってね。君にまだ暫くターナー教室を見てもらおうと思ってね。
海外研修から帰って来る連中が、突然帰国日を日延べしてきたんだよ。何か新しい感染症患者発生が遭ったらしいので、少し状態を見てから帰国すると言って来たんだよ。
治療には関わらないけれど、患者の様子や検査データを見てから、帰国したいと言う事なんでね。
Drトーマス《詳しい事はまだ何もわかっては居ないんだけれど、見つかってから感染拡大が、今までのコロナよりもずっと早くに感染して、重症化までのスピードも速いそうなんだよ。
なので、彼方此方が日延べした分、帰国が送れるし、待機室滞在も長い目で入国になるかもしれないんだよ。
Drカルディ《どうも、初めて御目にかかります。ついでに顔合わせさせて頂こうと思いまして...。私は研修先のドイツでお見かけしているんですよ。多分同期生くらいではないかしら?
モリアーティ《そうでしたか、気が付きませんでした。始めましてモリアーティ研究員です。
Drローソン《じつはね、ターナーから連絡があって、皆で相談したんだけれど、今教室でやっている研究開発の品物は、適当な時期に区切りがつかないかな?
と言うのも、ターナー達がターナー教室の研究開発は暫く、義手や義足などの研究開発に取り掛かれないかと言う事なんだよ。
モリアーティ《別にメンバーの作業内容を見ていると、出来ない事では無いと思いますけれど...。何か特に希望が有ったんですか?
ここでは今までそれ程必要はあんまりなかったので、今扱っている物で間に合っていたと思うのですけれど?
Drローソン《そうだったんだけれど、彼方此方回ってみた結果、もっと多くの人達が、性能の良い義足や義手が必要なのではと思ったようなんだよ。此処の会員関係の国でも、実際は高額で使えなくて不自由している人がかなりいる様なんだよ。
先天的なものや、事故その他で、不自由な暮らしの人が少なくないそうなんだ。ターナー達は、専門は外科だから目に着くんだろうね。
無料提供は無理だとしても、保険を利用でレンタル出来たら良いのではと言う事でね。
Drカルディ《それは是非やって欲しい研究開発ですわ。生まれつきの奇形の赤ちゃんは少なくありません。大気汚染によったり、両親の薬害などで、内臓もですし手足の問題のある子など、増えているんですよ。
Drマリアンヌ《戦争や内乱やで発生する汚染物資の影響など、馬鹿にならないんですよ。多くの原因は遺伝子、生殖器などに影響が及んでいますからね。
孫の代に出たりして、両親は一生懸命育てる義務は有りますけれど、一番不幸なのは奇形を持った子供ですからね。
Drカルディ《統計上でもかなり増えて居ますし、届け出など無くいる子供も入れたら、結構増えているんですよ。
モリアーティ《生体信号利用の筋電義手の開発は、かなり進めている国はありますが、実際使えるのは富裕層でないと、高級車1台分くらいの値段するのが、現状なんですよ。
パラリンピックの選手などが、バネの様な足などで、走っていますが、それであっても金額はかなりしますしね。前にターナーに聞かれたことが有るんですよ。
人口内臓や、義手義足が、もっと見た目にも普通の体に近い物が出来ないかって!で、エルダーもロボット工学学んでいるので、話した事はあるんですよ。
それきりエルダーは体内電気の利用について研究しているようですけれど、セージの開発品のサポートが多いですからね。
Drローソン《そうだなぁ。後は他の人口内臓などの方が需要が多いから、そちらメィンになっているんだろうね。でも今後もっと必要になって来るかもしれないねぇ。
それも今まではそれ専門の医療機器などの会社から仕入れて、手を加えたりだったんだけれどね。
Drトーマス《だから、コストが高くなってしまったんだろう。出来ればもう少し一般人にも、利用しやすいと良いんだけれどね。
但し此処のシステムとしては、直患者は少なく、提携病院などにレンタルすると言う事だよな。
Drカルディ《出来たとしても、それを使いこなせるように、トレーニングしたりメンテをしたりは研究所から派遣するんでしょう?
Drマリアンヌ《それはそうなのよね。でもその費用込みでのレンタル料ですからね。そう言う収入が増えたから、各財団からの寄付など当てにしなくても、何とか黒字になったんじゃぁないのかしら?
同じような物を購入したりした人も、此処のレンタル品を使ったりしたら、性能の良さに、他の物は使わなくなるくらい、明らかに高性能なのよ。
モリアーティ《まぁ、決定したなら、具体的に何から始めるか皆と相談しますよ。それぞれが、開発品を担当して製作してみるとかね。
素材も軽くて、加工もしやすく、なるべくコストの安い物を見つけて...。現在でも義手など本物そっくりのものも出来て居るそうだからね。
Drローソン《それは理想だけれど、値段はかなり高くなってしまうんだろうね。結局は質の良い医療を受けられるのは、格差が出てしまうんだよね。
Drトーマス《それでも、一番簡単な義足さえ、使えない人がいるだろうし、一番欲しいのは精巧な義手だろうね。
最低自分の身の廻りの事は自分で出来る位手が使えればねぇ。
Drカルディ《後顔もね。何だかの理由で、顔半分近く無くしてしまっても、今の医学では助ける事は出来るでしょうけれど、形成外科の技術も、もう1歩かしら、理論的には出来るはずなのよね。
Drマリアンヌ《でも、特に先天的に問題のある子が産まれないようにだわね。一つは薬害でそうなってしまったり、親が風疹に罹ると耳が聞こえない子が産まれる場合が多いのを、何とか食い止めるとか、もう少し人は自分の体に関心を持ったないとね。
モリアーティ《親が子供に教育するのではなく、学校の教科の中で、もう少し詳しくしっかり教えると良いんじゃぁ無いか?性教育と一緒に、思春期前に変な意識や、興味本位が生まれる前にきちんと教えるのが良いだろう。
Drローソン《ま、そう言う事で、今出来る現実的に早くに自立して暮らせるための人口の部分的なパーツを作る事だよね。
理想は元の人の体を、もっと個々に理解するように教育する必要もあるよね。今此処の国の子供数人だけれど、生まれた時から意識して育てたり、教育しているけれどね。
Drトーマス《とりあえずは義手と義足で、特に義手がかなり使えたら、仕事も出来るだろうし、身の廻りの事は自分で出来る義手が欲しいんだよ。
ターナー達は、テロや戦争の被害で、手足を無くした人たちもかなり見たようだしね。色々な事を調べてデーターは送ってきているよ。
あらゆる、問題点がヨーロッパで発生しているからね。でも出来るだけ早く帰国するように伝えたんだけれどね。
モリアーティ《程々にしないと限が無いだろうし、自分たちの身にも降りかかってきたら、大変だからね。
判ったよ。皆と相談してやり始めるから、早く帰国するように伝えてください。
💖~~~~~~~~~~~~~~~~~~💕
そんな話が出てきて、ターナー教室も、今までの仕事は一応限を付けて、あるいは気分転換として、更に性能の良いものをやってみるのも良しですが、新しいオーダーが出たのです。
話を聞けば皆納得するでしょう。オーダーが出る程ですから、現在の西欧では、争い事の暴力などがとても多いのでしょう。罪も無いのに巻き込まれてしまう、子供などが少なくないのでしょうしね。
幸いこの国の本当なら、遊びたい盛りでもある若い年代の者も、簡素な暮らしや遊びもそれなりで、遊べる意識の者ばかりです。
そうでなかった物も、早くからのロックアウトとシェルター暮らしで、限られた中でも、楽しく遊ぶ方法も身に付けています。陸続きの西欧ですから、国同士の争い事は、自国でなくても身近な出来事ですから、考え方が全然違います。
最悪な事が医療関係に関わっていると、よく理解しているようです。そう言う事になりましたので、モリアーティ研究員を中心に、新プロジェクトスタートする事でしょう。
Storyteller@Sugar