何の大きな不満も無い様なライモン君ですが、1人で悩んでいることがあるようで、セ
ージ君に話を聞いて欲しい事があるようです。まだサイクルクラブの活動は通常通りに
はなっていないので、出ていてもゆっくり話す雰囲気ではありません。
ライモン君は様子をみていたのですが、なかなかタイミングが合わずにいるので、セージ君に連絡してきたようです。結構のんびり屋に見えますが、案外細やかな神経でもあるライモン君です。ですから悩みと言ってもツボにハマるとくよくよし始めます。
ということは持病のある身なので、宜しくないので時間を作ってCafeが空いているようなので、奥で逢うことになったのです。
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ライモン《セージ悪いね。忙しかったんじゃぁないの?
セージ《忙しいけれどさ、だからって適当にだよ。前にサイクルクラブで逢った時、皆で話していただろう。
まだ暫くターナー先輩とは逢わないと思うんだけれど、指示では暫くは新しいプロジェ
クトをメィンに立ち上げて、長期戦だから合間を見て、自分のやりかけ仕事その他をや
ることになったんだよ。
ライモン《研修に行って何か収穫があったんだね。
セージ《そうみたいだね。何か長期間かけてのようだからね。俺の教室はみな結構小物類をバラバラに開発したりだったんだけれど、それはそれやっても良いらしいんだ
けれどね。で、なんだよ改まって話聞いてくれってさ。
ライモン《あのさ、セージはもう結婚して結構経つだろう?それでもその頃と変わらないくらい、ドキドキしたり、感動したり、って色々な気持ちは変わらないかい?
セージ《なんだなんだ、お前俺より後に結婚したんだよな。それも自分で選んだ好きな人とだろう?倦怠期かぁ?俺だって気分はやっと少し変わってきて、前ほど過剰反応しなくなって、少し余裕が出てきたかな?結婚年数は結構長くなってきたけれどね。
夫婦らしく暮らせるかな?って思える状態になったのには1年かかったし、その後3年く
らいは家庭生活は、もう俺にとっては人生最悪に辛いことばかりだったからな。
ライモン《そうだね、夫婦して大病したり大けがしたり遭ったんだよな。そう聞くと俺の悩みなど、ゴミみたいなものなんだけれどさ。重傷ではないけれど、小さな棘が刺さっていて、ずっと取れないでいるみたいな感じがするんだよね。
セージ《そういうのは馬鹿にならないんじゃぁないのかな。俺の辛かったことは、辛くてももっとシンプルに、大きく辛かったから、その時は辛いとかあんまり感じないでいたぜ。
でも棘が抜けない状態が長く続くストレスは、根が深くなって、ずっと後引くもんだと
思うよ。多分話聞くだけしか出来ないだろうけれど…。
ライモンのそんなシケた顔初めて見たよ。
ライモン《ずっと、自分でも我儘な悩みだって思っていたんだけれど、妻と普段雑談したりは、もともと話が合うから、結構楽しく話して過ごせるんだよ。
でも家へ帰って2人切りになった時に、セージがSugarさん見るときみたいに、例え言
葉に出さなくても、もう愛がいぱいっていう気持ちになれないんだよ。決して嫌いでは
無いんだけれど、ドキドキ胸がときめいたり、ロマンチックな気分になれなくて、でも
それでは失礼だろう!って演技するんだけれど。
セージ《じゃなに、思い切り抱きしめたくなったり、Kissしたりしたくならないのかい?俺は今かなり収まって落ち着いてきたけれど、習慣が違う国のSugarだから、正直しつこいって嫌われたくなくて、ずっとセーブしていたし、今でも気持ちを抑える時があるかな。
でも夫婦らしく見えるって思ったけれどなぁ?あれは演技していると言う事なんだ。それは又辛いね。男はスケベだから、愛情表現やその他はごまかしても、嫌いな相手じゃぁなければ、精神的には割り切らないとッていうのも、寂しいよな。
ライモン《やっぱりセージは解ってくれるかい?話しただけでも、少し気が楽になったよ。ただ、罪深い演技しているような気がするしさ。
セージ《あのさ、彼女には悪いけれど、もともとライモンは本妻以外、後継ぎ用の子供を作るために、愛人がいても問題ない立場でもあったんだろう?
だったら、愛人だと思えば良いんじゃぁないの?っていうのも変か?愛人の方が愛が深
いのかな?妻を愛していても、浮気は別物っていう人もいるって聞くしねぇ。
ただ、俺と同じにって思うのは間違っていると思うぜ。俺自分で俺みたいな奴見たら馬鹿にしていたもの。女に泣かされたりしている奴は女々しくて、くだらないってね。まだ愛が解っていなかったんだ。
本当に人を愛しちゃうって、恐ろしい事だって思うよ。むしろ、ライモンみたいに覚めていて、愛情表現は演技で、まぁ夫婦らしくはしないとだけれどさ。
ライモン《そうかなぁ?割り切って夫婦演じていれば良いって思っても良いなら、気は楽になるだろうね。
セージ《結構良心的なんだなぁ。あんだけ遊んでいたのにさぁ。夜一緒のベッドで寝るのは嫌じゃぁ無いんだろう?
ライモン《まぁベッドの端と端で、くっついてきたら、そっと背中合わせになって寝ているかな。初めの1~2か月はくっついて寝ていたけれどね。今は眠るときくらい、自分の好きに寝たい気はするけれど…それじゃぁ失礼すぎるだろう。
セージ《あのさ、でも我慢というのは何時か出来なくなる時があるだろうから、夫婦でよく話し合ったらよくないか?そういうのって、すごく大事な事だと思うよ。
俺は一緒のベッドでは直ぐに寝ていたけれど、本当にくつろいでくっついて寝られるようになってから愛の質が違ってきて、一緒でないとよく眠れなくなってしまったぜ。
あのくっついて寝るときの、肌のぬくもりが安眠の元なんだよ。心臓の音が聞こえるくらいなのが、ぐっすり眠れるんだよ。医学的にも証明されているそうだよ。奥さんの方はどうなんだい?なんの不満もなさそうなのかい?
ライモン《多分ね。それなりに俺は愛情表現しているしね。でも心が籠っていないって感じているかも...。女って感が良いからね。
だからって、他で浮気しているわけじゃぁないから、そんなものだと納得しているのかもと思ってさ。下手なこと言って気まずく暮らしたくないし…このまま黙っていようかとも思ったんだけれど、息が詰まりそうになってきて、セージに話聞いてもらえたらスーっとするかもと思ってね。ありがと!少し気が楽になったよ。
セージ《微妙だねぇ。そういうのは本当にプライベートな事だし、どうすればよいかは、当人同士しかわからないだろう?俺のSugar病だって、どうしていいか判らない時も有ったんだけれど、心の中に仕舞ってしまわないで“馬鹿にされても良い”と思って、親しい周りには言ってしまったんだ。
みな俺たち夫婦が死ぬかもしれない病気やケガしたの知っていたし、我儘通させてもた。それで、だめなら仕事変われば良いしね。
ただ、俺なら中途半端はしないで、辛い結果になるかもだけれど、出来るだけちゃんと話し合うな。中途半端な方が、精神に悪いよ。
ライモン《そうだよな。お前は結構割り切りが良いっていうか、はっきりしているものな。僕はやっぱり、人にいい顔したいし、自分が傷つきたくないんだよな。
演技しているから、仕切れるほど度胸はないしってね。でもありがとう。考えてみるよ。
あいまいにしているのは、幸せには慣れないものね。本気でSugarさんを愛しているセージはアニメの主人公みたいでカッコ良いよ。
セージ《カッコよくなんてないよ。でも、我慢することも場合によっては、大事だって解ったんだよ。一生ではなくて暫くは我慢して手に入れたものは、何でも一味美味しい結果になるもんだぜ。簡単に手放したくないしね。
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色々話して、ライモン君は来た時とはかなり違った表情になり、帰っていきました。外
から見ていると、わからないけれど、皆いろいろな悩みを持っていたりするものです。
生きているというのは、そういうことなのかもしれませんね。
一つ片づければ、何か一つ生まれ、仕事がうまくいけば家庭の方が不安定になったり。
なんでも、手に入れたいことができたら、計画を立ててコツコツ努力して手に入れて、自分のものにしたら、一生大事にするように厳しく言われて育ったセージ君です。
言われたときは幼くてわからなくても、言われた言葉を覚えているので、その時になったら年齢なりに、こういう事なのだとわかります。
物事基本は同じなので、その場その時の年齢で、応用して納得するようです。
Storyteller@Sugar