教室の仕事始めは２人で留守番です

今日から皆仕事を始める日です。此処の国ではクリスマス過ぎから２月まで、冬休みですし、夏も７月終わり頃から９月まで夏休みです。
それ以外は有給休暇以外休みは有りません。今日は朝は皆居ましたが、バラバラに各自自分お用事で出て行きました。留守番を引き受けたのは、エルダー君とモリアーティさんです。

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モリアーティ《よぉ、エルダーも今日は当番かい？一応今日は2023年初日だからな。図書館へ行った奴や、アルフィは検査室でミーティングだそうだね。

エルダー《あぁ、今年は本当に引っ越したばかりだし、皆シッカリ冬休み取ったからね。今の話では、もうこの教室辺りは、ずっとこのまんま使うって言うはずだからね。只少し狭いよなぁ。落ち着くんだけれどさ。

モリアーティ《以前よりも機器が増えただろう？コンパクトに新しく入れ替えたけれど、皆の仕事内容は増えたからなぁ。それだけと言う専門だけではなく、やりたい事の研究は合間を見てやる事になったからね。

エルダーは何が専門なんだい？　君は器用に結構セージのサポートをやっているようだけれど？

エルダー《俺はエネルギー関係の研究する予定なんだけれど、此処のセキュリティエンジニアの資格も持っているし、ロボットや、医用生体工学の人工臓器など勉強したんだよ。本当は全く違う事やろうと思って、入学したんだけれどね。

セージと仲良くなったら、途中で専門学部を変更して、大学院出たら此処に留まろうと
思ってね。

モリアーティ《エルダーはかなり優秀な学生だから、ヘリオットのメディカルシステム工学生体医用システム工学教室に移動かと思っていたよ。
ヘリオットが欲しいって言っていたからね。俺もあそこに移動予定されていたらしいけれど、自分のやりたい研究もしたいので、小さい教室だし、忙しい時は手伝う事も有るかもって言われたけれど、此処を希望したんだよ。

エルダー《俺は途中で方向転換した時に、細かい仕事が多いけれど、ターナー教室で仕事する事になったと言うかしたんだよ。代わりにと言うか、管理人資格とセキュリティエンジニアの資格も成り行きで、取ったけれど結果OKだったね。

セージがまだ学生で忙しい時に、忙しいついでに資格取ると言うので、何となく俺もノリで取ったよ。少しでも若い時に資格取っておく方が楽だからね。
後は何年かに一度更新試験を受けるんだよな。

モリアーティ《セージが若いのに、随分堅実な資格を持って居たりするんだよな。あいつは本当は、何を一番やりたかったんだい？
最初から医用工学科に入ったなんて、一番勉強する科目が多いから、違う所に入って後から変わる奴が多い所だよな。

何処か皆とは雰囲気が違う若いのが居ると思って、観ていたんだよ。学生の時にすでに開発品数点が医療商品化しただろう？

エルダー《スキップして、一番若い大学入学だったし、その後も結構早くに単位を取って大学院へ入ったしね。

管理人資格だったかな？うっかり受講させてしまって、受かったから修了書を出すときに年齢を見たら、まだ年齢に達して居なくて、２０歳になるまでは、仮免許書だったんだよ。経験年数が２０歳になって居ないと足りないと言う理由でね。

モリアーティ《ギリギリ寝る時間しか、なかったんじゃぁ無かったんじゃぁないのかい？それで成績は問題無いと言うのに、中途でドロップアウトする学生が少なく無いのも、有名な大学なんだよな。

エルダー《セージは、全く辛そうに見えたことはなかったぜ。大学の時はアルバイトでCafeの手伝いもしていたんだからね。そこで俺は知り合ったんだよ。

まだ、可愛い少年と言う雰囲気だったよ・笑　実際には、セージの国はスキップして大学へ入るシステムは無いんだけれど、此処の大学と言う事で、特別に２年スキップして受験して、かなり良い評価で入ったんだよ。

未来が解らないけれど、面白い学生と言う事でね。姉のミントさんがアートカレッジに居て、それも歳が離れているから、身元保証にもなって、良かったんじゃぁない？

モリアーティ《今でもセージは面白いキャラクターだよな。早々と１９歳で結婚しちゃったのが居るって聞いたよ。凄い歳の差婚だってね。

誰かは知らなかったけれど、お茶の時間などは話題になったよ。凄い歳の差って言った
ら、当然年上と結婚したんだろうとかね。

年下だったら、本当に相手は子供になっちゃうからな。最近までそれがセージで、相手
がMrsSugarだって知らなかったよ。俺は南の方だったから、休憩や食事はキャンティンにしか行かなかったからね。

寮も南側だったしな。ま、噂は皆好きだけれど、そこまでで皆勉強に忙しいから、その
場限りと言うのが此処は良いよな。

モリアーティ《図書館とジムで見かけた事はあったよ。君もね。よく一緒に居ただろう？最初はエルダーは女かと思ってたんだよ。

十分セージよりも歳上で、凄い美人学生と、これまた凄く若いのに存在感がある、チャ
ーミングな学生が居るから、目立っていたカップルだったんだぜ。

エルダー《以前の俺は、自分でも嫌になるくらい華奢な体だって、気が付いたんだよ。セージとジムで出逢った時に、ロッカーでセージが着替えていて、あいつ着やせする体型でさ。裸見たら、たまげたんだよ。筋肉が凄くて引き締まった体でさ。

その頃はイリスって言う、今は教授の秘書になったのが、何時もセージと一緒で、体が大きく見えるがっし利した奴だったから、そんなにセージの体が凄いって気が付かなかったんだ。

モリアーティ《今でも座っていると、そんなに大きく感じないんだけれど、何時だったか立って並んだら、凄く背が高くて驚いたよ。ちょっと前まで背が伸びてたそうだな。２０歳過ぎても背が伸びる人が居るって言うからね。

ま、可笑しくはないよな。俺より大きいかも知れないな。

モリアーティ《エルダーは今年は何仕事をやるんだい？メデカルバンド？ブレスレットは一段落ついたんだろう？信じられない位の量作ったよな？

アクセサリー工房かと思ったよ。ダイヤとかはめ込んだのもあっただろう？誰があんなのを付けるんだ！って思ったぜ。

金持ちが居るもんだよな。普通のメデカルリストバンドだって、此処のは性能が半端な
いから、かなり良い値段だろう？

エルダー《あぁ、全部レンタルなんだよ。絶対に手首から外れない様になっているんだよ。協定病院ならヨーロッパ中、必要に応じて正常時のデーター、今までの異常数値や病歴やその他が、判るようになっているから、早期治療が出来るんだよ。

ま、アクセサリーのブレスレットになって居るのは、メデカルバンドしていると、体調が悪いと思われては困る人も多いからだそうだよ。

本当に特別な人のみが会員だそうだからね。教授の信用度は驚きだからね。此処の職員自体が、ほぼ全員崇拝しているんじゃぁ無いのかな？

モリアーティ《俺もそう思っているよ。人間的にも素晴らしいからね。此処の職員になりたい人は凄く多いだろうね。なれた者は凄いラッキーだよ。

俺は大学院を此処にしたから、入れた様なものだろうね。エルダーは大学からずっとかい？君なら国に戻たりしても、良い年俸で勤められたんじゃぁないのかい？

エルダー《俺は好きな研究などが出来て、仕事仲間と気持ちよく仕事が出来るのが一番だと思っていたからね。此処は年俸などは、安いんだけれど、ライセンス持っている分の手当てや、研究費その他の条件入れたら、他よりもずっと良いだろう？

良い意味で自信もって仕事して居るから、いやらしい妬みや苛めもなくて、ディスカッ
ションはしても、それっきりで済むしな。

そう言えば今年から、ユニホームも医療関係者が仕事中だけで、後は自由になったんだよな。ヘリオット教室なんて専用スェットにしたんだぜ。
スクールシャツみたいにお揃いだよ・Ahahaha、、、。

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適当に手を動かしたり、エルダー君はコンピューターのスクリーンを見ながら、初めてゆっくりモリアーティさんと話しました。

こうして、雑談や噂話でも話すと、親しさが増すようです。それまではモリアーティさんは少しツンとした感じでしたが、その様な事も無いようです。

Drターナーが居ない時には、安心してフランツさんと共に、教室の責任者代理をしてもらえそうです。馴れたらセージ君やアルフィ君、シムノン君達とも仲良くやっていける
でしょう。今はセージ君、アルフィ君とはあんまり話はしていませんが...。

                                   Storyteller@Sugar