来週早々にターナーチームは研修旅行に出て行きます。何か国の救急外来を行っている提携病院の感染制御エリアの研修です。
そこに行けば、手が付けられないようなオペを、サポートが出来るドクターから遠隔でサポートしながら、治療する現場の見学や、体験研修を受けられるのです。
ちょっと落ち着いた今のうちにと言う計画で、約3ヶ月位行く予定なのです。主に感染制御エリアの研修なので、参考になる事が沢山あるでしょう。
ネットが普及した今だからこその遠隔サポートなのですが....。此処の国では、最先端も必要であれば利用はしますが、出来るだけ昔に戻って触診が出来るドクターや、人の手をかけた看護などが目標です。かならずそう言う診察が必要な時が来るだろうとの考えが、リヴェール教授です。
若い世代にはそれがとても新鮮で、最も最先端にも思える事です。訓練された勘で、かなり正確に予想が立てられ当たると言うのは、アニメの世界の魔法使いや訓練された忍者の様に感じるようです。
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Drターナー《暫く皆と逢えなくなるなぁ。元気に仲良くやっているんだよま、勉強をする時間にしても良いし。今は気が付かないうちに、暮らしも一息ついたと思うけれどそんな時は以外ストレスが溜まったりする時だから、体には気をつけろよ。
アレン《そうそう、アルフィも何か頼まれた時に、俺が居ないからって、無理して引き受けるなよ。他の皆もターナー教室は凄く都合が良い教室なんだよ。
皆若いのにマルチ研究員が多いから、手間のかかるちょっとした仕事など頼むのに都合が良いんだよ。何時もの様にゆとりがあるくらいで、やらないとだぜ。
ライモン《本当に皆働き者だよね。土曜日もchat partyやっていても、手を動かしている事が多いよね。あれも仕事なんでしょ?セージもまさかの勉強家だったのも吃驚したよ。
セージ 《まぁ、仕事って言えば仕事だけれど、無理してやっている訳じゃぁ無いからね。代わりにって言うか、仕事の時でも休憩したりするからね。
やらなくてはいけない事はなるべく早くやるけれど、後はもう自分ペースでだよ。大体俺は後10年くらいの間に、完成させたい物が有るんだよ。その他ラフスケッチして有る物があるし...。急に仕上げたくなったら、他の事はやりたく無くなるんだけれどね。
アルフィ《解るよ。俺は仕事内容は全然違うんだけれど、やっぱり内容によっては好き嫌いがあるからね。今一つのに取り掛かると、ペースが落ちちゃってな。
だから、なるべく好きでは無い物から、仕上げちゃう様にはしているんだけれどね。
シムノン《それが仕事だよなぁ。好きな仕事を選んだからって、全部好きなわけじゃぁないんだよね。そういう時は“俺はこの仕事には、向いて居なかったんじゃぁないかなぁ”て思ったりして...
アレン《そんなのはシムノンばかりじゃぁないよ。でもちょっとしたことで、気分が変わる時があるからよぉ。嫌な作業って苦手なわけだから、初心に戻って勉強し直したり、方法を変えたりする時だと思ってな。
そうしたら、急に調子よく目の前が明るくなったりしたら、好きな仕事に変わるって事があるんだぜ。逃げると辛くなるんだよ。俺は腹を決めて初めて学生の時に戻って、勉強し直しするのも悪くないぜ。
Drターナー《人は良く見えるんだよ。仕事が何時も楽しいなんて言う奴は居ないんじゃぁ無いの?でも、ある時期過ぎたら、覚悟が出来る時がくるさ。
そう言う事もあるから、リヴェール教授は、専門医でいるのは置いておいて、総合医の勉強をするように言うんだろうね。他の事もやると、好きで選んだ専門科も楽しくなってくるってな。
特に俺は外科だからな。一生のうち何人の患者を見送ったかだよぜ。多分助けた人より成功しなかった患者の方が、多いんじゃぁないかな..って思うよ。
セージ 《で、何時行く日になったの?決まったんだろう?
Drターナー《今月中みたいだよ。もう“何時出発しても良い様にしていてくれ”って言われているからな。何だかフライトの都合が色々あるようでな。
好きなコースを適当に飛べるわけではないからな。そう言えばセージのMumと入れ替わりだからな。同じ飛行機で、給油が終わったら行くんだよ。
アレン《何処の国に行くのかは、俺達には選べないからな。受け入れ相手都合で行くからよぉ。一応付いたら検査して、何日か缶詰になってからだからな。
ライモン《僕の国の病院へも来て欲しいですよね。皆凄く勉強になると思いますからね。医寮関係の人達は、本当によく勉強しているし、ハードな仕事ですよね。ゆっくりと暫く眠ったり出来ると良いですよね。
セージ 《代わりにターナー先輩は、何処でも時間が有ると寝ているよね。一番気に入っているのがサイクルクラブの台の上だよね。
体が痛くなりそうなのにさ。当直室のベッドの方が、寝心地がよさそうなのにさ。
Drターナー《俺はデリケートな性格だからよ。院内のベッドだと、落ち着かないんだよ。仮眠だからこそ、中身の濃い眠りをするには、あの棚が快適なんだよ。
って言うか、俺がベッドにしていた棚が、丁度良いからって、サイクルクラブに倉庫から移動したんだぜ。犯人はエルダーだよ。あいつは見た目と違って調子良いからなぁ。黙って居たら、インテリで上品そうに見えるのにな。
アレン《ま、100%と言いたいところだけれど、それはないからな。でもこの国にウィルスちゃんのお持ち帰りは無いと思うよ。それなりに対策取って入国するからね。
Drターナー《そうそう、一応感染しても感染しなくても、それを何とかするプロだからな。感染したらしたで、患者の立場が分かるしな。ヤバかったとしても、記録は残すよ。
セージ 《ヤバかったらって、何?只の重症って事だけでなく、死んじゃうかもって事?怖い事平気な顔して言うんだね。止めてくれよ。
Drターナー《そうだよ。こればかりは判らないからな。感染者が他の状態になって、処置する事の研究だからな。レコーダーは記録用に幾つも持っていくからな。動画用のカメラもな。
アルフィ《あのさ、研修中の動画やレコーダーの結果を、即送ってくるんだね。
アレン《そうだよ。本当はアルフィがこの部屋で、その記録の整理や分析その他出来ると良いんだけれど、幾ら勉強して優秀と言っても、お前ではまだ人生も仕事上も経験値が足りないから研究所の方で、上級検査技師がやるからよぉ。
他の雑用が少し回って来るかもだよ。
Drターナー《知らない患者のオペやその他だったら、何とかこなせるだろうけれど、それでもかなり神経が磨り減る作業になるからな。
最も重要なのは、もし俺とか、他のスタッフが感染しちまったら、その状態の動画を送るから、それを冷静に処理したりしなくちゃぁならないのは、アルフィはまだハートが育っていないからな。
ライモン《な、なんだかすごく怖い話題を、普通の雑談で話していますよね。気のせいか凄くリアルで、目の前の出来事になって来たんですけれど...。
場合に寄っては、Drターナーやアレンさんとかが、目の前で重症になって行く画像を診る事になるんでしょう?
アルフィ《そうだよ。検査室の様子とかも、変な国に行ったらイライラして見たりする場合も、有るんだよね。結局は遠隔サポートのトレーニングも、俺達行かない組もやるんだよね。
セージ 《俺医療関係者にならなくて良かった。そう言うのって、知識がある人が見ると余計に心臓に悪いよね。あぁ、だから医療関係者だからって、身近な者の治療はしないんだ。
Drターナー《ああ、切ったり縫ったりは仕事で、何時もやる事なんだけれどな。だからセージとエルダーのオペやSugarさんの治療は、俺達関わった者は精神的なトレーニングになったんだよ。
皆、治療内容は経験者ばかりだったけれど、倍の人数で交代でオペや治療をやったんだよ。でも凄い勉強になったからセージ達は検体として、貴重な経験が出来て、協力してくれたんだよ。
セージがSugarさんのプール事故の時、“覚悟した方が良い状態なら、家で俺が看る様にさせてくれる?”って言った時にOKしたのも、勉強になったんだよ。考えたらお前まだあの時は居間よりも何歳も若かったのに、凄い覚悟だったよな?愛の力は凄いと思ったよ。
機械に繋いで助かる場合もあるけれど、チューブ外して、素のままで往診だけで診ると言う選択肢もあると言う方法はどうなのかの試験でも有ったんだよ。
本人は意識がないようでも、体感は脳がキャッチしているんだろうな。“人の体は神秘なんですよ”って、リヴェール教授が何時も言うのは、そう言う事なんだよな。
さて、研修著効は暫く逢えないけれどな。急に決まるだろうし、団体行動だから、今日で逢うのは最後かな!じゃぁな。
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今日は一応約3ヶ月位、逢えなくなると言うので、サイクルクラブで集まれる人だけ集まってのお茶のみでした。
何だか凄く寂しい送り出し会のお茶のみですし、話したらとても危険が一杯の海外研修
でもあるようです。行ってみなくては判りませんし、途中で急に予定変更があるかもしれません。ニュースで見たように大地震や、戦争に巻き込まれたりがあるかもです。
セージ君は初めて、自分の命を大人数で救ってくれた時の様子がよく判りましたし、Drターナー達も、セージ君がMrsSugarの看護を申し出た時の、気持ちがごく身近に感た出来事だったと明かしたのです。
Storyteller@Sugar