ちょっとだけ外の散歩に...

今日は晴れて、風も無い朝から暖かい日になりました。セージ君は起きるなり、玄関から出て行き、暫く戻ってきませんでした。そして、戻ってくると”今日は少しだけ外に散歩に行こうよ！“と言うのです。

大至急外を見に行き、そのまま少しだけなら出ても良いか管理人から、リヴェール教授に聞いてもらったそうなのです。感染症は拡大してきていますから、この先はどうなるか判らないので、今日は皆バラバラに外の空気を吸いに行ってきても良いと言われたそうです。

ただし“念のためにしっかり帰宅後はシャワーを浴びて、うがいや消毒もして部屋の中には、何も持ち込まない様に！”との事です。外との出入り口には、完全滅菌室に入ってからシェルター内に入りますが...
”次が外に出られるかどうかは、判らないので出たい人は今日出る様に！“との許可です。
　　　　
　　💑～～～～～～～～～～～～～～～～～～💕

Mrs.Sugar《わぁ～！何時ぶりかしら？少しひんやりだけれど、気持ちが良いわぁ～。本当ならもう雪が降っても良い時なのに、今日はまるで晩秋みたいね？

何？セージが交渉したの？凄いタイミングが良かったわね。ニュースでは、世界は感染者とか凄い増えてきているんですものね。

セージ《あぁ、此処は今秋大量に食料品や雑貨その他が、届いたら、もう暫く貯蔵してある災害用品を、使うようにして、完全ロックダウンのようだよ。”多分もう緩んだり、又拡大したりを繰り返すだろうっし、巧くしても何年もかかるのではないか！って言う事にしましょう“って教授は言っていたそうだよ。

だから、外に出て良いにしたかったけれど、多分今日1日と言う事だってさ。丁度、今日は風も余り無い上、温かい空気だからね。出てきてよかったよ。

Mrs.Sugar《凄く気持ちが良い空気よね！大気汚染の数値がだなんて、信じられないくらいだわ。ロックダウンした国が多いから、皆が遠出などもあまりしないからなのか、ヨーロッパ辺りは、多少汚染濃度は少なくなったらしいわよ。

此処の人達みたいに、徹底して自己対処して、丸々１ヶ月位閉じこもったら、収束出来たんじゃぁないかしら？街の機能は最小限になるでしょうけれど、被害もダラダラしているよりも、早く収束して、結果的にダメージが少ないんじゃぁ無いのかなぁ？って、思うんだけれど、一気に少し減っただけで“きっと自分は大丈夫！”になったんでしょうね。素人考えですけれど...

国も収入に合わせて低所得者に、日本がやったみたいに、給付金を一家に幾らって払えば良いのよね。日本もよ！１回で終わりでなく、大金持ちは別に、何ヶ月であっても困らない位払えば良いでしょうしね。

ま、決める人達は日本は、何も困らない人が決めるんですものね。

セージ《大体西欧は、まだ昔のままで暮らして居る国が多いからね。日本やアメリカの都会みたいにデジタル化はしていないんだよ。

あるとしたら、多分クレジットカードが、結構田舎まで浸透しているくらいじゃぁないかな？　

停電が無いんじゃぁないかなぁ。スリやかっぱらいは少なく無いから、カードは便利なんだよ。そうだよなぁ～此処は一番お金使う軍事費が必要ないからね。

代わりに研究開発にはお金をかけているけれど、今は赤字解消のようだし、スポンサーからのお金は、万が一この国が危機に陥った時の為に、キープされているそうだよ。

Mrs.Sugar《Nan達は大丈夫なのかしら？ロンドンも拡散しているんでしょう？Dad達や...。感染しないと良いわね。

セージ《Nanは元々庭に出る位だし、食料やその他は、地下倉庫に結構保存してあるしね。暫く門から外には出ないでも、皆大丈夫なんだよよ。

郊外には温室菜園もあるからね。難しい問題ではなく、出歩かないで、此処みたいに対処はきっちりやって居れば、感染もほぼしないんじゃぁないかな？

Mrs.Sugar《あらっ、そうよね！難しい事では無く「お家で元気」にしていれば、移るう事もほぼ無いでしょう。

そうだったの？。あの伺った家には庭はあったけれど、温室菜園まではなかった様に思ったけれど...。

セージ《車で1時間弱の所に、Dadの研究室と称する、ロッジがあって、中は化石などだらけなんだけれどね。ちゃんと寝室やキッチンもあるロッジがあって、そこのところは温室菜園になっているんだよ。

番人なども居るからね。何とかなるんじゃぁないかな...。大昔からそこにあるんだよ。Dad達も家とそこしか行っていないだろうしね。泊まり込んでいるのかも...。

Mrs.Sugar《やはり、古い家系の家は、普通の人の家とは違うのね。家の方のバトラーも言っていたけれど彼の“お父さんも、お爺さんもその前もずっとお使えしています。バトラーの学校も卒業しましたし！”って！

セージ《うん、そうだよ、うちは庭師も、コックもハウスメイドも、皆学校は行って、卒業はしてもらう事になっているんだよ。

きちんと基本から勉強して、卒業をしたら、もし何かあった時には、推薦状を書くときも、良い条件の家で働けるからね。

古い家系なんていうだけで、何があるか判らないんだからね。戦争とか、何かあったら、真っ先に巻き込まれるのは古い家系の家だと思うよ。只古いだけなのにさ！

伝統的なものが、崩れて行くのは、そう先では無いと思うんだ。だから、うちは早くから、学校を出て、皆好きな道で仕事をしているんだよ。本家がクレィジーだって言われているけれどね。再就職はしにくい国なんだよ。

セージ《この数年の間だって、物凄く世界は変化しただろう？崩れ去るのなんて、訳ないんだよ。だから俺は、偶然だけれど、子供は生れなくて良かったって思うんだ。
Sugarと2人で、出来るだけ長く暮らせたら、それでお終いだよ。1人になってしまったら、後は後はDadみたいに、好きな研究とかをして、暮らすだけだよ。

寂しくなったら、Sugarが迎えに来てくれるのを待つかな！Sugarのアンドロイドでも作ろうか・笑

Mrs.Sugar《Ahahaha,,,。なんだか若いのに、もう老後の事まで考えて居るのね。昔の知り合いのUKの友達もまだ若かったけれど、老後の事考えて、つましく暮らしていたわね。老後は色々な物が免除されて、困らないんでしょう？

セージ《それでも最低のお金は居るだろう？高齢化してしまったら猶更ね。Nanが言っていたよ”歳取った方が、何かとお金がかかるものよ！“ってね。でも、Sugarは心配ないようにしてあるからね。

万が一俺に何かあっても、贅沢しなければ、200歳くらいまで生きていても、困る事はないよ。お墓も準備しただろう？あれで、頑固なNanも真似して、我が家の墓地は、作り変えて皆近くに入れるようにしたんだよ。

国から借りている墓地ではないからね。ただ、ずっと先の時代は、もう死んじゃっているから、何も無くて灰になるだけかもだけれど、俺とSugarは一緒のポットの中の灰にして欲しいんだ。

灰を混ぜてしまえば、本当に一心同体になるだろうからね。ミント達には”馬鹿ね“って言われたけれど、ウィルとマルは自分達が生きていたら、そうしてくれるって！

Mrs.Sugar《そんなに好きになってくれてありがとう。
Je suis si heureux de t'avoir rencontrée. Pour moi, c'est encore juste comme si c’était un rêve.Je t’aime à n’en point finir.
セージ《Ma vie a beaucoup changé depuis que nous nous sommes connus.Je voudrais être aimé.

Mrs.Sugar《Tu es le plus gentil mari au monde.N'oublie jamais que je t'aime.Je t’aime à n’en point finir.
Tu es l'homme le plus charmant que j'ai jamais rencontré.

セージ《Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.ってガンジーが言っていたように過ごすのが良いようだね。意味をどうとらえるかは、人それぞれだとおもうけれどさ！

一度死んだ経験がある俺は、単純に今を大事にだし、そのまんま明日世界が滅びるかもと言われても、もしかしたら滅びないかもしれないんだから、投げやりにはならずに何時も通りに暮らそうと思うよ。

Mrs.Sugar《私も事故で命が危なかったのから又元気になっているから、最後まで何とも言えないわよね。まぁなるようになるでしょう。

今日だって、もう外には出られないかもだったのが、短時間でもこうして出られたしね。今日が出られる最後かもしれないし...。

紅葉は見られなかったけれど、とても綺麗な青空が見られたわ！私達はラッキーなのよ。私は最後の最後に、まさかのセージみたいに若くて、素敵な人を夫に出来たんですから、明日何が遭っても幸せだわ。　

セージ《さて、シェルターの中に帰ろうか！中に居れば、青空が観られない暮らしだけれど、普通に暮らして居られるんだからね。

風景が変わって、気候の変化がよく解らないだけだからね。砂漠しか知らない人もいるんだし、戦争しか知らない国の人もいるんだから、恵まれているよ。

今日の青空は高くて綺麗なブルーだね。同じ空の下なのに色々な暮らしの人がいて、感染症大拡大が嘘みたい！　科学の発達で他国への行き来が自由になったのが、裏目に出で、収束が難しくなったんだね。　　　　
　　　💕～～～～～～～～～～～～～～～～～💑
約1時間ほど森に近い緑地帯をぶらついて、本当に奇麗な青空と、冷たすぎない空気を吸って帰る事にしました。
遠くに、やはり散歩に出た人が木の間からチラッと見えたりしましたから、外の空気を吸いに出た人達が、居るようです。皆滅菌室に入り、家に帰りました。

そして、何時も通りにMrs.Sugar達は、外出から帰ったら、真直ぐにシャワールームです。これはもう歯磨きするのと同じ事で、家の中では外で着た服では過ごしません。そのまま玄関脇のドレスコーナーに掛けて置きます。

部屋の中はルームウェアか、暫く裸で過ごす場合も増えてきて、セージ君はリラックスタイムで、十分に満足な時が出来たようです。

　　　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑