新しくなった診療所に呼ばれて行きました。

今日は、皆で相談したい事が有ると、Dr.マリアンヌからMrs.Sugarに連絡が有りました。新シェルターと今までの外のシェルターと完全に隔離して暮らし始めて、１ヶ月以上経ちました。

此処ではまだ１名も発熱者が出ていませんし、更に外の世界で働いている、警備員や、森林管理人さん達も無事で居ます。そこで、今後の事の相談をするのだそうです。

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Dr.マリアンヌ《これでとりあえず、主要メンバーは揃ったわね。それでは、問題点をひとつずつ相談しましょうか？

Mrs.Sugar《あらっ、大事なミーティングのようですけれど、私が参加で良いの？

リヴェール教授《良いんだよ。君は外のシェルターの一般代表者だからね・笑

ルネ理事長《なかなか、皆から率直な意見が聞けないからね。それにMrs.Sugarが、一番の異文化出身で僕達とは違った、知恵も出るのではないかな？

モーリス学部長《そう、色々な習慣の者が意見を出し合った方が、良い知恵が出ると言う物だよ。

クランベリー《そうよ。私とマルとSugarが夫と離れて暮らしたんですしね。そう言う経験をしたものの考えも必要ですし、Sugarならやたらに皆にお喋りする心配がありませんからね。

ルネ理事長《今日は今後どうする事が、一番良いかの相談なんですよ。僕達は案外やることも有るし、年齢なりに、気が長くなっているようだからね。

モーリス学部長《新シェルターの若い連中から、もう一緒に暮らした方が、精神的に落ち着くから、十分すぎるくらいの予防措置は取って、一緒に暮らそうと言って来たんだよ。

そんな事の対策その他を話し合おうと思って、Mrs.Sugarに来てもらったんですよ。既にあなたは、この中の重要な色々もご存じの人ですからね。

でも、仲良しの人達には言って居ないでしょう？

Mrs.Sugar《そう言われると、話す場合も有りますけれど、一応は良い事か悪い事かは、分けていますけれどね。

一応年齢なりに、分別はつくことも有りますしね。でも、私に本格的な予防対策の知恵などは、有りませんわよ。まったくの素人ですからね。とんでもない意
見しか言わないですよ。

Dr.マリアンヌ《それはだいじょうぶよ。医工学の研究者達なんて、とんでもない事ばかり言っているし、研究課題にしているわ。

良いのよ、あなたは媚びる事も無いし、損得や余計なアクセサリーなど、無い人ですからね。第一親族が偶然出来上がって、集まった中の一員ですしね。まったくの他人ではないのよ。

クランベリー《Sugarだって、セージと一緒に暮らしたいでしょう？最初は又独身に戻って、気ままな暮らし楽しんだかもですけれど、ボチボチあんなボケ助だけれど、一緒の方が安心でしょう？
セージは100％以上我慢していると思うわ。

ルネ理事長《今の所、全く感染者は出ていないし、生活用品は全て輸入だからね。鉄道駅脇の倉庫で、滅菌して１ヶ月保存してから、中の倉庫に移しているからね。
今皆が使ているものや、食料品などは、数年前に災害用保存してあるものを使ているんだよ。丁度入れ替えるのに良いんだよ。

Mrs.Sugar《それは素晴らしいわ！そうそう、私来る前にネットで見ましたけれど、何処の国も守らない人も居るけれど、マスク着用とか、消毒手洗いを、きちんとやっている所は、拡散は減ってきているようですね。

空調が問題なのですって！意外と盲点で空調の消毒まで、チェックしな飼ったり、気が付かなかったりですって！

リヴェール教授《そうですよ。此処はねシェルターだから、空調だけは神経質なくらい、チェックしたりしているんだよ。

シェルターの弱点だからね。そう言えば、もうドイツや北欧辺りは、急激に気温が下がってきたそうだよ。此処もそうなるだろうね。

ルネ理事長《森林にも感染の心配は今の所内みたいだしね。国境を越えて感染した生物などが入り込んで来なければ、問題は無いんじゃぁないですか？

今夏は、かなり消毒しまくったから、虫などが居なくなって、鳥も出ていったものが居ても、入って来るものは少ないんじゃぁないかな？

Mrs.Sugar《ウィルスのニュース見たついでに他も視ましたら、コンピューターのウィルスも活躍しているって書いてあったわ。
某国の有名な、サイバーグループの犯行じゃあないかって言う、新しいウィルスがですって！

リヴェール教授《そうなんだよ、こんな時期になぁ、此処はもう大事な情報に関するようなことは、ややこしい事考えずに、手書きやタイプライターの書類ににして、倉庫内に保存だからね。

病院も、サナトリウムと言う事にして、今は特殊なヴァーチャルプライベートネットワークを使って、トーマスや、ターナー達は交代で、協定国の感染症ではない患者の、遠隔治療やオペのサポートをしているんだよ。

此処には優秀なセキュリティエンジニアも居るからね。無資格の者もかなりのベテランだよ。サポートではセージやエルダー君もライセンスは持っているしな！

ルネ理事長《此処での失っては困る財産は、人材だからね。ほとんどの者が、専門として今仕事をしている以外に少なくても、3つや4つライセンスを持って居る者ばかりなんだよ。

Dr.マリアンヌ《国民は少なく、仕事は上手くローテーションを回せば、大騒ぎしなくても、出来る仕事が色々あるから、ぜいたくしなければ暮らしに困る事は無いと思うわ。

ですから、こんな辺鄙な、森林の中にある小さな国だけれど、多分困る事無く、成り立っているのよ。
ほら、大体医療関係とアーティストのカレッジがあれば、結構健康に生きていけるのじゃぁないかしら？

モーリス学部長《それでは、適当な時機を見て、新シェルターのシャッターは開けましょうか！何事か有れば即都合の良い方に移動しましょう。

あっ、それから、教授は今此処以外に、丁度良い島を手に入れるつもりでいますからね。ま、寒い方の位置になるでしょうけれど！

地質学者の人などに調査してもらっているのですよ。

クランベリー《それこそ地球に暮らす最後の砦なのね？良い所が見つかったら、これから生まれたりする子供も、自然の中で暮らせたら良いわね。

今回の感染症で、もっと大気汚染その他にも目が行くと良いんですけれどね。皆自分が出来る事なんて、些細な事だから、やっても、たいして役に立たないって思いがちなのよ。

実際は逆なのよね。小さな事からコツコツとよ。一から始まっているって、気が付くと大きなものになるのにね。

さてさて、それでは、その内又夫婦で暮らせるのね。じゃぁ、Sugarそう言う事で、又セージの事宜しくね。

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気楽に話しましたけれど、気張り過ぎずに感染症管理や、健康な体つくりを、日常的な事としてやって、皆が元気で健康でないと、自分も一人だけでは、良い思いは出来ないと言う事を再確認です。

若い人も、高齢者も一緒に暮らす事で、精神が安定するのだと言う事に意見がまとまったようです。何が有るか判りませんが、皆恨みっこなしで運命共同体になろうと言う事になったのです。

此処まで話されたのですから、その内セージも部屋は狭い目になりましたが、又一緒に夫婦らしく暮らせるようです。部屋の狭さは、彼は全然気にならないようで、むしろ喜ぶかもしれません。

この国だけかもしれませんが、明るい気分になってきました。愛する人が居るって、とても幸せですが、気に掛ける人が居ると言う束縛は出来るものですね。それも嬉しい束縛ですね。

余程でない限り子供は別にして、後は臨機応変に、やっていきたいと言う事になったのだそうです。長期戦になりそうなので、皆で相談しながら上手に自粛です。

　　　　　　　　　　　　　 storyteller🐑