２人限のクリスマスパーティ

皆でやるはずのクリスマスダンスパーティは、新種のウィルスの拡大に、完全中止になりました。セージ君はむしろ、家でゆっくり２人限のダンスパーティの方が、お気に入りの様子で前の日から下準備していました。

皆のでのパーティに出席して、MrsSugarともう夫婦なのだとアピールしたい気持ちもありますが、ずっと２人限で踊る訳にはいかずに、他の人とも踊らないとなりません。

これだけは、絶対にセージ君は心狭く、女々しくなってしまうセージ君です。西欧スタイルにすっかり慣れたMrsSugarが、他の人に密着したり触れられたりには、染まらないで欲しいと思ってしまうのです。

今年のイヴは本当に平穏に，２人でシャンパンを飲んだりしながら、ダンスを踊りながら昔話をしたのです。未来の話が良いのですが、今の世界の情勢は、今を大事に暮らしたいと思うのです。

　💕☆*:☆￡(｡･"･)o[†Happy Christmas†♪]o(･"･｡)β☆*::*☆💖

MrsSugar《せかっくのクリスマスパーティだったのにねぇ。残念だったわね。たまには若い女の子達とも、ダンス位したかったんじゃぁないの？お口直しに...

セージ《なんで、そう思うんだい？俺はSugarとダンスを楽しむのは、飽きるほど踊っていないんだぜ。パーティでSugarは俺のベターハーフだって、見せびらかしかったけれど“他の男と踊られるのは嫌だな”って思っていたんだよ。それに時々言うけれど若い女が良いとは必ずしも決まっていないんだよ。誰かに何か言われるのかい？

MrsSugar《あらっ、パーティの習慣って、日本ではあんまりないんだけれど、あったら、色々な人と踊るくらいはあるわよ。ダンスのサークルはありましたからね。

私の友人は２人入っていたわ。でも男性が極端に少ないので。パートナー待ち時間が凄く長いし、マナーが悪い人が多くて、口臭が気になる人が多いって言っていたわよ。
もう顔を背けたり、なるべく息を詰めて踊るんですって！

セージ《話を逸らすなよ。こむぎさん達は、何か嫌味を言っていたみたいだけれど、もうここには居ないんだし、言われたことが気になっているなら、間違いだよ。

セージ《ディスコは昔から在ったって言っていたよね。なのにボールダンスは無いんだ？大人は仕事をするようになったら、ダンスパーティの機会って結構あるんじゃぁないの？

MrsSugar《社交的には、日本は昔はナイトクラブや料亭で芸者遊びとかしていて、男性だけがお酒を飲みに行っていたのよね。ディスコは全くの遊び友達と行くか、ナンパ場所だったわね。

もっと昔はダンスホールと言うのが在って、人気だった時もあったようよ。でもそれは　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　駐留米軍の為だったのかもね。アメリカ人が結構日本には居たのよね。

セージ《ふぅ～ん、そうなんだ。じゃぁ女性達は一緒に社交場にには行かないんだね。面白いシステムなんだね。本当に男性優位の世界なんだね。凄い差別だよね。女性はよくみんな黙っていたね。

MrsSugar《もうそう言うものだって思って、暮らしていましたからね。途中から何がきっかけだったか、結婚しても外で働く女性が増えてきて、女性の立場が上がってきたのよ。

でもね、お金の管理は女性がやっていて、夫は妻からお小遣いをもらって暮らしている家庭が多かったのよ。

昔のUＫの友人は、専業主婦だったけれど、旦那様が管理して、生活費やお小遣いを分けて、彼女はもらっていたわね。
家族で使う物は生活費で、彼女個人の物は、お小遣いとしてもらっていたって言っていたわ。家事をやるのは、ちゃんと仕事していると、評価されていて、それは良いなぁ～
って思ったわ。彼女はアッパーじゃぁ無いけれど、駐在員で海外に出て暮らしているから、階級は何だったのかしら？早くから老後の計画立てて、堅実だったわ。

セージ《さぁ、俺はあまり階級の事は考えた事ないんだ。言葉も住んでいる所などや、学校に寄っても微妙に違うようだしね。でもあんまり気にした事ないなぁ。

考えたら、俺って世間知らずなんだよね。３歳までは家族の元だし、ナーサリーに入ったらその中ばかりで、もう少し大きくなったら、男子校の寮生活で、大学に入るとやっと色々な人と付き合い始めたんだからね。

そうだ、ラジオのチャンネル変えて良い？もっとロマンチックなダンス音楽のチャンネルに変えようよ。多分もうシェルター内の住まいに、戻らなくっちゃぁならないだろうからね。
そうだ、明日はこのまま、家事はさぼって、だらしなく乱痴気パーティをやろう。家の中だとしても、此処でしか思い切っりは出来ないだろう。

MrsSugar《むふふ、、、セージったらすっかりお気に入りになってしまったのね。
下品な言葉使いも知っていたなんて...！私も辞書には乗っていない言葉覚えたわ。ネットで調べたり、歌詞を訳してみたりね。今日はいつも通りの言葉で、スローダンスね。

MrsSugar《ロマンチックな気分になるような話って、最近はなかなか聞かないわね。最近の話題は良い話はないですし...セージの昔話と言っても、あんまり昔では無いんですものね。
セージは余りにも早い年齢に、私と出逢ってしまったのかもしれないわ。いくつもの恋をしてから、出逢ったのではなくて...考えたら可哀そうだったわね。
せっかくの青春時代は狂ったように勉強して、スキップして此処の大学に入って、又アルバイトと勉強漬けですものね。

でも、ずっと以前セージは付き合う前に話した時、ガールフレンドらしき人が何人か居たって聞いたわね。

皆長続きしなかったってね。早い年齢からよくパーティに出席していて、ライモン君などと遊んでいた時だったていうから、意外と大人の世界も知っていたかしら？ライモン君の元フィアンセからも聞いたわ。

セージ《確かに、女性とは６人くらい付き合ったよ。でも一番長く付き合ったと言っても、数回か、１ケ月くらいかな？　
酷い言い方みたいだけれど、全部好奇心で付き合ったんだ。

好きになる条件が、満たされない人ばかりだったんだよ。多分少し興味を持っただけだと思う。ま、少しはタイプかな？って言う人だから、誘いに乗ったんだけれどね。
男子校だから、同じ歳や歳下はいなかったよ。異性の友達は、幼馴染のメィス達ナーサリーの仲間だけが年齢が近かったかな？此処のアートカレッジに来たから、Sugarは知っているだろう。ただ小さい時遊んだだけだよ。

Sugarは沢山恋をした？どんな人と恋をしたの？何も変な事言わないから、只知りたい気がするんだ。変かな？

MrsSugar《私は別にかまわないわよ。セージが知りたいのなら！だって昔話したことあったでしょう？まだ付き合うずっと前に...私結構プレィガールだったかもね。

１０代～２０歳代は、モテ期だったみたい。遊び友達は男の子が多かったのよ。でもね。なぜか素敵で付き合いたいって思った人は、３人居たんだけれど皆ゲイだったの。

私の事を嫌いだとは言われなかったけれど、でも付き合えないって言われたから、やっぱり失恋したのよね。まったくその気が無い人からは、好かれて、世の中上手くいかないもんだって思ったわ。

セージ《Ahahaha、、、。わかる気がするよ。結構色々な国のフレンドが居たんだろう？日本人もゲイがいるんだ。西欧もって言うか、UKはゲイは多いよ。
結構お洒落でかっこよくて、仕事も出来る人が多いんだよね。学校にも居たもんね。

MrsSugar《日本は隠れてゲイか、ゲイバーって言うのがあったわよ。でも昔は今とは違ったから、ごく一部だけかと思ったけれど、海外で暮らしていると“何てゲイが多いんだろう”って思ったわよ。

手つないだりハグしたり、Kissするから直ぐにわかるし、そうそうタイ人も多いのよね。それが女装した人なんて、凄く綺麗なのよ。

そうだ思い出したわ、私の家はCafeだったって言ったでしょう？店の手伝いで、側のレストランシアターのショーに出る人たちに、コーヒー届けによく行ったのよ。

楽屋に届けるんだけれど、パリの「ブルーボーイ」と言う人達が来ていて、皆凄いハンサムって言うかセクシーな美人ばかりで見とれてし合ったわ。

ダンサーですからハイヒール穿いていたからか、私がまだ成長期だったからか、凄い背が高くてスタイル抜群だったわ。だって、コーヒーをテーブルに置くので少しかがんだら顔の位置が、彼らの見事なお尻だったので、ビックリしたのよ。

それ見てまだ子供だって思われたのか、からかわれて“私の胸を触ってみて”って言われて触ったのよ。柔らかくて本物のおっぱいそっくりだったわ。

セージ《えっ、Sugar触ったの？　すげぇ大胆な事したんだなぁ。

MrsSugar《考えたらそうなのかもだけれど、楽屋に行くと、結構誰でもほとんど裸の人が多くて見慣れてしまうのよ。ふざけて頬やオデコにKissされたりね。日本人と違って、嫌らしく感じないのが不思議だったけれど、ハートの問題よね。

嫌らしい気持ちでしていないからだったんでしょうね。だって外国人は“I love you”だって、犬や猫やカメなどペットにも年中言って、凄くイチャイチャして抱きしめたりするんですもの！

だから日本人は海外に行って、勘違いして騙されてしまう人が多いのよね。

セージ《やたらに言うのはラテン系かUSAだろう。直ぐにフレンドリーになるけれどさ。そういえばフレンチも“Je t’aime beaucoup”とかいうけれど、これはあいさつ程度の言葉なんだぜ。誤解する人多いけれどね。でも俺は本気でSugarには....

Je t’aime à en mourrir.  Je ne peux pas vivre sans toi.Je ne fais que penser à toi.
Je suis tout séduit par ta beauté.N'oublie jamais que je t'aime.

MrsSugar《Il n'y a que quand je suis dans tes bras que je me sens chez moi.Tu es le meilleur mari au monde.　Je t’aime de tout mon coeur. 

セージ《ダンスも凄く上手になったね。でも俺は家で踊る時は、こうして密着して踊りたいよ。外ではしないけれどね。

今年は俺たちの所には、何もなく終わりそうで、本当に良かったよね。

MrsSugar《セージのあの酷い事故で、悪運が落ちたのよ。きっと、良い事をしたのに、酷い目に遭って、他の飛行場だったり、よその国でだったら、絶対にあのまま死んでしまったわ。

エルダーの咄嗟の止血も良かったそうですしね。彼も大怪我してしまって、あんなにきれいな人なのに脇から腰にはひどい傷が出来てしまったでしょう？

セージの傷の方が上手い事貫通してしまったから、大怪我なのに傷は小さく済んだなんてね。この３年くらいの間に、セージは一生分苦労をしてしまったわね。

今年は私たちは、何事もなく過ごせたから、もう試練の年は終わったのよ。くる年もこの調子で、２人の暮らしを大事に過ごしましょうね。

待っていても幸せは来ないから、自分たちで、毎日幸せに過ごせっるように努力しましょう。

 　｡･::★*:･ﾟ♪☆Xmasv( ^-^('∇^*)Good Day☆♪｡･:*:･ﾟ★,｡･:*:★

今日はセージ君はMrs.Sugarと知り合ってから、一番幸せなクリスマスかもしれません。時間もたっぷりありますし、２人ともが健康な状態で迎えられたクリスマスです。
ちょっとだけで巣が、今年いっぱいは外の家で過ごせます。少し薄暗灯りの中で、天窓からは月もきれいに見える夜になりました。こんなクリスマスがあと何回迎えられるでしょうか...Nanの様に魔女みたいに長生きして欲しと、心から思いました。

MrsSugarが長生きしてくれれば、セージ君もある程度の年齢になっていますから、残された後の人生が短くて済むでしょう。

ですから、万が一ボケても寝たきりになっても自分の顔見て“セージ”と笑顔で言ってくれてたら、クリスマスはダンスパーティを２人でやりたいと思いました。体が不自由だったら、抱き上げて踊れば良いのですから...
そう思ったら、幸せなのにふと泣きたくなって、MrsSugarの頭に顔をうずめて踊ったクリスマスイヴになりました。

                     　　　　　　　　　　　　　　　　　　  storyteller🐑