11月ももう終わり近くなって来たのに、コートなど着ている人は誰も居ません。ターナー教室も、皆薄着にユニホームです。
セージ君などは家にいる時とは正反対で、夏でも外では長袖シャツを着て居たりしますが、下は裸ですから、1枚着ているだけの薄着です。
余程冷え込んだ時には、ブルゾンを上に着たりしますが、コートを着たのは何年前でしょう?
💕~~~~~~~~~~~~~~~~~~💖
セージ《昔はさぁ、昼間は晴れても9月の終わりごろは夜雪が降ってさぁ、道路が白くなっていたんだよね?積もった事もあったしぃ。
エルダー《大学に入ってからはもうあんまり積もる事は無かったんじゃぁ無いか?でも降ったよなぁ。でもこの数年はもうずっと暖冬で…。
Drターナー《そうだったよなぁ。でも昨年はヨーロッパは大雪だったところもあったし、天気は反抗期みたいな天気だぜ。
突然キレるんだよな。なぁこの間までの少年よぉ?そう思うだろ。
シムノン《クスクス、、、、。反抗期の少年だって!誰の事言ってるのかな?
セージ《あんな言い方しちゃってるけれど、案外実年齢関係なく、ターナー先輩が一番少年なんじゃぁ無いの?
妻もGFも長年居ないし、学問に身を捧げちゃうなんて、少年の発想だよね。
エルダー《あっ、何?今俺呼んだ?ちょっと集中していたんで会話が見えなかったよ。
エルダー《セージはよく観察しているからねぇー。確かにターナーが一番少年の精神かもね。見た目はカッコよい青年外科医って見えるんだけれどね。
Drターナー《・・・・・・
セージ《あっ、急に自分の世界に逃げ込んだみたいだよ。やっぱりそういう所は、まだ少年だよね。
シムノン《またまた2人して、虐めちゃって!グレたら困るだろう?反抗期になられても、後が大変だと思うよ。
エルダー《でもさ、シムノンもまだバチュラーだけれど、御姉さんが居ると鍛えられているだろう?
でも、身近にもう長年女性が居ないターナーは、このくらいで自分の世界に逃げ込んじゃうんだよね。
若くたって、女に囲まれた環境で育って、早くに結婚したセージ等は、言い逃れが巧くなっていて、結構大人かもだぜ。
女って、愛しても憎んでも意地が悪いんだよ。そういうのに耐えたり、巧く言い逃れ出来ないから、学問と結婚したんだろう?
セージ《Ahahaha、、、、。さすが元ジゴロのエルダーは巧い事いうねぇ。そうかぁ...。ターナー先輩、身近な人で女性と言ったら、Drマリアンヌ位かな?
Drターナー《さて、今日は俺はオペの道具のメンテをする日なんだよな。まぁみんなそれぞれに、自分の作業をしてくれたまえ。
俺の事は気にせずに、メンズトーク楽しみながらやっても良いからな。新しいプロジェクトは、各自自分なりに勉強して、立ち上げは来年度って言うことでな。
ま、時間をかけてやりましょう。
エルダー《うふっ、巧い事はぐらかせちゃって...。メンズトークって言ったって、ターナーは意外と照れ屋なんだよな。
医者としては知識豊富だけれど、本当に恋愛経験あるのかどうか...。有ったとしても遠い過去に何だろうね。
セージ《そうみたいなんだけれど、意外と複雑な事情のある想い人はいるようだよ。だから、他の女性には見向きもしないし、てんで無関心。
シムノン《へぇーそうなんだ。何となくターナーらしいって解る気がするな。
Drターナー《又皆してえらっ層に...語ってくれちゃって!何とでも言ってくれ。何と言われようと、俺ほど多くの女の頭の先から足の先まで知っているのは誰もいないだろう。ウォッホン!
セージ《そりゃぁ、縫ったり切ったりしているだろうからね。更にこの間の海外研修では、感染症+貧困とかの、劣悪な医療現場もいったんだそうだものね。
エルダー《そうそう、マロウと麻酔のDr.リンデンと図書室で出逢って、地下でお茶のみ一緒にしたときにチラッと聞いたんだけれど、緊急の逆子のお産のサポートもしたんだってね。
大変だったけれど、お産の経験は無かったから、凄く良い勉強になったんだってね。
結局ターナー達が居合わせたから、開腹して産んだんだって?
シムノン《わぁ、それは聞いただけでも大変そうだぁ、そうだよなぁ。俺もし結婚して、子供が出来た時に何かあったら、どうするかなぁ?全く想像がつかないよ。
時々付き添いの夫が倒れちゃうって聞いたことあるよね。俺もそうだったりして…。カッコわりぃよなぁ。
Drターナー《おうよ。誰も産科の実地経験がなかったので、オペは婦人科のドクターに聞きながらやったよ。
出産って大変なんだなぁ...。妊婦は感染者じゃぁなかったんだけれどな。子宮筋腫とか婦人科病で、全摘とかしたことはあるんだけれど、逆子のお産は初めてだったよ。
付き添いの夫は、血を見て失神しちゃっているしな。唯の邪魔な荷物だよ。
モリアーティ《俺も、そう言うこと考えると、好きな女が出来ても、結婚考えちゃうよな。自分の子供が生まれるなんて、想像したことも無かったし…。
ターナー達は仕事で、単なるボディとしてしか見ないだろうけれどさ。
アルフィ《そういえば大体GFが出来たら、妊娠や出産はくっついてくる問題だろうし、病気やけがなどもあるかもしれないよなぁ。
自分の場合は、ただ我慢すれば、病院で何もかもやってくれるけれど、ごく身近な人が何かあったら、どうすればいいんだろうね。
そりゃぁ俺だって、検査技師などの資格は持っているけれどこれは又別もんだよなぁ。
やっぱり俺も、ちょっとしたGFくらいは居ると良いけれど…。
1人がよいかなぁ?
クリス《おやおや、皆かなり気が小さいんだね。まだ20歳代の若い男なんだよ。
素敵な人見つけて、楽しまなくちゃぁね。運命の人に出会うかもそれないだろう?
Drターナー《運命の人ねぇ…。
モリアーティ《出逢っちゃったら、どうするのかねぇ。心はもうすべて相手のものっていうのも、もっと若い時は良いなぁ~って思ったけれどなぁ。
現実問題として、そんな人が現れ両想いになったとしても、本気過ぎると、辛い事もおまけについてくるんだぜ。
嫉妬心とか、嫌われたらどうしようとか...。色々な感情が入り乱れて、頭の中はバグっちゃうんだろうな。
うん、恋=脳が?感情がバグるかな?
アルフィ《怖い事言うなよ。コンピューターと同じだね。早い話恋とは己が崩壊しちゃうって事かもね。
その結果結婚しちゃうとか?そうならないと、結婚までしないで終わるのかな。
Drターナー《君たちそう思う時点で、恋愛や結婚は断捨離した方がむしろ清々しい気分になると思うぜ...。
俺は自分の限界しったから、学問と結婚することにしたんだぜ。それだって、必ずしも何時も楽しい事ばかりじゃぁないしな。
💖~~~~~~~~~~~~~~~~~~💕
最近は教室に集まると、それぞれ手作業などしながらのメンズトークです。他愛のない事ですが、こんなダべリングをすることで、仲間意識などが出てきて、新人のクリス君だけでなく、後から入って来たスタッフと、セージ君達も少しずつ相手とコミュニケーションがとれるようになってきています。
来年本格的に色々新プロジェクトが始まるまでに、わだかまりが無いチームに、なって欲しいとDrターナーは思うのでした。
Storyteller@Sugar