モリアティさん達が居ない日なので、セージ君達は作業をなるべく効率よく、続けていくにはどうする事が良いか、気楽ムードで話をしました
。今はモリアティさん達が手伝って“流れ作業にしたら？”と言ってきてくれていますが、期限がないので“本当に困った時だけ手伝ってもらったら”と言う方向で話をしています
皆時間が有ったら、自分の研究開発など仕事はいくらでもあるのです。
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エルダー《せっかく言ってくれているんだけれど、何時までって期限が無いからなぁ。俺たちは今までも似たような作業していて、慣れているからね。適当に息抜きも出来るし...。
フランツ《急いだほうが良いんだけれど、本気でピッチ上げたら、長期にやると絶対に疲かれる仕事なんだよな。
セージ《断ったら悪いかなぁ。せっかく気を使ってくれているのにさぁ。よっぽど大変そうにみえるのかな？ 俺とエルダーは勝手な事話しながらやったりしているし。
エルダー《それが、鬱陶しかったりするとか？ 彼らは同じ楽しんで仕事するには、まだ此処の教室の雰囲気はよく判らないだろうしな。
エルダー《仕事よりも、人間関係だよなぁ。 俺たちだって今みたいになるには何年か経ったからだしな。最初はもう少し気を使っていたし、俺なんて正直イリスが居る時は、セージと話するのには気を使ったからな。
イリスがあまり話にノレないみたいだし、あまりセージと仲良くされるのは、嫌みたいだったしさぁ、メイスが気を使ってバランスよくなるように色々言ってくれたから、随分慣れたんだけれどな。
男同士でもジェラシーなんだったんだろうな。多分自分が幼馴染で、一番親しいって思っていたかったんじゃぁないかな。
セージも何度かハッキリ言ってくれてから、その後スムーズに話せるようになったんだぜ。セージの事大好きだったんだろうね。同じ大学に来たんだしね。
フランツ《イリスの場合は、単なる感情だけの問題だったし、姉のメィスが居る分良かったよな。あれが姉だから良かったんだと思うよ。
同性の兄弟だと、同じ対処の仕方でも、余計こじれてしまう場合もあるだろうしな。難しいもんだよな。
この作業はリヴェール教授は、“急ぐ事は無く、普通にやって下さい。ただし嫌になるくらい、注文が来てますから”って、何時もの調子で言ったんだろう？
じゃぁ、ペースが崩れるなら断れば良いんじゃぁないの？
そういう時は“大変になってきたら、遠慮なくお願いしますから宜しくお願いします”って言っておけば良いんだよ。特にセージは、歳が離れているから、ちょっと甘え気分で言っておけば、彼らも満足する答えになるんじゃぁないか？
セージ《俺は甘え気分なんて嫌だよ。色気たっぷりで、媚々する女みたいだぜ。忙しくてもハンドメイドを売りにしている物なら、流れ作業では作りたくないんだ。
多少の事なら今までだって、２人とは流れ作業のような事もやっているけれど、大部分はハンドメイドで作っているだろう。例えやすり掛けだってね。
一番単純で飽きる作業だけれど、神経も使う作業だぜ。
モリアーティは、多分そう思っている俺の事を、きっと判ったから疲れそうな、一番単純作業を手伝うって言ってくれたんだと思うんだ。アルフィもね。
良いよ、俺がハッキリ言うから。持って回ったような言い方はしたくないしね。もし俺が言われるなら、その方がスッキリするもの。
変に気を使われた言い方って、感じ良くないだろう？ それで気まずくなるなるようなら、ずっと仲良くやっていけない相手だろうから、そういう仕事だけの人って思えば何でもないよね。
エルダー《簡単に言えば、セージの作業工程のペースが崩れるんだよな。良いんじゃないの？ 俺セージの言い方なら、気にならないかもって思うよ。
フランツは皆が穏やかに、仲良くを気にしすぎるかもだよな。今までの立場上そうなるんだろうけれどさ。
セージ《そうそう、皆に話したら“自分でハッキリ言うのは間違っていない”って判ったよ。目上の人に言うのは、失礼になるかな？って気になったんだよ。
アルフィには、あんまり気になる事は無いんだ。もう結構プライベートでも話をしているからね。モリアーティだけが、仕事場で初めて出会った年長者だからね。
フランツ《そうかぁ、そうだな！エルダーも俺も、最初は仕事関係なく学生の時に知り合っているんだったな。アルフィも間にアレンとかがいたし、シムノンは親戚で幾つか歳上の相手だから、気にならないだろうけれどな。
Drターナー《うぃっす！なんだ、休憩なら外にお茶でも飲みに行けばよかったのに...。
エルダー《いや、ちょっと仕事の事を話していただけなんだよ。モリアティ達が忙しかったら、出来ることが有ったら手伝ってくれるって言ってくれたんだけれどね。
何時までって期間がない事だしさぁ。
セージ《“何時ものペースで良い”って言われている作業だから、言ってくれたのは嬉しいけれど、断ろうって事にしたんだよ。
フランツ《セージが中心でやっている作業だから、セージが自分で返事するって事になったんだ。機関が決まっている作業じゃぁないだろう？セージがモリアーティは年長者だから、断るのは失礼かな？って言うからね。
Drターナー《あぁ、そうか。そうだったな、セージからしたら１０歳近く年上のまだ親しくなっていない人だものな。モリアーティは判断力抜群、頭脳明晰な奴だから大丈夫だよ。セージが自分で都合の良いように言えば良いんだよ。
其処が、セージの率直な言い方は、悪印象にはならないのが、人徳なんだよな。珍しいじゃぁないか？何時もケロッとした顔で言えるのによぉ。
セージ《此処は教室内だから、皆に迷惑かけるようだと困るからだよ。今は一緒
に作業しているからね。
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今どきの若い子ですが、セージはおおらかで明るい性格だけれど、けして自己中だったり、気遣いのない性格なのが、皆は“良い子だなぁ”と思っているのです。
弟のように可愛く感じられるのは、ありがたいのですがセージ君は男として、一人前と思われない様なのが、少し不満なのです。
もっと大人の男として、同等に思って欲しいのですが、どうも少し違うようなのです。
storyteller@Sugar
