モリアーティさんは、病院の仕事の合間に、チョコチョコ研究室に出入りしたり、ターナー教室に戻って来たりして、プランテーションの機器が徐々に開発されて...もう少しで試作品が出来るようで、一人で忙しそうです。
エルダー君達には、“声かけるまで待っていてくれる？”と言って、後は何だかアルフィーにも検査を頼んだりしているようです。
エルダー君フランツさんも、今まで通りセージ君と手のかかる『MRS1』作りをしています。
どうやら、プランテーションで使う培養液の開発も同時にやっている様なのです。
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Dr.ターナー《よぉ、モリアーティなんだか忙しそうだなぁ～。１人で大丈夫なのか？皆手伝う気で居るから雑用など頼んでも構わないんだぜ。
この教室は何時だって、声さえかければ、気軽にサポートしあって、やってきたんだからな。
モリアーティ《あぁ、ありがとう。今は一人の作業なんだよ。もう少しで、多分今のLED電球を土台にしたけれど、もう少し良いのが出来ると思うんだよ。出来たら皆には手伝ってもらって、量産すると思うんだ。
此処の皆なら細かい指図は必要なく、理解してもらえると思うから、その時は頼むよ。
セージ《何を一番早くに欲しいかに寄っては、俺も手伝うからね。
Dr.ターナー《そうだなぁ～『MRS1』も必要なんだけれど、国内の需要では無いからな！他国のサポートも、もちろん大事なんだけれど、食料の自給自足度を上げるのは、早い方が良いだろうからな。
何でも普通の方法よりは、早くに収穫出来るそうだし、健康の為には本当に無農薬の新鮮な野菜は必要な事だからなぁ～。
ばらけて作業しているよりも、モリアーティの作業を早く進めて、皆で手分けしてやっちまった方が良いだろう。
モリアーティ《判ったよ。今なら丁度ターナーチームはオペも一段落中だから、ちょっと気合を入れてやってしまおうか！
培養液は数種類作ってあるから、アルフィーどれが巧く行くか検査して置いてくれないか。結果が出たら、理事長に見て貰って、意見を聞いておいてくれよ。
アルフィ《OK、理事長達もあれこれ考えているようだしね。
Dr.ターナー《食糧難は判っていたけれど、まさか感染症で早くに、プランテーションを作る事になるとはなぁ？何があるか判らないもんだよ。
今や科学的に分析して、想定してなんて言っても、現実の方がスピーディで、結果がハッキリするまでが、遅れてしまうようだな。
セージ《最先端だと言われる色々も役に立って居るけれど、反対にアナログな方向に心理は向かっているみたいで、ゲームや本などは、紙のカード遊びや、図書館の本を読む人が、圧倒的に増えて来たようだよ。
此処は前から図書館は、混んでいたけれどね。
エルダー《そうそう、文房具売り場がさ、以前よりも良くノートや鉛筆が売れているようだぜ。この国だけかもだけれどね。
ノートに書きながらの方が、頭に入るんだよな。思いついたアイディアなども、忘れてしまうから、俺も最近は何時もノートと鉛筆は持ち歩いているよ。
セージが使っている、セクションノートが便利だね。ラフスケッチする事多いからね。
フランツ《そうなんだよ、俺も最近はノートをよく使うよ。慣れると即メモすれば良いから、便利だよな。
Dr.ターナー《何だよ！最先端の野菜育成用電気の開発をしているのに、考える時はノートと鉛筆かよ・Ahahaha、、、、
俺もオペの色々事例や、その他の勉強や記録はノート取る方だけれどな。
モリアーティ《ターナーは絵が巧いんだよな！以前説明する時に、さっと紙に書いて、渡していたの見たんだけれど、凄く解りやすく巧く描けているのには、驚いたよ。
そう言えば此処のドクター達は、皆絵が巧い人多いよな。俺はどうも苦手なんだけれど、医療機器だって昔は、手書きの図面だったんだからなぁ～。
以前勤めていた会社の上の世代のエンジニアは皆フリーで図面や絵を描くのが巧かったよ。同じ図面でも、センスの良い人の地面は、見やすくスッキリ収まって見えるんだ。
セージ《今は家庭用のLED栽培キットも人気で、売られているからね。うちでもその内買おうかって話して居た時があったんだよ。
シェルターに越す事になって、その話は保留になっているんだけれどね。大体ヨーロッパは前から、使われて居る栽培方だろう？太陽のパワーが弱いからって聞いたよ...。
エルダー《北欧は確か使っていたよ。まだ研究の余地がある事なようだよ。
Dr.ターナー《その事に関しては、俺は全く知識は無いし、今は違う事でやる事が多いから、やってくれるなら任せるから頼むよ。
只終わったら、元の仕事に皆を戻してくれよな。今の様子では、そう簡単には収束はしなさそうだしな。ウィルスはどんどん変化する質を持って居るから、ワクチンが追いつくかどうかだよな。
良く効くウィルスと、全く異質なものに変化したのには、意味ない場合もあるだろうし、あるいはとんでもない感染症の、予防にるかもしれないしな。
モリアーティ《本当だよな。やっぱり、いくら最先端医療が発達したと言っても、此処の理念通りに優れた人材が絶対に必要なんだよ。
医療機器メーカーに居た俺が思うんだからな。最も優れているのは、訓練された人なんだよ。そう思ったから、俺はリヴェール教授に、前からプロポーズして居たんだよ。
エルダー《ま、手だけはせっせと動かして置きましょう。何時頼まれてもいいように、なるべく作っておくからさ。
アニーから聞いたんだけれど、なんだかリハビリ用の、セパレーツのシャツとレギンスも、注文が増えているんだってね。
何時だかメィスと逢ったら、今は前作ったマティリアル使って居るけれど、更に考えて居るみたいだぜ。
Sugarさんに見て貰って、試着もしてもらって居るって聞いたけれどな？
セージ《あぁ、あの黒の上下かい？最近着だしたから、それに合わせた服を朝は、準備するようにしているよ。
軽いし気温に合わせて、保温保湿性の良いし、肌にも割合良いみたいだけれど、少し擦れて赤くなっている時があるからって、メィスには言っておいたんだよ。
エルダー《布が出来たら、縫製はミントスタジオで、やる事になったらしいよ。病院関係の縫製は、外注には出さないで、スタジオ内のスタッフがやるんだって！
そうか、肌が弱いって結構大変なんだね。すべすべのきめ細かい肌しているのになぁ。
セージ《何でお前が、そんな事知って居るんだよ！まさかSugarとかなり密着したんじゃぁないだろうな？
最低１ｍは離れて、離れてくれよ。感染症が無かったとしてもね。
エルダー《バーカ。アニーから聞いたし、何度もお前も一緒に逢って居るだろう。見たら直ぐにわかるじゃぁないか...。
本当に急に心が狭くなって、目付きが悪くなるんだからな！大人げない奴だよ。
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色々な事が順調に進み始めたようです。新人モリアティエンジニアも、少しずつ皆に慣れて来たようで、皆も話し方も皆同じのラフな話し方で、話す様になったようです。
DR.ターナーと交代出勤なのですが、２人共余程でない限りは、教室には皆と話にやってきます。教室の片隅ではコンピューターセキュリティコーナーをり、主にフレーバーセキュリティエンジニアが、仕事して時々クローブセキュリティエンジニアと入れ替わる事もあります。
彼らもこの教室は若い世代ばかりなので、賑やかですが、落着くようで気にせずに仕事したり、時には話に加わる時もあるようになりました。
セキュリティエンジニア２名は皆より少し年齢は上なので、セージ君達の話を聞いて、馬鹿々々しい話が聞こえると、クスッと笑ってしまう事があるようです。
本人たちは、普通に話して居るようですが、時々酷く子供っぽく感じる会話が、聞こえて来る事があるからです。
storyteller🐑
