今日もDrターナーも教室に出てきて、何やら資料つくりをやっています。他のスタッフも何やら勉強もしているようで珍しく静かです。セージ君はビデオを見ながら、手や指を動かしたりして、お気に入りの自分用ノートに書き込んだりしています。
能動義手と筋電義手と両方考えるつもりで勉強しているので、必要な講義は受講です。
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Drターナー《セージもう結構受講しただろう?どうだい。何とかイケそうな気がしてきたか?
セージ《何とかしなくっちゃぁなんだろう?初歩の初歩は授業で受けたけれど、聞いていてじんわり思い出したりだよ。
エルダー《俺も同じかな。でも体内電気に関しては、チョコチョコ講習受けたりしていたからね。
ちょっと違う分野だったけれど、復習って感じプラス新知識。この数年の間に、色々以前よりも研究が進んでいるからね。
シムノン《医療が一番科学の発達が早いよな。
アルフィ《検査機器とか、年中勉強して操作とか習わないとな。でもさ、物事良い事ばかりでは無いって、思って居ないとね。
アレンに言われているんだ。信じすぎない事。自分の勘も磨いて置く事ってね。
Drターナー《そうだよ。凄い速さでAIなど導入されているけれど、しっかり任せきりにしないで、目視と勘を働かせては大事な事だよ。それとコンピューターの知識が完璧にだな。
突然のアクシデントが起きた時の迅速な対処が出来ないとなんだよな。場合によっては、全くの手動に切り替えないと危険と言う事もあるからな。
現実には、手動式が出来ない医療関係者が増えたからね。
セージ《デジタル化も怖いよね。トラブった時になかなか解決出来る技術者が揃っていないとね。
エルダー《それを可能にするには、実務しながら勉強する時間も持たないとだから、就職先は考えないとだよ。
シムノン《だから、此処は技術者等にとっては、年俸につられて行くと、辛い結果になたりして…。研究費は馬鹿にならないし、忙しさに終われて勉強する時間は無いしね。
運命の人と出会うどころじゃぁないよ。一番出逢いがある年齢が一番時間が無い年齢だからね。
アルフィ《そうなんだよなぁ。タイミングが巧く合えばだけれど、なかなかだよな。デートする時間がどんどん無くなり...。
Drターナー《セージみたいに若い時の方が、チャンスがあるのさ。お前の計画だったら、付き合う時間も無かったよな。
魔女みたいに何でもわかる婆ちゃんのお陰だな。突然の結婚にはたまげたけれどよ。あれがラストチャンスだったんだよ。ちょっとばかし、数年苦労したけれど、今は幸せなんだろう?
セージ《そうだよ。怖いくらいに、穏やかに安定しているよ。あの危機感は何だったんだろうと思うよ。
でも気がついたら、俺も25歳だった。あっという間に以前のターナー先輩の年齢になるよ。あの頃は凄い大人に見えたんだけれどな。
Drターナー《じゃぁ俺がやりたい事解ってくれたか?教授とは話しているんだけれどな。今までの考え方の方向とは、少し変えることになるかもだけれどよぉ。
セージ《うん、でも色々調べたら、各国頭の痛い問題でもあったんだね。先天性欠損症は、ヨーロッパの乳児死亡の主な原因なんだってさ。
ヨーロッパの妊娠 40 人に一人くらいの割合でいるそうなんだ。ライモンみたいなのもね。手足の見えるところばかりではなく内臓もね。
エルダー《そりゃぁ多いよな。で原因も調べた?
セージ《中・低所得国に先天性欠損症の出生率が高いんだって!妊婦の栄養不足や母親の葉酸欠乏症とか…。
Drターナー《まぁ豊かな家でも、両親ともが好き嫌いなくバランスの良い食事や、生活習慣は大事だな。
生体工学などはエルダーの国は積極的に研究しているし、手首の移植にも成功しているんだよ。
セージ《おーい、エルダー君。だってさ...。
エルダー《俺は途中で方向転換したんだからな。当時はこの大学は良い条件が揃っていたんだよ。落ちたら国の大学に行くつもりだったんだ。
でもこれはもう運命なんだよ。だから今皆とこうしているんだし…。予定にない結婚もしたしな。
シムノン《俺もまさかセージ達と此処で出逢って、此処の職員に成るとは思って居なかったしな。運命なんだよ。人生なんてそんなものだよ。
Drターナー《お~ぉ、科学者のひよこたちが運命論者だとはね。まぁ、出来るだけ楽しみながら、支え合ってチームワーク良く、研究開発をやってくれたまえ。
セージ《Ahahaha、、、くれたまえだってさ!何語だろうね。
エルダー《ムフフフ、、、、。時々ターナーは変な言葉使うよな。
シムノン《そうそう、特に教授たちと話してきた後な!違う世界に行って来たみたいだよ。
Drターナー《なんだよ。変か?通じるだろう?俺きっとあっちの世界と、こっちの世界とのバイリンガルなんだよ。
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本当に、30歳代中盤のDrターナーはその上の世代と、20歳代の世界と両方そこそこ理解できるので、時々通訳することがあるのです。
何処の国も今どきの若い世代は、不思議ちゃん的感覚の若者も少なくありません。この国では、皆きちんとした家庭の出身者が多いので、きちんとした言葉使いもちゃんとできますが、教室内など気楽な場所では、ジェネレーションギャップが感じられる時があるのです。
Storyteller@Sugar