電球の見本が出来たので、ターナー教室では皆で手分けして、照明器具をセージ君の家に近い小さなベリー類が多いプランテーションに取り付けました。
今までのLED電球よりも、電球の交換が楽で長持ち、明るいのだそうです。とりあえずは自然に合わせて、朝に電気を付けて皆が帰る頃に、スイッチを切って、自然界と同じような明るさにするのだそうです。
照明を当てる時間は、今から他のプランテーションと変えて、どれが一番効率良く収穫出来て、味も良いか調べると言っていました。皆で手伝って、フルパワーで作業を進めるようにしました。
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ルネ理事長《取り合えずこれで、皆世話をする人が、記録を付けてくれたら、様子が解るからね。
他のプランテーションと条件を少し変えて、比較してみて、どれが良いかわかるでしょう。至急作業を進めてくれたから、早くに取り掛かれて、良かったよ。
モリアーティ《ま、今まで水耕栽培でも、早くに収穫出来ていたから、結果は早く解るでしょう。
良い様なら、それで暫く栽培してみて、又何か良い方法が見つかれば、考えれば良いでしょう。
その植物に寄って、照明や温度の好き嫌いがあるでしょうからね。
皆が即協力してくれると言うので、一気に進めました。
ルネ理事長《何しろガーデニング経験はあっても、野菜を本格的に育てるのは始めてだからね。
将来の為と言いながらも、手伝いの申し出をしてくれた若い人達が居たのは、有難い事だよ。
モリアーティ《理事長達だけでやるつもりだったんですか？あぁ、後は森林管理人達とかですか？
彼らは植物には詳しですものね？
セージ《ねぇ、これってもう食べられるんんじゃぁないのかなぁ？ハーブもあるし良いなぁ。
エルダー《ジューンベリーや、コケモモやカシスとか色々、此処はベリー類が殆どじゃぁないのかな。
Dr.ターナー《ベリー類って言うと、酸味が強いんじゃぁないか？ ジャムとかにして、ソースとして使うものが多くないか？
体に良いんだよ。肉料理のソースには最高だね。
ルネ理事長《LDEの事が気になっていたんだけれど、タイミングよくモリアティ―君が”やってみましょう“と言って直ぐに取り掛かってくれたから、早くに予定が進みましたよ。
君達の奥さん達も、手伝ってくれると言うから、急いで整備が出来ましたよ。
モリアーティ《これで、他のプランテーション分も観て見ますからね。俺も食糧難は、早く来ると思っていたからね。
準備さえ済ませて置いたら、その時に慌てることはないですからね。
気候変動もどうなるか判りませんし、１日でもゆっくり変わるのが遅かったら、良いんですけれどね。
セージ《俺達も、土曜日の集まりは、今の所話が進まないから、集まる事は集まっているから、同じ場所を手伝うなら、作業しながら、皆で話が出来れば良いから手伝いますよ。
エルダー《まさか、セージが農作業をするなんて、セージの両親達は思いもしないだろうねぇ～。
Dr.ターナー《Wahahaha、、、、。セージも旧家の長男だけれど、ライモン君も、土曜日はプライベートだから、手伝いたいって言っているからな。
現役大使様だぜ。良いのかねぇ...。
モリアーティ《子供では無いから、本人が来たいって言うんだから、良いんじゃぁないの。
大使ではなく、只のライモンでの参加なんだから！彼の奥さんは、大学は福祉を出ている人だって言うじゃぁない？
Dr.ターナー《おっ、情報が早いね。美人な奥さんだしなぁ～・笑 大使館員の奥さん達も、育児室の雑用とかの、ボランティア希望しているんだしね。
奥さんが福祉のベテランなら、何処の国へ行っても、歓迎されるぜ。
モリアーティ《ライモン大使が、他の国に移動するかもしれないのかい？
Dr.ターナー《普通ならな。でも持病があるから、多分彼は此処にいるだろうね。
モリアーティ《大使とセージは友達なんだ？かなり親しそうだものな？ 遠目でしか見た事無いけれど、仲が良さそうに見えたよ。
セージ《若い時の夏休みの遊び友達だよ。大使館員の領事2人も同じ仲間だったんだ。
12～3歳位の時から、毎夏は家族でバハマに行っていたからね。彼らも毎年夏は、来ていたからね。
俺が此処の大学受験勉強始めるまでは、夏は遊び仲間だったんだよ。まさか、大学へ入るのに特別な、試験があるとは思っていなかったからね。
普通の勉強しかしていなかったんだよ。
エルダー《でもまぁ、ギリで間に合って良かったじゃぁないか！ それも、調子に乗って、スキップして、早くに受験したんだよな。
本当によくやるよ。って言うか、全然計画的ではなくってさ！ 詳しく調べもしないで、勢いで受験して、入れちゃったって言うのも、ラッキーな奴なんだよな。
モリアーティ《セージは見かけよりも、大胆で怖い物知らずなんだなぁ？結局はガキなんだよ。
Dr.ターナー《ま、そう言う言い方もあるけれどね。でも、その未熟さが、いい塩梅に皆を刺激して、本人も未熟さを自覚しているから、ストレートに質問してくるんだよ。
質問された方も、正しく教える為に、知っている事も再確認したり、見落としに気が付いて勉強しなおしたりするんだよ。
却って、教えられる事もあるから、お互い様で、勉強にもなるんだぜ。
セージ《だって、入学出来ちゃったからさぁ～。どうしても此処の大学で無いと、困るから一応俺なりに必死で勉強したんだぜ。
入学してから、振り返ったら、もう何もかも夢中だったから、本当にラッキーだったのかもしれないんだ。
その時は、何も感じなかったんだけれどね。一番の希望は叶ったから、それを守る為に出来るだけの事は、やってきたかな？最近やっと気持ちは緩んできたかな？
代わりに暮らし始めてからは、スゲェ刺激的で、学校もプライベートも、変化が激しくて、シェルターに引っ越したりでね。
本当に今は、世界が大変な事にはなっているんだけれど、俺は落ち着いて穏やかな気分になってきつつあるんだ。
ルネ理事長《セージ君には大学も、まだ出来上がって間もないから、色々な雑用なども頼んだよね。
沢山人が居るのに、丁度良い所に、君がいるんだよ。結果Sugarさんにも、色々助けてもらう事になってしまって...
一番ありがたかったのが、Dr.マリアンヌの友達になってくれた事かな？
彼女が、とても穏やかになり、彼女の良い所が出て来た事だね。リヴェール教授と、暮らせるようになったと言うのもあるだろうけれどね。
エルダー《セージの所は夫婦で周囲に影響を与えるんだね。それも良い方向に向かうから、良いんじゃぁないのかな。
年齢の割に、この数年でセージは一気に苦労も多かった時になったけれど、めげる事無くクリアしたから、凄く大人になったよ。
さぁて、じゃぁ俺達も理事長の手伝いをして、プランテーションの管理や、雑用を土曜日は手伝いをしますよ。
自分達の事でも有るんだからね。
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今日はこれで、新しく作ったベリーやハーブ類のプランテーションが、現時点では一番良い状態の物が出来上がりました。
手伝う人も、少しずつ増えてきそうですし、安定してきたらもう少し研究して、何とか野菜が自給自足出来たら良いのですが...。
又乳製品や肉に変わる物をどうするかを、考えないとならないでしょう。まだ問題も出てくるでしょうが、教授達はコツコツと、それは又考えれば良いと思っています。
どのように人の暮らしが、変わっていくのか、興味深くも有り、楽しみでもあります。皆が共に暮らす様になって、年齢が高い者たちが、若い世代の足を引っ張るのでは？の懸念がありましたが、結果は反対で一緒に居る事で、若い世代はとても落ち着きを取り戻しました。
色々な人が助け合って暮らすのが、心身ともバランスが良く、健康になるようでした。
storyteller🐑
