ビスケットが焼けるまで...

今日はせっかく充実した調理器具付キッチンになったので、ハーブビスケットを焼くことにしました。甘い物は今一つなのですが、少しの甘みと少しソルティな味もする、ミックスハーブ入りビスケットを焼く事にしました。

微妙な味加減なのですが、これが意外と美味しくて、やはりあまり甘いものは好みでは無いセージ君ですが、気に入っているのです。

元々ずっと以前、Cafeにアルバイトに来る様になった時に、お茶とお喋りの時に摘まんでいたのです。初めて食べる時は、マナーとして“１枚くらいは食べなくては”と付き合いで食べたのですが、カリッっとした食感に気が付いたら数枚食べてしまったのです。

ですから、今日はセージ君は見ているだけでMrsSugarにお任せです。待っている間には少し掃除したりもしましたが、ベンチに座ってお喋りです。
以前ほどずっと触れている訳では有りませんが、休みの日はMrsSugarの側にはなるべく居たいセージ君です。

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Mrs Sugar《今日は少し多い目に作ったわ。シリカゲイル入れて、瓶に入れて置けばかなり持つと思うわ。一気に作った方が節電にもなりますしね。

Cafeみたいに、ストーブの上で焼く方が美味しいんですけれどね。薪で調理すると何でもおいしく感じるのは不思議よね？

セージ《薪ストーブから出る輻射熱によって全体が温められて、扉が閉まっているので、ストーブ内全体で加熱されていからだよ。

食材均一に少しずつ熱が加えられて、ゆっくりと時間をかけて調理することができるだろう？それって、旨味を最大限に引き出すには、高温になりすぎないように、じっくりと加熱していくからだそうだよ。

Mrs Sugar《セージの育った家は今でも薪の暖炉とか、キッチンに調理用のストーブがあるでしょう？コックさんも居たわよね。家では何もしなくて良かったのに、主な事は何でも出来るのが不思議だわ。

セージ《声聞こえるから、俺バスルームを少し掃除しておくよ。水回りは綺麗にしておかないとね。

Mrs Sugar《そうだけれど、ゆっくり座っていれば良いのに！本当にマメなんだから汚れて居ないでしょう？結構使う度に掃除してしまうから...。

シャワー辺りもお湯で洗ってしまうから、綺麗でしょう。

セージ《うん、ちょっとドァのサッシ廻りを掃除しておくよ。直ぐに終わるよ。話しながら出来るしね。俺が大概の事が出来るのは、寮で暮らしていたからかもね。

クリーニングとか頼めばやってくれる人が居るから、何もしない奴もいるけれど、俺は家のメイド達が優秀だったから、小さい時は仕事やっているの見ていたし、自分でやった方が好み通りだからね。

結果やっておいて良かっただろう？此処でもクリーニングを頼んでいる人も多いけれど大物以外は自分でやれば良いじゃない？

う～ん、良い匂いがしてきたなぁ。食べごろになったら、コーヒー淹れて飲もうよね♪

Mrs Sugar《時にはこういう過ごし方も良いじゃぁ無い？終わったら、セージは筋トレでもするのかしら？私もストレッチを少しやろうかしら？もう直ぐ太陽の光も入って来るから、シャワー浴びてから、日光浴も気持ちが良いかもね。

外は寒くても太陽の光は、真冬とは違うわ。卵の殻もあるから、パック用に水に浸けておきましょうっと！

Mrs Sugar《セージも卵殻膜のパックしたら？男性もお肌が衰えるのよ。まだ若いとは言え、もうボチボチ始めた方が良いんじゃぁないの？

結構日に焼けているから、将来シミになって浮き出てくるのよ。私もそれが良く分かって居たら、シッカリ日焼け対策をして、テニスやっていたわ。

暑くて鬱陶しいから、顔が真っ白になるくらい、日焼け止めを塗り直している人も居たんですけれどね。私は香料の匂いが嫌なのでしなかったのよ。

ですから、今背中とか腕も手もシミが出てきたわ。セージもそうなってしまったら、モテなくなるわよ。歳を取っても綺麗な高齢者にならないと、女性はやはり見た目に魅かれるでしょうし、どうせなら若い人が良いでしょう？

私みたいに若さをもらって、元気になれるわよ。

セージ《ちょっとSugar何言っているんだい。誰の話しているのかな？綺麗な高齢者になって、モテるとか、若い女性だとか...。俺の話しているのかな？

Mrs Sugar《そうよ！他所の人の事など言っていないわよ。真面目にセージの将来の事を言っているのよ。
私がいくら元気にしていたって、普通なら先にお迎えが来るでしょう？何歳か判らないけれど、女王陛下やNanみたいにま賢くしっかりした超高齢者ばかりでは無いわ。

特にもう私達戦後生まれた世代は、小さい時から食べ物だって、ジャンキーフード食べて暮らして居るし科学の発達で、新鮮な排気ガスいっぱい吸って育ったのよ。

日本は電化暮らしになるのは、早かったと思うし、便利な運動不足な暮らししていたからね。きっと早くに亡くなる人少なく無いでしょう？芸能人だって７０歳前後から後半に死去って言う人多いじゃぁ無い？

セージ《ねぇSugarそんな事は判らないだろう？科学の発達？医療の発達で９０歳代でも、サポートがあれば凄く元気な人って居るじゃぁないか。
実際卵殻パックするくらいのSugarなのに、マル達よりも少しだけ歳上にしか見えないし、俺との話にもジェネレーションギャップは感じないで話して居られるだろう？　

俺はSugarが居るのに、他の人にモテる必要なんて全くないからね。

Mrs Sugar《今はそう思っているかもですけれど、男性は一人残されると早死にしちゃったり、寂しくて一人ではいられないから、若い女性と再婚する人が多いじゃぁないの？
私も自分が死んじゃった後、セージが寂しそうに暮らしているのは辛いわ。セージは明るく穏やかで、楽しそうにしていて欲しいわ。

セージ《そうなんだ、そう思えるくらいしか俺の事愛して居なかったんだ。俺が反対なら、絶対に焼きもち焼いて、肉体が無くなっても、魂はSugarの側で今みたいにくっ付いていると思うよ。ほら、ポプリさんの彼みたいにね。

どちらが先に死んじゃうかは年齢では解らないしね。今と同じだよ。例えエンタメ系の人であっても、相手に寄っては俺は嫉妬深いからね。寛大な事など言えないね。

Mrs Sugar《ま、今はそう思ってくれているのは、ありがとうだわ。私は今凄く幸せに暮らして居るしね。
そして、時間だ経つにつれて、セージが言うようにセージの事が、大好きになって行くわ。私も自分以外の人をこんなに好きになったのは初めてよ。
Je suis si heureuse de t'avoir rencontré. Pour moi, c'est encore juste comme sic’était un rêve.Je voudrais vivre une vie merveilleuse avec toi.

セージ《Je suis tout séduit par ta beauté.Je me sens seul quand tu n’es pas avec moi. Je t’aime sans mesure.
Qui n’a jamais été jaloux, n’a jamais été amoureux.N'oublie jamais que je t'aime.

Mrs Sugar《ま、先の事は判りませんからね。私きっと我儘な嫌な半ボケのお婆さんになるかもよ。忍耐強いセージもウンザリするくらいにね。認知症になると、性格が変わってしまう場合も多いですしね。

セージ《そうかもしれない。でも俺はちゃんとNanと色々話して覚悟して、結婚したんだからね。Sugarが俺の事が解って、何時もの様に笑ってくれる限りは、他の事は全部俺が看るよ。

焼き餅焼きだから、誰にもSugarは触って欲しくないんだ。我儘言ったとしても、俺に言うなら問題ない。でも他の人に我儘は言わないで欲しい。

我儘言うのは、特別の気持ちだと思うんだ。あぁ、もうこんな事を話せるくらい、俺達は夫婦になれたんだね。感動もんだよ！

Mrs Sugar《セージは面倒くさい奴だ！って思わないの？皆結構結婚している人はそう言うじゃぁ無い？
女性もだけれど、旦那様の事嘆いている話題で、盛り上がってるわ。Cafeも前には見かけなかった、女性グループとかも来る時があるのよ。きっと南に居た人達ね。少ないですけれどね。
男性は奥さんは口煩くて、怖いんだ！って話が多いのかしらね・笑　結婚する前のLove加減はどうしたのかしら？って思うような会話よ。

セージ《でも一緒に居るなら、愛しているんだよ。女として、観られなくなったら別れているだろうからね。怖いって言うのは、愛が無くなるのが怖いんだろうよ。

俺は最近Sugarが忘れる事も多いけれど、愛してくれているのに、不安は感じなくなったよ。言い忘れても、そっと体に触れてくれるからね。物凄く幸せ気分になれるんだ。
それでもまだSugarは俺が一人になったら、誰かと再婚したり付き合ったりするって思うの？Mumに何か言われたの？　本気で俺が誰かと再婚したりした方がSugarは幸せに思うのかい？

Mrs Sugar《本当はきっとそうなったら、嫌だなぁって思うかもしれないわ。だって、本当に大好きになってしまったんですもの。
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今日はかなりの量のビスケットを焼いて、冷えてパリッとしたら、瓶に詰めて食糧庫に仕舞いました。とても良い香りです。コーヒを入れて、ちょっと時間外ですが、お茶の時間に一つまみです。
セージ君もやっぱり、お茶の国の出身者で、お茶の時間は大好きです。特にMrsSugarとのお茶の時間は初めて出逢った時から、彼の心を虜にした時間です。
                     

　　　　　　　　　　　　 Storyteller@Sugar