少し遅れてですが、救命救急士のドクターヘリに乗っているチーム３人も、海外研修
に出て行く事になりました。
今の情勢では、此方の病院へ患者を搬送はしない予定なので、皆自習中で控えて
居たのです。他の人と同じに、勉強する事は幾らでもあるのです。
今日はDrマリアンヌから、緊急時のお産について、色々教わっていたので、留守番薬
のDrトーマスと共に、Cafeガーデンでお茶して休憩です。
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Drマリアンヌ《それでは、予定が決まったら、今のうちが研修時なので、何か所か行ってくると良いわ。こちらで巧く調整するので、暫く行ってくると勉強になるでしょう？
これから、凄く色々変化する事が多いと思うのよ。良い方に変われば良いのですけれど
ま、今のうち勉強させてもらって、対応策も考えないとと思っているのよ。
Drトーマス《それで、此方から出向いて行って、幾つかの国の救命救急をどのように行って居るか、その他を学んできて欲しいのでね。
今の悪い環境の中で、どうすればよいかですね。実際に見て来ないとなのでね。
レナード救命救急士《そうなんですよね。もう搬送中にどうすれば、一番ベストなのか見て来たいですね。やっぱり、Drが同乗してもらいたいし、心強いなのでな！
ジューナ救命救急士レジデント《僕がもう直ぐDrになれるので、院内ではなく救急の方で、往診も出来て、出来る限りの事が出来れば良いと思っていたので...
今日は感染症とか、他にも持病が遭ってでの、お産の時の救急の勉強が出来てよかったですね。
ピエール救命救急士《妊婦さんの時は、助産婦に同行してもらうのですが...時にはそれが無理な時もありますからね。
レナード救命救急士《Drトーマスがオールマイティをやらざるを得ない環境で仕事していたので、色々経験談は役に立つ話が多かったですよ。
Drトーマス《まぁ、本当は専門は風土病の研究だったんですけれどね。妻の父親の考古学の仕事場の専用医療班と言う事で行くと、空いている時間に研究が出来ると思
って、妻と５年くらい行っていたんですよ。
そしたらね、現地には無医村みたいな村と言うか、部落みたいなところが幾つも在ってね。
結局は学芸員た隊員を診るだけでなく、部落の人達も診る事になったら、もう外科も産婦人科も、耳鼻科もと言う感じになってしまってね。
ま、しっかり者の妻に支えられながら、勉強にもなりましたよ。リヴェール教授のおっしゃる通り、検査機器や先端医療機器も無いから、シンプルに主に触診で、手動式のオペとか、まぁ乱暴な話なんだけれどね。
レナード救命救急士《緊急救命士も似たところがありますよ。その場で何とかしなくては...が少なく無いですね。
Drトーマス《ジューナが救急へ廻ってくれたので、かなり助かったんじゃぁないか？よく決心してくれたね。ローソンみたいなドクターに、なりたかったんじゃぁないのかい？
ジューナ救命救急士レジデント《そうなんですけれど、暫く往診などの付き添いをやらしてもらって、凄く穏やかに気楽に話を聞き出すには、かなり多くの事を学んでまるでホームズの様に、推理もしなくてはならないと解ったんです。
それには僕は一旦救命に所属させてもらって！と思ったんですよ。
ピエール救命救急士《きっと良い勉強になると思いますよ。俺は最初は怖かった
んですけれどね。怒鳴り飛ばされながら、覚えて行きました。切羽詰まった現場経験を
すると、もういやおうなしに色々覚えるよ。
レナード救命救急士《色々な機器の名前も覚えないとだし、救急治療の手順も早く覚えられるよ。狭い治療台の上で、場合に寄っては、オペもどきの事をしなくてはならない時もあるからね。
忙しい時は１日に数回の出動もあるからね。今度の研修は、今どんな世情の国に行くか判らないからね。ターナーチームはどうしているでしょうね。
Drマリアンヌ《彼らは技術的には、教える立場になるくらいだと思うけれど、感染者が他の病気、ケガやお産などの対策方法を観に行ったのよ。
悪条件の最前線よりも、普通の難しいオペその他に研究参加が私は有難いと思ってい
るんだけれど、彼らは最も嫌な感染者が、他の病やその他の時の研修を希望したのよ。
チームで行動にしたから、少しは安全なのではないかと思うんですけれどね。感染したら、何処で感染したか解り易いでしょうしね。
Drグレン（システム工学者兼務）《俺もどんな機器を使用しているか見に行きたかったんだけれど、今はこちらが、トーマスが休診の時の代理で、久しぶりに診療と二股勤務だよ。
ジューナ救命救急士《本当に此処の人達って、信じられない位、マルチな人ばかりなんだよね。だから、なにか人出が足りなくなると、直ぐにローテーション組みなおして、穴開ける事はないんだよね。研究所員なんて、医者が沢山居るし、教師免許持ち
も当たり前にいるから、子供の学校の教育も、かなりハイレベルな教育になりますね。
ピエール救命救急士《授業の中に、早くから医学もカリキュラムに組み込みますかね。語学はすでに３カ国語くらいは、まぜこぜで話ているでしょう？
Drマリアンヌ《あらっ、当然早くから、人工呼吸のやり方とか、人の体の機能は殆どわかる様に教えるわ。性教育の第一歩もね。５歳位になったら、もうどの子も男女の体の違いは気が付いて居ますからね。
恥ずかしがる前に初歩の教育はしておかないとだわ。大人と子供の体が違う事も、子供は親が思っているより早熟ですからね。
Drグレン（システム工学者兼務）《この国だって、今後100％安全な国で居られるとは限りませんからね。何かあれば皆でサポートし合うとしても、子供が生き残る場合も有ります。
その時は、シッカリと自分の身を守って、生き残っていかなくてはなりませんからね。
ピエール救命救急士《5～6歳になったら、家の手伝いして、下の姉弟の面倒見
て、10歳位になったらもう1人前に働いている子供は、世界中に沢山居ますからね。
俺は看護学校出てすぐに何ヵ国で、研修兼回りましたが、とても勉強になりました。自
国の感覚で判断すると、大間違いなんだと気が付きました。今回も、良い勉強になるでしょうね。
Drマリアンヌ《ま、受け入れ体制が整ったら、直ぐに言ってらっしゃい。無理しすぎは禁物よ。難しい注文ですけれど、研修生で行くのですから、第一はこの国に安全に戻ってきてもらわないとなのよ。
Drトーマス《薄情な様だけれど、何処かで切り上げて帰国する事だよ。研修に出て行って帰国できない状態になっては、この国の者達が困るんだよ。
イコール、会員の各国のVIP患者に影響が出るんだからね。差別はいけないけれど、此
処の会員は、最後まで生き残ってくれないと、人類の危機ともいえるんだよ。
ジューナ救命救急士《そうですね。最初は凄い差別化と思いましたが、確かに何の知識もない者が、生き残っても地球が危機的状況に陥った時に、どうすればよいか判らず漂流するだけの、無法地帯になっても困りますからね。
Drグレン（システム工学者兼務）《他人の命に優劣はつけてはいけないけれど、知識と統率力のある人に生き残ってもらいたいですからね。
ピエール救命救急士《まさか、何時かはと思っていましたけれど、こんなに早くとはね。
レナード救命救急士《でも、未だに何も気が付かない国も沢山あるからね。早くに対策を考えて居る国とは、大ちがいでしょう。暗い考え方になるかと言うと、ちゃんと覚悟して、知識もあれば、淡々と普通に暮らせるものだよね。
先が見えないから、不安で暗い気持ちになるんだろうね。ま、後は日々出来るだけ楽しく暮らさないとね。今が一番ハッピーな時だってね。
まだ未来があるからね。今は大変でも明日は居間より良いかもしれないし...
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緊急救命士の研修旅行も、危険も伴いますが、巧く終えて帰国した時は、この国は１歩も２歩も安全対策が充実する事でしょう。
うっかり見過ごしていることが見つかる事もあるでしょうしね。先発隊だった、チームも覚悟もしたでしょうけれど、ある意味期待も一杯で出て行きました。
自分の目で見て確かめ、参加させてもらって、納得がいく対策が立てられる事でしょう。
Storyteller@Sugar
