ゼミなども有りましたし、アルバイトもあったので、今日やっと荷物の整理です。要る物だけ取り出して、後はゆっくりやれば良いと、荷物はトランクに入れたまま放置してありました。
それでも、今日はイリス君がやって来て、手伝ってくれると言うので、片づけ始めました。片付け上手なセージ君からみると、イリス君は結構お邪魔だったようですが、そこは親しくても思いやりがあるセージ君ですから、どちらかと言えば、イリス君の相手をしながらの片付けです。
ベッドの向きを変えたりには、イリス君も手伝ってくれた方が便利でした。そして、大かた終わったら、イリス君お待ちかねのお喋りです。
２人はとても仲良しですが、イリス君の方が、セージ君大好き度が高いようです。
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セージ《お前手伝いは適当でいいんだぜ！忙しいんじゃぁないのか？ 俺は適当に調整して有るから、今日は片付けをほぼ終わらせたら、後はのんびりする予定だからさぁ。
イリス《俺も、手伝うつもりだったから、時間は有るんだよ。それに、今が一番のんびり出来る時だろうしさ。
セージが勉強やり始める様になってからは、ゆっくり２人で過ごす時間が無くなっただろう？以前は結構一緒に１日中一緒に過ごす日もあったのにさぁ～。
セージ《それは、前は子供だったからな。俺も長期休みとかには、家族旅行で長期滞在で、他の国に行って、色々な友達と遊んだりもしていたし、イリスも帰国したら国の友達と付き合ったりしていただろう。
小さい時とはお互いに、ライフスタイルが違って来るもんだよ。アンジェ達とも、此処へ来てから又付き合う様な時もあるだろう？
仲が良くても年中くっ付いて居る事はないんだよ。でも、頼みたい時はお互いに、気軽に頼めば良いんだしさぁ～。その辺りは長い付き合いだから、気を使うことなく、助け合ったりはすればよいんだしね。
ま、今日はもう直ぐ片付くから、時間が有るなら、暫く一緒にお茶を飲んでお喋りしても良いよ。
イリス《此処は静かで落ち着く部屋だよなぁ。俺も一人暮らししたいよなぁ。
でも、メィスが結婚でもしない限りは、一緒に暮らすって事になっているからね。
一応俺もボディガードになるって言う事でさ。“この国ならそんな心配は絶対に無い”って言ったんだぜ！でも良いなぁ～。
セージ《それこそイリスが、女連れ込まないようにの、メィスがボディガードなんじゃぁないのか？お前女好きだからなぁ～。何時も誰かと付き合って居るだろう？
ま、どの子が本命課は知らないけれどね。別に言わなくても良いからな．．。．興味ないし！
イリス《俺から声かけた相手は居ないよ。アンジェが、俺の好みが解るらしくて、紹介して来るんだよ。
“ねぇイリス、彼女タイプでしょう？紹介するわよ。彼女もまんざらじゃぁないみたいですしね。アンタ黙って居たら結構セクシーで、イケているって思われているからね”って言うからさぁ。
イリス《誰とも付き合っていなかったら、俺だって聖人君子じゃぁないし、青春真っただ中の健康な青少年だからね。
おだてられたら、気分良いだろう？ガールフレンドは居てくれた方が、良いじゃぁないか？セージだって、そうだろう？
確か長続きはしなかったけれど、何人か付き合った子がいるだろう？此処の大学に入るって、突然勉強始めてからは、ガールフレンドどころじゃぁなくなったようだけれど！
でもさ、どの子と一緒の時もお前、初めだけで後は全然楽しそうじゃぁなかったよな！何でかなぁ？って何時も思ったよ。そして、少しすると、もう一人になってしまって、“次”って感じで、試食会じゃぁあるまいし、それも又同じ事の繰り返しでさ...。
セージ《だって、最初の時は全く何もしらないから、色々話が出来るけれど、何回か話したら、皆話題がつまらない事ばかりでさ。
俺の事を質問攻めか、勝手に自分のどうでも良い話ばかりだぜ。面白い話など全く出て来ないんだもん。直ぐにベタベタしてきてさ、相手になると後はもう皆、しつこくてうんざりするんだよ。
下衆な言い方すれば、試食って言われれば、食ってみないと味は判らないだろう？お前良く、頻繁にデートする気になるよな。
女って直ぐに友達とかに紹介したがるしさ。まだ付き合い始めたばかりでだぜ。けっこうえげつない話したりして、他に面白い事も沢山あるのに、興味ないのかなぁ～。
少なくとも夏のパーティで出会った子達だから、結構家柄など悪くはないはずだぜ。
イリス《そりゃぁ、付き合い始めの暫くは、男だって気に入れば、年中一緒に居たくなるし、相手の事は知りたくなるだろう？ そう言えばもともとセージは、皆と居ても声かけられなければ、黙って聞いている事が多いよね。
でもさ、此処のSUGARMAMAとは、ニコニコ楽しそうに話して居るよな？気が合って話
す事が沢山あるのかい？ 彼女はちょっと気になる、良い雰囲気が、ある人だけれど！
凄い歳の差だから、話題はそこそこじゃぁないのかい？
ミント《そうなのよ。セージはSugarと話をするのは、大好きなのよ。信じられない位にお喋りになるのよ。
よく大笑いもしているし、信じられない位楽しそうにしているわ。不思議なのよね。でもだから、長期休みの時はアルバイト頼んだのよ。
セージ《だって、凄く楽しいんだもの。読書した本も同じ本が好きだったり、食べ物だって好みが似て居たりさぁ。最初はビックリしたよ。
“女性でもこんな人がいるんだぁ～。もっと話したいなぁ”って思ったんだよ。だから、此処でアルバイトしながら、大学に進学すれば、年中話が出来るだろう？
だから、此処の工学部を受験する事にしたんだよ。調べたら医工学が一番面白そうだからね。アルバイトに来た時に、何人かの学生と知り合いになったから、受験傾向を聞けたからね。
入学してからの様子も聞けたから、帰国してからは、もう恥も外聞もなく点取り虫で勉強始めたし、スキップもして早くに受験できるようにしたのさ。楽しい暮らしだろう？多分生まれて初めて、こんなに充実した暮らしってしたのは、初めてだよ。
ミント《もともとナーサリーの頃に既に飛び級したから、イリス達と一緒になったのよ。だから、何時でもクラスメィトの中では、おちびさん扱いなのよね。あんなに大男に育つとは思わなかったわ！まだ成長中みたいよ。
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暫くミントさんも交えて、イリス君ともお茶飲みながら、パティオでも話をして、引っ越し準備の荷物の整理が有るので、帰って行きました。
本など不用品は、人に譲ったり、図書館に寄付したりして、手持ちのものを減らしました。本は必要に応じて、図書館から借りれば良いのですからね。
今は引越しの事を考えると、ウキウキしてしまいます。楽しい旅行前と同じですね。夜眠る前は、少しは楽しい事をを妄想して眠りたいのですが、睡眠不足が続いているので、直ぐにストンと眠ってしまうのでした。
storyteller🐑
