休日も軽いエクササイズ

休息日なので、ゆっくり起きだして、日差しを感じる頃に、セージ君は軽くエクササイズを始めました。

今年は天候が不安定で、以前のような定期的に程よく雨が降ったり、晴れたりはしないで、雨は少ない目ですが、曇りの日が多い様な感じです。
それでも、もう真冬の気温では無いので、冷え込まない日は、セージ君は裸です。

MrsSugarは見ていて、羨ましい位に柔軟な体なのです。真似して一緒にやる時も有りますが、今日は軽くやって終わらせましたが、セージ君はまだまだ軽くと言っても、物足りませんから、3倍以上はやるようです。　　　　

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MrsSugar《《その逆立ちは、本当にやった後は気持ちが良いわね。私は支えて貰わないと不安定ですけれど、腕に力が無いのよね。

子供の時から、懸垂って出来なかったわ。逆上がりは出来たけれど、それでも鉄棒は苦手だったわ。あとから猿手だから、仕方がないってわかったけれど...

セージ《なんで猿手って言うんだろうね。猿の手ってそう言う曲がった腕しているのかな？別に痛くも何ともないんだから、放っておいて良いって言うんだろう？

MrsSugar《そうなのよ。どうしても見た目が嫌なら外科手術ですって！踊りとか、体操の選手は直す人も居る様よ。一人だけ腕の向きが、違ってしまいますからね。

セージ《人の体は面白いよね。色々居てさぁ。肌の色も、髪の色も色々居て当
たり前だと思っていたけれど、確かに日本は黒い髪の人ばかりだったものね。
白髪も居なかったよね。Sugarは綺麗なシルバーグレーになったけれど...。
皆染めているって解ったよ。ツアーの最初は変な気がしたよ。

MrsSugar《そうでしょう？昔私も何年ぶりかで帰国した時は、なんだか変だったものね。海外は色々な言語が聞こえて、普通ですものね。

此処の国でも、皆家に帰ると、母国語で話して居るみたいですものね。シャノの店など、フランス系の人ばかりになると、早口のフランス語で話し出すのよ。知っていた？

セージ《知っていたよ。間違いでもないだろう？何か変だった？

MrsSugar《初めての時はびっくりしたわ。それも意外と映画みたいに早口ですしね。でも解ったのよ。皆私が居ると、英語でもなんでもゆっくり話してくれていたってね。

最初に“Bienvenue. Je m’appelle Sugar”なんて、お客さんに言っちゃから、少しは話せると思ったのか、皆ゆっくり話してくれたんだけれど、ほんの少しだけしか判らないから、シャノが大笑いして、説明してくれたのよ。

セージ《良いんじゃぁ無いの。色々話せた方が楽しいだろう？まずは聞き取れるかからだからね。

MrsSugar《もしセージが、皆がフランス語で話して居るところに行ったらどうするの？

セージ《俺もフランス語で話すよ。一応この国は公用語は英語とフランス語だ
し、ドイツ語も結構使われるからね。スイスから来た人も多いだろう。

スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の公用語は4か国語な
んだよ。でもね。スイスのドイツ語やフランス語など、本国の言葉とは少し違う
んだよ。方言みたいにね。でも此処の国はスイス大学と親交が深いから、フラ
ンス人って言っちゃうけれど、スイス人が結構いるんだよ。

MrsSugar《あぁ、それはわかるわ、私昔海外で暮らした時は、東南アジアの英語は元ＵＫ領だった国だから、クィーンズイングリッシュなんですけれど、シングリッシュって言ってローカルの人は訛りのある英語だったわ。

その後アメリカに行ったら、私ほとんど判らなくって...カナダの方がまだ英語が聞き取れたわ。そういえば腹式呼吸って英語でなんて言うの？

セージ《I breathe from the abdomen.だよ。何で？

MrsSugar《だって、普通の呼吸とは違うでしょう？でもトレーニングとかの時は
女性はわざわざ、腹式呼吸するじゃぁない？

普通は簡単に don't hold your breath.とかって言うけれど、そう言えば女性は腹式呼吸してって言われる場合も有るんじゃぁ無いの？って思ったの。

セージ《そうか、あまり気にしたことなかったなぁ。女性は胸式呼吸で呼吸する
んだっけね。水泳のコーチにヨガならった時、習慣的に健康には、逆式腹呼吸
が一番良いって言われたけれどね。

MrsSugar《セージは偉いわね。一人でもコツコツトレーニングしているなんて、自己管理がきちんとできるなんて！偉いわね。

毎年初めの年間スケジュールも、私からかうけれど、全部やるって言うのでなくて、その中のから出来るだけ実行って思うのが、幾つかは実現させられるコツなのね。

私はそう言うのは、結構気分屋で、そうだ！って思いついた時に、可能な事の中から好きな事を、気分でやるって言ういい加減さよ。でも、その方がなぜか巧く行くのよね。

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セージ君もMrsSugarはちょっと気まぐれなのは、気が付いて居ました。だからと言って、無責任とは違うようで、かなりあっさりした性格なのが、面白くて彼の好みです。結構野次馬なのも、一緒に楽しめます。

もう少し甘えてきて欲しいと思うのですが、そのくらい思う方が、自分には合って居るように思います。そんな時は時々、思い出したくは無いのに、過去の女性関係の事を思い出す時があります。
付き合いは始まっても、ガールフレンドになる事はなかった女の子達が居たなぁくらいです。

ライモン君の知り合いの若いレディ達でしたから、見た目や身分なども申し分ない子達でしたが、話題が乏しくて2～3回デートすると、女の子たちの方から、積極的になってきて、そうなるとやたらにベタベタくっついてくるので、辟易としてしまうの繰り返しでした。

ですから約１年間で、５人くらいとっかえひっかえ付き合いましたが、深い関係に進むと、もう初めに“そうなったら１回限で別れて欲しい”と予防線を張って置いた通りに、別れてしまうのでした。女性から別れると言った形にしたかったのです。

誰一人本気で付き合う気には、なっていた訳ではないので、相手が誘ってくると一応その場の雰囲気で、まぁちょっとくらいなら良いかだけで、次は無しです。

セージ君もまだとても若かったので、異性には少し興味も有りましたしね。もう一つは、15歳になったばかりの夏休みに、出逢った初めての相手が、何もかもが上等なレディだったので、比較してしまったのでしょうね。
家族での休暇は例年通りバハマで始めての経験をしたのです。相手はパーティで見かけたことがある、結構な身分の人の奥さんだったのです。
グライダーの講習会の帰り道に、彼女のセカンドハウス前で出会い、ベランダでのお茶を誘われ、外なので時間も有ったので応じました。

それ以来、週末以外毎日午後数時間、その女性の時間つぶしの、ちょっとしたTOYBOYになったのです。上品で美しい中年の魅力的な人でした。

絶対に2人だけの秘密と言う事で、女性との付き合い方を徹底的に、教えられました。
ま、地位ある人の妻ですから彼女には、セージ君がトラブルの元にはならない少年だと確信したのでしょう。セージ君も、誰にも知られたくはない出来事です。

そのレディとはひと夏の付き合いと言う約束でした。相手の人はすでにセージ君の事を、パーティで目を付けていたのでしょう。

セージ君は、凄く若くて、綺麗な男の子でしたからね。安全な相手だと判断して、絶対に誰にも言わないのが判っていたのでしょう。

まるで映画を観ているような記憶です。セージ君はその後まさかの、凄い年の差結婚をするとは思っても居ませんでしたが、バツイチのMrsSugarと結婚するために、通るべき道だったような気がしたのです。

                                     storyteller@Sugar