暇なのでパン焼きにCafeへ

今は何時でも移動できる準備完了で、暇なので最後にパンでも焼こうかと、MrsSugaとセージ君はCafeに出てきました。
何ともう移動したかと思っていたセルフィーユ君が、下準備中で出てきていました。

やはり順番待ちだそうで、今日あたりMrsSugar達が来るのでは無いかと思ったそうで、出てきていました。
なので、MrsSugarは細かい作業をするだけで、本当に久しぶりにエプロンをして、セージ君とセルフィーユ君でパン作りです。
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MrsSugar《セルフィーユ達も順番待ちなの？何時頃って連絡が有ったの？うちは２～３日内だって言われて居るんだけれどね。

セージ《 向こうに言ったら、待機室みたいなところで数日過ごしてから、中に入れるそうだよ。家の物は身の回りの物以外はもう送り出すばかりだよ。

セルフィーユ《俺の所も、今日明日のはずなんだよ。待機部屋が２～３人しか入れないから、ジャンはもう先に出て行ったよ。

俺とシャノとルナルが一緒に出て行くんだ。で、シャノが今日あたりSugarさん達がCafeとお別れに来るんじゃぁ無いかって言うからね。

来てみたら、残り材料だけで焼けるだけパン焼きしようと思ってさ。此処は俺も短いけれど、思い出深い所だからね。

セージ《Cafeにとって良い時期に君は現れたんだよ。でフリーの状態なら、アルバイト頼んだら！ってね。
もう皆が長時間労働は、疲れる体力になって来ていたんだよ。後は年々少しずつ体力など落ちるだろうからね。なるべく現状維持かな。

セルフィーユ《俺が此処に来た時は、2017年の4月で確かセージ君がSugarさんと付き合い始めて、間もなく式は挙げなかったけれど、帰国して書類上結婚した時じゃぁなかったかな？シャノも最近疲れやすくなったよ。

でも口は疲れないみたいでさ！むしろ体の動きが悪くなった分、エネルギーは口に回ってしまうようだよ。目も悪くなったと言うけれど、人のミスは見逃さないしね。

セージ《Ahahaha、、、。だから、シャノなんじゃぁないか！あれっ！そうだったかい。よく覚えているなぁ。俺まだ大学生だったんだよね。結構勉強とか研修とか忙しい時で、余り店の手伝いが出来なかったんだよね。

セルフィーユ《そうそう、それでパン焼きとスコーンとビスケットだけだけ
れど、少し自分達用に焼いていたのが、売れ始めていた時で、ちょっとだけ手伝う事にしたのが、居心地よくてそのまま此処でアルバイに収まってしまったんだよ。

セージ《俺が此処の大学受けようと思った時と、あまり変わらないね。セルフィーユが来た時は、もう最初の店を改造した後だね。

最初の店は此処では無くて小さな家と庭が有って、２階にSugarは住んでいたんだよ。

そこが、とても居心地よくて、お客さんも一緒に、冬はストーブの周りに集まってね。

MrsSugar《本当に、お客さんはCafeは森に近い一番奥にあったから、ふらっと散歩に出た一人が、小さな看板に気が付いて来た人ばかりだったわね。

此処で知り合ったと言う人が多かったかしらね。私お客さんは放りっぱなしで“用が有ったら声かけて下さい”ってね。

一人の時間楽しみたい人っているでしょ？

セルフィーユ《まだこの国も彼方此方工事したりして、出来上がっては居ないって言う雰囲気だったよね。気が付いたら今になって居たって感じだよ。

丁度Sugarさんが、風邪拗らせて大変だったり、イリス君の元ガールフレンドのトラブルに巻き込まれて怪我したりで、毎年大変だった時で、俺も別にフリーだったから、そのままCafeの仕事から手を引きそこなったんだ。

MrsSugar《そうだったわねぇ。面倒な時に係わってしまったのね。せっかく学校も終わて、何処か大きな店のパテシエ修行しようと思っていた時でしょう？

セルフィーユ《いや、今思えばここに来て俺はラッキーだった結果になったかもだよ。若い時は上ばかり目指して居たけれど、それも又良いかもだけれど、此処を任されるようになって、好きに色々研究しながら、皆の健康も守る物を作る方が、これからの食糧難時代には、生きがいのある仕事になったって思っているんだ。

MrsSugar《そう思ってくれたのなら、良いんですけれどね。

セージ《急激に今の時代になったからね。まさか食糧難とかパンデミックなんて、考えもしなかったよね。

Sugarの看護は、知っている人には“大変だろう？”って言われたけれど、俺は滅茶忙しかったけれど、Sugarが治ってくれるなら...って、側で見る方が大変だと思うよりも、助かって欲しいって気持ちだけだったかな。

体力はまだ１９歳で若かったからね。他の人より勉強する時間は無かったのに、何故か成績などは自分でも不思議な位結果が良かったんだ。

Mmeシャノアール《あっ、やっぱりSugar達来ただろう？まだ移動していない
って聞いたからね。閉店したからこそ、きっと２人で来ると思ったんだよ。
此処の店ではないけれど、Cafeで２人は出逢ったんだからね。

MrsSugar《シャノも待ち時間なのね？鳥インフルエンザでしたっけ？それも万が一って言う事で、コロナもですけれど、インフルが流行っても大変だからのようね。

セージ《インフルエンザも、かなりひどい症状で、重症になったら、死亡する人は少なく無いそうだからね。

鳥だから関係ないとは言い切れないから、色々と国内移動であっても、神経は使うんだろうね。自分達もだけれど、此処は特別患者ばかりだからね。

セルフィーユ《そうだよ。移動してから、落ち着いたら、患者用のパンと焼き菓子はCafeで週何回か提供してくれって言われているんだよ。

医療スタッフの話から、時々は患者にも食べさせてあげたいってね。だから早い目に行こうかとは思っていたんだけれどね。

俺も気持ち的には、此処に愛着があるんだよね。

Mmeシャノアール《仕方が無いよ。私達だって、本心を言えば、大気汚染だろうが、ウィルスだろうが、もう年齢がここまで来たら、以前のままの此処の外の家で気ままに暮らしたいと思うんだよね。十二分に気を付けるからさ。

MrsSugar《でも、だから一時年代で分かれて、新しシェルターに移動した事が有ったでしょう？
３ヶ月位別々に暮らしたじゃぁ無い？でもその結果は、老若男女混ざって暮らす方が、メンタルが全然違うと解って、取りやめになったのよね。

何故か若い人ばかりになると、活気が無くなったそうなのが面白いわね。若々しくなるのかと思ったんだけれど...

セルフィーユ《そうそう、あの煩いジャンまで、最初は“煩いシャノが居なくて、伸び伸びと出来るよ”って言っていたのに、無口になってきてね。

セージ君なんて、表情が全然違ってたよね。話しかけると、何時もみたいに穏やかで明るく話すけれど...一人で居る時は、別人みたいな雰囲気だと思った事があったよ。

セージ《あの時は最悪だったよ。何時も睡眠不足で、超不調って言う感じでね。
でも、その前に色々辛い経験もしたから、それよりも永久にでは無いから、我慢しようって思ってね。

どうしても辛い時は、逢いに行っても良いって言われたけれど、逢ってしまったら、もっと辛くなりそうで...。俺ってだらしなくて、女々しい奴だって判ったんだ。

Mmeシャノアール《セージの唯一アキレス腱だからね。まったくSugarもこんなに愛されてしまうのは、幸せかもしれないけれど、重い荷物背負って暮らしているんだよね。

ま、セージはそれを理解しているようだけれど...以前よりも、離れて居る時間も増えて来たようだしね。その分皆が居ても、逢えばひっついて居るんだよね。

多分アタシたちは、今日か明日彼方に行くから、Sugar達はその後だろうね。

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それから、暫くお茶を飲んだり、焼き立てパンを食べたりして、お喋りを楽しんで、暫くは逢えないねと言い合って店を閉じて、運んでもらうものを、コンテナに積み込んで別れたのです。

                      　　　　　　 Storyteller@Sugar