新しいメインカントリーは、以前のようにきっちり町や病院内などが、南と北に分かれては居なくて、職場内の病棟や研究所内で人の移動もありました。
以前はきっちり分かれていたのですが、北ブロックに南ブロックの人が移動してきました。そこで、Cafe（サンドイッチ・マフィン・ビスケット）とMmeシャノアールの店は軽食（シナモンパン・クイニーアマン・カヌレ等）と売り物を分けて販売しようと等の相談です。
若い層のお客さんは、休憩時間にはソフトドリンクやアイスクリームなどおやつっぽく、お腹にも溜まる物がお気に入りな様です。作るのはCafeで、セルフィーユが焼くのですが...。彼の本職は一応パテシエが本職です。
パンは実家がパン工房の娘のMrs.ローリーが流石の腕前です。
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セルフィーユ《だから、先にシャノの所の物を作るから、出来上がる頃にジャンかルナルが、手伝いに来てセロファン紙に包んで、持ち帰ってくれよ。Cafeの分はその後に焼くからさ。
ジャンテイ《解ったよ。じゃぁ時間を決めて、誰かが取りにいくからな。午後に無くなったら、最後の方に焼き足してくれるのか？
セルフィーユ《いや、今からは省エネで、午前中に一気に焼き終わるようにするよ。焼き終わった後の熱では、俺達のランチ用と持ち帰り用のパンを焼いて終わりだよ。
売れ残りは無しで、売り切れゴメンだよ。それでちょうど美味い内に食べられる分だけだよ。それ以外はスーパーマーケットのパンを買ってもらうんだね。キャンティンのパンはスーパーのパンだよ。不味くはないだろう？
セルフィーユ《Cafeのパンとは最初から物が違うからね。スーパーのパンもそれほど酷くはない味だよ。どうせ冷凍にして保存だろう？
ジャンテイ《だから、解凍して食べる時に、味が違うんだよなぁ。噛んだ時の感触とかさぁ。
Mmeシャノアール《まったく、ジャンは言う事だけは一丁前に生意気な事言うんだからね。行儀悪く食べるくせに、食い意地が張っているだけに、味はよく判るようだよ。本当にCafeのパンは美味しいんだよ。
昔はど素人のSugarが自分好みのパンを焼いて食べていたのを、気が向くと分けてくれたんだけれどね。ハーブビスケットとかね。
ルナル《ハーブビスケットなど素人とは言えない位美味しいのよね。今は売り物らしく形成されているけれどね。セルフィーユが作って居るんでしょう？
Mmeシャノアール《プロのセルフィーユは立派に仕事として出来て居るんだけれどさ、アタシはSugarの焼いたビスケットが好きなんだよ。
少し焼きすぎギリギリなんだけれど、それが何とも言えないくらい美味しいのさ！なんだろうねぇ。
セルフィーユ《良いよ、気を使ってくれなくても！食べ物はデリケートだからね。シャノと同じに言うお客さんは少なく無いんだよ。Sugarさんも食いしん坊だから、自分が食べる分は気分で作るのが、良いのかもだね。
ジャンテイ《難しいものだよな。料理だって同じ物であっても、作る人に寄って味が違うからなぁ。それぞれの味があるんだよね。
Mmeシャノアール《アンタ、批評ばかりしていないで、たまには作ったらどうなんだい？少しは出来るんだろう？
私は一度も食べた事ないけれど？誰かジャンの作った料理食べた事あるかい？
ルナル《一応有るわよ。シャノが膝関節のオペで入院した時に。進んで一番楽な朝食当番をかってでたわよ。毎朝シリアルとベーコンエッグ、スムージーだったわ。
何時ロボットシェフになっても、問題は無い料理ね。
セルフィーユ《確かに、拙くて食べられない日は無かったよね。俺はランチのサンドイッチ係だったし、
ルナルが夕食だったから、ま、間違いのないポジションだとも言えたよね。シャノだって、何の心配も無く入院暮らしが出来ただろう？
今後シャノの老後の暮らしも、うちは心配ないんじゃぁ無いの。
ジャンテイ《そうそう、足腰弱っても掃除や洗濯くらいは、リハビリで掴まりながらやると良いだろう？それも私服は各自やれば良いから、シャノは自分の服と、タオルとか皆が使う物だけ洗ってくれればね。
セルフィーユ《ルナルが多少サポートしてくれれば良いだけだよ。掃除は箒で掃けば良いし、床掃除こそ四つん這いになって、オイル縫ったりは完全にエクササイズだよ。疲れたら昼寝すればよいしね。
ジャンテイ《セルフィーユ、お前頭良いなぁ～。其処まで考えていたのかい？
Mmeシャノアール《アンタ達、うちの事思ってくれていると思えば良いのか、怒鳴りたくなるような気もしないではないし...。何だか悪賢い将来のプランだねぇ。
でもね、何時の事言っているんだい？自分達だって、その内GFが出来て、結婚して独立して暮らして子供も生まれてってなるんだろう。
ルナルだって、中途半端な年齢で、呑気に暮らしているけれど、アンタも将来の事考えなさいよ。私はナーシングホームに入って、同じ世代の友達作って、楽しく暮らす予定だからね。
此処へ来た時から,Sugarと“色々楽しく遊び暮らそうね”って言っていたんだからね。
ルナル《でもまだまだ、シャノはそこの指定席で、ジャン達を叱り飛ばしたりお客さんの注文受けたり、口さえ元気なら仕事出来るじゃぁ無い。ボケていないしね。喋る仕事ってボケないそうよ。
ナーシングホーム入っても、車いすとかで、通勤できそうよね。Sugarさんはセージ君が居るでしょう？
セルフィーユ《そうそう、セージ君は“Sugarさんの最後まで、自分で介護する”って言っていたからね。
ただ“万が一セージ君を認識出来なくなったら、ホームで預かってもらって、毎日面会に行くか、連れ帰って朝送っていく様にするかも”って言っていたよ。
ジャンテイ《凄いよなぁ～。俺なんて彼より少し歳上だけれど、結婚生活している自分さえ、想像が付かないんだぜ。夢位持っている人が居るって言うのになぁ。
セルフィーユだって、GFが居るのに“結婚するイメージが湧かない”っていっているぜ。仕事に関しては、色々経営学とか勉強もしているみたいだけれどな。で俺も“経営学は勉強しようかなぁ”なぁんちって思ってはいるんだぜ。
この先どんな世の中になるか判らないけれど、俺は何か商売やるだろうしね。
ルナル《確かに、今の世情では今後どうなるのかわからないものねぇ。理想はこの国が存続出来て、此処でずっと暮らせたら良いんだけれどね。
Mmeシャノアール《一応アンタたち世代はまだ先が長いから、考えておかないとだよね。今話していたように商売も巧い事協調して、支え合ってしていくのが良いだろうしね。
お互いの個性を生かせるしね。一応考えていたのか！安心したわよ。私はそれなら、もう思い残す事無く、老後はいい塩梅に旅立てるように願うだけだね。
何時旅立つか判らないから、大事にするんだよ！
セルフィーユ《でもさぁ、今はそう簡単に旅立てないからね。どちらかと言うと本人も呆れる位、高齢化はするけれど、長生きするんだぜ。
気が短いシャノなんて、老後の過ごし方考えておかないと、只TV見て過ごすだけじゃぁ、ストレス溜まるだろう？
ま、ギリギリまで店番して居るかもだけれどね。意地悪婆さんは、最後まで小うるさい事言いながら長生きするんだよ。
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今日はシャノアールの店は誰もいない時間なので、母国語で皆お喋り？今後の経営方針の話等をしたのでした。
Mmeシャノアール一家にとっては幸せな時間でもあるようです。それぞれのファミリーに寄って話題がかなり違いますが、商売屋一家であっても、やたらに金儲け話では無いのが、豊かな暮らし設計なようです。
Storyteller@Sugar
