今日はいったんバラして片づけたバイクの再組立てです。セージ君に教わりながら、アルフィ君とシムノン君は自分で最初から組み立てです。2人ともこのような作業は好きなので、思い出しながら、考えながらの作業です。
結構ロードバイクのパーツは、迷うところありますが、セージ君はただ見ているだけで、なかなか口は出しません。
工夫しながら、失敗しながら組み立てるのが楽しいからです。そう思う性格だから、この国の工学部教室で仕事するのを選んだのでしょう。
卒業しても、必ずしもこの国で仕事する道を選ぶとは限りません。此処の大学、大学院を出ただけでも、外の世界に出たら、かなり優秀で良い年俸で契約して仕事が出来るでしょう。でも、この国で仕事することを選んだ若者たちは、一味違うようです。
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エルダー《次はライモン、君が組み立てるんだぜ、だから見ておくと良いんだよ。でもまず使う工具を覚えて居るかい?此処に出てきた時以外に、工具窓見たことはないんだろう?道具箱覗いて、思い出すんだね。
ライモン《そうなんだよね。思うだけでなかなか道具箱を使う場面に、出会わないんだよね。毎日報告書読んだり、書類に印を押したり、一応領事でもある事務官達と話し合ったりばかりでね。
大体皆みたいに手が器用に動かないしね。あれも日ごろ年中使っているのと、そうでないのとずいぶん違うだろうね。
シムノン《あれ?これはどっち向きだったっけ?出来ているのを見ているんだけれど、取り付ける順番で、違うんだよな。確か...えーっと?
セージ《まぁ、じっくり思い出してごらんよ。失敗は成功の基だからね。どうしてもの時は教えるからさ。
アルフィ《チクショウ!セージ見て楽しんでいるだろう?でも直ぐにギヴアップも癪だしなぁ。俺は根気は良い方だと思うから、まだ根は上げないよ。出来たら一人で作り上げたいからね。
セージ《あのさ、2人ともネジとか小物部品だけは、その辺に置かないで、何かに入れておかないと、転がって無くしたら探すの大変だよ。組み立てる以前の問題だよ。
後は取り付けてる途中に落として転がってしまって、探すのは大変だぜ。何で此処に?って言うところまで転がって行っているからね。
まるで足でも生えていて、嫌がらせしているんじゃぁ無いかって思う時があるんだよ。
シムノン《一応ドライバーはマグネット付きだろう?だからくっついているんじゃぁないのかい?
アルフィ《残念でした。小さいネジ用はあんまり機能していないみたいだし、ネジも落としやすいんだよ。ノミみたいに跳ねて、何処かに行っちゃうんだよ。
前の時それで、俺は手伝ってもらったけれど、長い間探し回ったからね。何で?って言うところに有ったりするんだよ。
もうすげぇ腹が立つけれど、相手がネジじゃぁな。一人でブツブツ言うだけだよ。
エルダー《セージもさ、昔の教室は大きな古い機器が、教室内に在って、そこのメンテを年中やっていたんだよ。まだ管理人試験が終わったばかりで、手慣れていなくて、綺麗に手入れするから、何か部品を無くす事があったよな。
やっぱり重ねているうちに、どんどん失敗しなくなったよな。
ライモン《そうなんだ。昔のセージは、そんなにメカなど好きとは思わなかったよな。グライダーのライセンスは取りたいって言っていたのは、覚えているよ。
そうそう、まだ年齢が足りないから、講習会だけは受けているって言っていたんだっけね。講習は受けられるけれど、ライセンスは16歳にならないと、取れないって言っていたんだよ。
エルダー《休日の割にはセージは忙しく過ごしていたんだな。夜はパーティなんだろう?週末だけ?
ライモン《いや、毎晩だったんじゃぁ無かったかな?夕食はパーティ会場で取っていたと思うよ。遊び狂っていると言うばかりでなく、大人は色々交友して、何か政治やビジネスやも込み込みなんだろうね。
結婚相手探す若い世代も致し、僕たちティーンは予備軍で、雰囲気やマナーを学ぶ場だったかな?セージがライセンス取った後全く来なくなって、ミントに聞いたら何処かの“大学に行くから猛勉強しているし、長期休みは、大学のある国に行っているわよ”って言っていたんだよ。
僕は遊びもしたけれど、ずっとミントが好きなんだよ。本当に素敵で魅力的なんだ。何度プロポーズしても軽くあしらわれてしまうんだけれどね。
エルダー《なんだよ。女好きで結構遊んでいたんだろう?それでプロポーズしたって、本気にする訳ないんじゃぁないの?
ライモン《遊びは遊びだよ。ミントは本気で結婚したいくらい好きだったんだよ。正式デビューしたら、正式に申し込みたかったんだよ。
セージは講習会受けに行っている歳の時に、GFを紹介したのに、気が向いた相手と数回デートしたら、もう付き合わなくなってさ。
うるさい好みだから、上等なGF紹介したのに、長くて1ヵ月持ったかな?結局5~6人遊んだだけで御終い。いずれゲイになるんじゃぁないか?とか噂していたんだよ。
そんな噂の人がセージに目を付けていたというのを、聞いたからね。綺麗な子だったからね。
セージ《2人とも結構いい線いっているんじゃぁないか?巧くしたら、最後まで一人でできるんじゃぁない?
シムノン《そりゃぁどうも、セージにそういわれたら、弱音は吐きたくないよ。
アルフィ《なんだよ。考えたら年下のセージに、自転車も水泳も習っているなんてな。
セージ《たまたま遊びだけだよ。仕事に関しては、みんなに教えてもらわないとだよ。経験値が年齢なりにだからね。こればかりは、どうすることもできないからね。
シムノン《でも、セージはスキップで早くに大学に入って、入ってからもスキップで今だろう?思っていたよりも出来る子だったんだな。
本当ならまだこれから大学院だろう?
アルフィ《でも入学募集はセージが受験した年までで、その後募集は無くなっていたんだよ。だから、スキップして受験したから、今があるんだよ。
やっぱり大変な時期もあったようだけれど、普通でいたら、此処の大学には入れなかったんだよな。
セージ《最初から、俺はSugarと出会うために生まれた様に思うんだよ。でもなんだかの事情で、同じ年代には生まれられなくてさ。だから早産で生まれたのも、生まれる時期もスキップしなかったら、Sugarとは出逢えなかったよ。
凄い歳の差の文化も違う、遠い国のSugarと結婚するために、生まれたと思うんだ。だから、幼馴染の女の子が思春期になるころには、側に寄られたくなかったんだ。
家でもハグやKissも家族でも異性の家族ではNan以外は最低限だったんだよ。ライモンが何人紹介してくれても、ま、ちょっと経験くらいな気持ちしかなれなかったんだ。一応俺も年頃の男だからね。偶然皆少し歳上だしね。
でもさ、女は色気つくのが早いよね。俺より少し年下でも、凄い積極的に媚びてくるのには驚いたよ。ああ言うの見て俺はしらけちゃったんだよね。どんな高級コスメ使っても、むせかえるような嫌な臭いでさ。
ライモン《でも僕はセージは子供の割には、どの女の子も傷つけないで、旨く使い捨てしたよな。みな女の子から振ったってことで終わらせているんだよ。
でもセージの事悪く言う子は居なかったよ。僕はセージから離れたって解ったよ。
セージ《もういいよ。ライモンは昔の話ばかりするんだからな。結局は何?ミントにまだ未練があるって事が言いたいのか?
無理に決まっているじゃぁないか、あの夫婦は仲が良いし、子供もいるんだからね。
勝手に思うのは勝手だけれど、俺を引き合いに出さないでくれよ。若い時の話でも、もう一時の事なんだからさ。
エルダー《セージがあんまりにもSugarさんの事愛していて、仲が良い夫婦だから、妬ましいんじゃぁないか?
ライモンの方が後から好きな人と結婚した割には、幸せそうに見えないぜ。一緒にいるの見かけても、とりあえず夫婦みたいで、仲は悪くはなさそうだけれど…。
セージは外ではそんなにいちゃついては居ないのに、もううらやましいくらい愛がいっぱいオーラに包まれているからね。
ただ手をつないでいるだけだったり、肩に腕を回しているだけでもね。本当に幸せがいっぱいなんだね。
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ライモン君もMrsSugaがいる場所では、何も言わないけれど、こうしてサイクルクラブで男ばかりの場では、
本当に全てがうらやましく感じてしまうようなのです。
既婚、未婚関係なく同性ばかり集まると、通常は異性の話題が多くなりますが、ゲイに関してはみなさり
げなく、スルーしています。軽蔑や差別はしていませんが、まだ多くの国が霧の中扱いにするのが無難意識
があるようです。
何も悪い事しているわけでもないし、むしろ真面目に愛し合っているカップルが、多いくらいですし、やさしい
人や才能がある人が多いのです。セージ君とMrsSugaみたいに、たまたま好きになってしまった相手が、同性
だっただけで、特別な目で見られるのはどうしてでしょうね。
軽蔑すべきは、男女関係なく、相手を食い物にしている人種ですね。
さて、来週にはアルフィ君たちは完成させるでしょう。そうしたら、いよいよライモン君ですし、Drターナー達も出てくるのではないでしょうか...。
Storyteller@Sugar