2020年・新年からは又シェルター内へ...

昨年は,MrsSugarとセージ君夫婦は何事もなく無事に終える年で終われました。
世界的には、感染症が拡大して、沢山の人が亡くなったり、ワクチンを打ったり
のニュースで溢れていました。

それでも、各国それぞれの対策で、収束に向かうかの様になったり、又拡大したり
と様々で、それでも対策の方法は、落ち着いてきたかのように見えました。
それで、此処の国の医療班も、会員の国の通常の患者のオペを遠隔サポートをする
事になり、今までに無い位忙しくなったのです。

とりあえずは、契約した期間が終了したので、やっと年末近くから、日常の仕事に
戻りましたが、皆不満も言わずに働いてきましたので、リヴェール教授の提案で、
思い切って冬休みは長期にたっぷり取ることにしたのです。

しかし、ほっとしたのも束の間で、今度は変異株と言うのが出現して、あっと言う
間に飛行機から患者が出て、あちこちにすごい勢いで、飛び火して拡散してきてい
きました。又色々な国がロックダウンです。

　　
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MrsSugar《そう言えば、セカンドカントリーには、工事の人とか、もう既に暮らしている人が居るのよね。
此処にも新シェルターが在って、暫くは使用可って言われていたのに、セカンドカントリーも有ると言ううわさは聞いていたけれど、きっと大至急工事を進めたのね。

セージ《うん、これは極秘計画でもあったみたいだよ。VIP会員もトップの人達だけが相談して、予想を立ててきっと何か起きるだろうし、以前俺達が世代分けで別々に
２ケ月くらい過ごしただろう？

その結果、最も優れた建材を導入したりして、もうプランテーションも、パッチリ作っ
てやはりシェルターから作り始めて、緊急移動が大変ではないように設計して、地上で暮らせるように、都市計画をしたんだって...。
出来るだけ長く地上で暮らせるようにを１番に考えてね。

MrsSugar《そうなったら、嬉しいわね。せめてセージの世代までは、地上での暮らしはしたいでしょう？
此処の国民とVIP会員の考えに、同意した人達だけでも、大気汚染や感染症などには少しは、ストイックに考えて暮らしたら、同意する人が増えてくれたら良いわよね。

セージ《そうだね、ストイックって言っても、それが無理でなく普通の生活習慣に
ならないと、息切れして続かなかったら意味無いんだけれどね。
とりあえずこの国の関係者から、種を蒔かないと、芽吹かないからね。此処も森林の真ん中に、ちょこっと町があるんだけれど、セカンドの方も同じ考えだし島だからね。

MrsSugar《まだ小さい子供たちは、巧くシェルターでの暮らしが、ストレスにならないように育てないとね。
もうキーステージ１になるんでしょう？教育の仕方も違うのでしょうね。

セージ《そうだね。本当ならもう昨年キーステージ１になるはずだったんだけれど、今みたいな状況になったから、１年遅らせたんだって...。

でも、人数も少ないし、準備期間には入っていて、メインの国民の英語とフランス語、
スエーデン語はとっくに勉強させていたそうだよ。使うチャンスが多い言語だからね。

MrsSugar《スエーデン人の子供は誰も居ないんでしょう？イリス君の所は、更に
スペイン語もかしらね。彼がいずれ帰国するつもりなら、話せないと困るでしょう？

セージ《あいつは跡取り息子だからなぁ。奥さんもイリスが居るから、ここへやってきたんだから、どうするのかね。

帰国した方が、両方の国が隣接しているから、都合が良いんだろうしね。子供も男の子も居るから、何もなければ、イリスの後の家を継ぐ者が居るから、どうするかだよね。

MrsSugar《此処は本当に家柄が良い人ばかりが、多く集まったのね。普通の平凡な家と言っても、Cafeでパン焼きしてくれているローリーだって、パン屋の娘と言っているけれど、パリでは有名な老舗の娘さんなのよね。

彼女はパン焼きが好きなんだけれど、国に帰ったらお嬢様で、店でパン焼いている立場ではないみたいですから、ここが気楽で良いんですって！
スコットだって、ファーマシーの息子だと言っても、大きな企業なんですってね。

セージ《あぁ、有名な店で、何店舗もある店の息子だよ。だから俺の家よりも、ず
っと大金持ちなんじゃぁないのかな？

学校には、由緒ある家柄の、貧しい俺たちの家みたいなのと、大企業のランクはミドルくらいの家の子弟が集まる学校だったからね。

家ばかりでかくて、格式張って古くて化石になりそうな物に囲まれて暮らして居たからね。部屋は狭くても、俺は此処でのつましい暮らしが、気にっているんだ。

MrsSugar《よくNanは、もう天涯孤独みたいな私との、結婚を許してくれたわね。

セージ《だから、なおさら気に入ったんだと思うよ。色々なオマケが付いている人より、俺の家族としては理想的だったんだと思うよ。

ほら、今も時々TVで見るけれど、日本のプリンセスと結婚した借金有りのややこしい親族など居ない方が、良いんだよ。第一Sugarと話していて、しっかり躾けられた女性だって、わかったそうだよ。

Dad達も俺は女を見る目も爺さんは躾けたんだろうってね・笑

MrsSugar《私は祖母に育てられたから、最低のマナーが古めかしいのよね。でもそれ以外は自由にさせてくれたわ。母親は育児には興味ない人で、今なら育児放棄で問題
大ありなんでしょうけれどね。

セージ《それは俺も似たようなもんだぜ。両親はもう自分達だけで、年中くっついてイチャイチャやっているんだからね。高齢出産だから、男の子を育てるのは疲れるんだそうだよ。
ま、それで巧く行っている家なんだよ。祖父母が実権握っていて、Nan等も皆歳上カッ
プルで、爺さんが死んだ後は、１週間くらい嘆き悲しんでいたらしいけれど、それ過
ぎたら“She was a phoenix or a witch.”なんだぜ。

MrsSugar《Ahahaha、、、。それは日本も同じみたいよ。私は例外的に、セージの手厚い愛情深い介護で、蘇ったんですけれどね。
Drローソン達はそう言っているわ。あのまま病院に居たら、私は助からなかったかもし
れないって...。２回も天国か地獄への道を歩きかかったら、セージの声が聞こえて、戻
ってきたのよ。霧の中みたいだったわ。

セージ《それは俺も同じだよ。Sugarの所に帰りたくて、生き返ったんだろうってね。
俺も意識が全くなかった時もあったんだけれど“Sugarが待っているから帰らなくちゃ
ぁ”って思ったんだよ。

何度か、真っ暗な所に戻ったり、時々薄暗い中からターナー先輩たちの声が、聞こえたりを繰り返して、どこかで“寒いから早くSugarの所に帰ろう！”って思ったんだ。

ハッキリ気が付いたら、Sugarが側に居て病院で寝ていたんだよね。それでも体が重くて動かなくて、ぼんやりしていたけれど、何で俺は此処にいるんだろうって思ったんだよね。

これだけ、夫婦で死に損なったら、きっと悪運は使い切ったんじゃぁないかと思ったよ。後は“あんまり物事良い結果など出さない方が、良いんじゃぁないか”って思ったね。

でも勝手に思いついた事やったら、自分では不思議なくらい、結果が良く出てしまって、Sugarが俺にとってラッキーアイテムなんだろうね。
でも俺が想うラッキーは、Sugarが元気で楽しく、何時も俺の側に居てくれることだか
らね。神様が勘違いしたのか、それとも試練を与えて、俺の力を試したのかもしれないのかね。嫌になって別れてしまうかどうか試して居たりしてね。

爺さんのスパルタ教育と、Sugarの事以外、全く俺は嫌な思いってしていないで、暢気にやってきたからね。

MrsSugar《私は年々、加齢によりの症状が出てくるかもだけれど、気持ちだけは何故か歳取った気はしないのよね。だから、セージの申し込みOKしちゃったけれど。あれはタイミングが良かったわね。あの時でなかったら、私はOK何て言わなかっわ。

ふとその気になったのよ。その後もセージが看護ばかりで、嫌になっても不思議はないと思うわ。だって最初の時は、まだ１９歳だったでしょう？

セージ《N'oublie jamais que je t'aime.Sucre Nous ne partirons pas avant de mourir.
J’ai entendu dire que les cygnes seront avec la même personne pour le reste de leur vie, mais nous sommes les mêmes.

MrsSugar《Sage, tu es un si gentil mari que c’est trop pour moi.Il m’a toujours dit qu’il est gentil et sincère et qu’il a un amour merveilleux.

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何事もなく新しい年を迎えられた事に、２人とも感動した新年です。シェルター内での暮らしも、安全で健康でいられれば、悪くは有りません。

何度か死を見つめ合ってしまったので、猶更そう思います。ですから、教授の指示通りに暮らす事には、何の不満も有りません。ただ贅沢を言えば、自然の草木のある、外の世界で暮らせたら、最高にポッシュな暮らしになるだろうと思うだけです。

大災害に遭ってしまったら、困りますが、四季が移り変わり、雨が降ったり、太陽の光を浴びたり風を感じたりは、とても贅沢な暮らしだと思うのです。

サナトリウム主体の病院ですから、環境や気候に関しては、程ほど良い条件の所に国作りをした、リヴェール教授達に感謝です。ライフスタイルさえ変えれば、何時か終息はすることでしょうが、“我慢したりルールが守れない人が、居なくなることがないのが残念だね”と話したのです。
                      
　　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑